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ISLANDの全曲を解説してみる

あっというまにリリースから1ヶ月が経とうとしています。みなさんニューアルバムISLANDいかがでしょうか?

https://note.com/kotaro_tcnm/n/n80ff4b69300d

で、せっかくnoteをやっているので、ISLANDの収録曲を解説してみようと思います。我ながら野暮だなあと思ったりもしますが、個人的には好きなアーティストが曲解説していると読んでしまうので……どうか生暖かい眼差しでご覧ください。

いちおうISLANDのご視聴はこちら↓
https://lnk.to/toconoma_ISLAND


① SignaL

いきなりですが、この曲に関しては以前のnoteをお読みくださいw。これ以上書くことがねえ!

もうそろそろバンドスコアの無料配布を始めるので、年末年始ヒマな人はコピーしてみてください。我々としては難易度高めな曲になっております!


②SODA

はじける爽やかポップなこの曲。ライブでプロトタイプを披露した時にお客さんの反応が良くて嬉しかった記憶があります。バンド的には「早くもなく遅くもない絶妙なテンポで明るい曲」をライブでやりたくて作りました。その人懐っこさでライブでは定番になりそうな予感もしています。

一聴してシンプルな曲だと思うんですけど、こだわったポイントをいくつか。

実は冒頭のテーマが音色を変えてサビになったり、折り返しのハモリをギターが担うのは実はクラシックの編曲的発想なんです。さらにサビ前半のギターバッキングは、主旋律をコード感でサポートしつつ、カウンターメロディーとして成立する…みたいなややこしいことを考えています。これもクラシック的な考え方。せっかく歌がないんだし、インストならではの遊びを詰め込まなきゃ損だな〜なんて思ったり。

また、Bメロが最終的には大サビになる…という構成も珍しい気がします。なんというか、同じリフがコードや展開によって聴こえ方が変わる…みたいな手法が好きなんですよね…。世代的には間違いなくSUPERCARの影響だと思います。珠玉のリフを一個だけ考えれば曲が一人歩きしてくれるので、コスパもよい!

中盤にかけてテンポが半分になってからグググ〜っと盛り上がっていくのは僕らのお家芸ですね。この感じ、生バンドでやっている方あんまりいないんですけど、いわゆるクラブミュージックの手法です。我ながらディレイのギターがいい仕事しておる。スタジオで演奏してると音に包まれて昇天しそうになります。おじさんが全員白目剥いて演奏している光景を想像してみてください。昇天というか地獄だよな。

メインギターに関してはカラッとした音で微妙に歪ませています。ストラトのハーフトーンで弾き切りました。Freedom Csutom Guitar Researchいい音だぜ。歌うようなギターソロは俺の中のJ-POP魂が溢れちゃってますね。
タイトルは特に難航せずSODAになりました。不思議と夏感があるのはなぜだろう…。野外フェスで演奏できたらいいでしょうねえ〜。


③Syncer

toconoma大好物の人力テクノ系です。個人的には今回のアルバムの中でいちばん好き。人力テクノといえば僕らの大好きなCRO-MAGNON先輩というバンドがおりまして。20代の頃すごい聴いてたんです。そのあたりの影響がモロに出ております。この曲↓すごいかっこいいから聴いてほしい。toconomaがいかに影響受けてるかわかるはずw。

僕らがやるとなるとBPMも上げて、サビはどことなく昭和歌謡感のあるメロディーにしてみました。実はrelive、vermelho do sol、Open worldと同じテンポなので、ライブではDJのように曲を繋げる想定で書いています。

デモの段階では最後のサビで「トリッキーな転調(3度アップ)」してたのですが、バンドでやるとスッキリ聴こえないので今のアレンジになりました。デモで良くてもスタジオでやるとダメなパターンでしたね(よくある)。最後の3連符のキメは矢向さん発案かな?力で押し切る感じがいいよねw。戸愚呂で言ったら弟の方。

サビで現れるパーカッションは松井泉さん!疾走感が最高ですよね。bonobosに在籍されていた時からのファンでして、今回ようやくお願いできました。お人柄も見たまんまで、楽しいレコーディングになりました。いろいろアイデアも出してくださって大感謝。いつか一緒にライブしたいですね…。

中盤で出てくる不思議な音色のギターカッティングはBOSSのシンセエフェクターSY-1をかけています。この曲はギター重ねまくっているのでレコーディングが複雑で大変だった…。ライブだと当然ギターは1本だけなので、美味しいとこどりで弾いてます。意外とプレイ的には難しくないので弾いていて没入できて楽しいのだ。この曲はこれからライブでどんどん成長していく気がします。
タイトルはリードシンセの音色がSyncer(シンカー?)という名前だったのでそのまま採用ですw。なんとなく沈む魔球みたいなイメージ。野球のことは0.01mmもわかりません。驚異的な薄さ(知識の)。

④Touch the moon

通称エロい新曲です。いやーイントロからセクシーですもんね。この曲もパーカッションで松井さんが大活躍してくれています。元々は福岡のラジオ局、LOVE FMさんのジングルとして書いた曲になります。そりゃムーディーなわけだ。

デモを作ったのは

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いしばなし

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インストバンドtoconomaのギター石橋がお届けするよもやま話。バンドにまつわること、デザインのこと、コラムなど。SNSでは書ききれない…

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