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Wellnessという社名

こんばんは。ウェルネス代表の中田です。
気づいたらなんと1年くらいNote投稿できていなかったようです。スタートアップをしていると、時が経つのが早すぎますね。今日からまた定期的に発信していきたいと思います。

さて、今回は『なぜWellnessという社名をつけたのか?』についてお話します。

創業期から今まで多くの方に、Wellnessという社名をつけた理由を問われ、『サービス内容・領域がイメージできるよう、メディカルやテクノロジーといったwordを入れた方がいいのでは?』『一般名だからSEO対策が大変そう』など、様々なご指摘をいただいてきました。

しかし、これらのことを理解した上で、私たちは強い意志をもっていまのWellnessという社名に拘り、Wellnessという名を冠するプロダクトを展開しています。今回はその3つの理由、①ミッション ②シンプル ③パラダイムシフト についてお話します。

①ミッション

WellnessのMissionは、『全ての人が、自らにとってWellな(豊かな)人生を実現できる世界をつくる』です。

そしてそれを達成するための通過点として、『予防医療の力で人々の防ぎ得た後悔をなくす』をVisionに掲げています。

私たちにとっての前提は、『人生の目的は、自ら幸せであること。他者を幸せにすること。』というものです。『健康(Healthy)であること=病気がないこと』は幸福を得るために不可欠なものですが、それ自体が人生の目的ではありません。

心身の健康を損なってしまうと、人間関係や経済状況がどれだけ優れていたとしても人生は幸福になりません。だから、予防医療の力で人々の健康を維持することは、Wellな人生を実現することに繋がると信じています。しかし、あくまで最終的なゴール(Mission)は、人々の人生を豊かにすることです。

『メディカル(医療)』や『ケア』『テクノロジー(技術)』はそれを実現するための強い武器にはなりますが、目的にはなり得ません。『健康(Health)』は豊かな人生に不可欠ではありますが、他の要素(人間関係、金銭、感情、環境など)とのバランスが大切です。

365日健康な食事を食べ続けることやお酒を一切断つことが全ての人にとって幸福に繋がるわけではありません。経済的に大きな無理をして健康に多額のお金をかけることが正解だとも思いません。一人一人、Wellな人生の定義は異なると思います。(だからこそWellnessでは、パーソナライズケアを重視しています)

Wellnessという社名には、手段(医療や技術)を目的化せず、常に、一人一人にとっての豊かな人生をゴールにするという強い意志を込めています。

②シンプル

私たちは、『物事や表現、思考は、シンプルであればあるほど良い』と考えています。一見複雑な『医療』というテーマを扱っているからこそ、全ての人に届けるためにはシンプルなコミュニケーションが重要です。

健康を得るための方法も、幸福を得るための方法も、突き詰めれば実はシンプルです。しかし、シンプルにするまでの過程は非常に骨が折れるものでもあります。

日々アップデートされる山のような量の予防医学知見を咀嚼し、エッセンスをまとめ上げ、シンプルな形で世の中に還元していくことがWellnessの仕事です。

誰もが豊かな人生を送れる世界をつくるため、最も難しい『Think Simple』を医療の世界に適応させるという意志を、社名のシンプルさにも込めています。

③パラダイムシフト

医療の目的は長らく『病気を治し、健康な状態に戻すこと』であり、現在の医療制度も、病人を治療するための制度となっています。マイナスの状態を元に戻すことが従来の医療の目的でした。

病人とは、"医療機関で診断を受けた人"とも言い換えることができます。つまり、症状があったり検査異常を指摘されたりして、病院を受診したときに人ははじめて『病人』となり治療を受けます。逆にいえば、検査を全く受けておらず症状もない人であれば、(例え実は異常が隠れていたとしても)医療のサポートを受けることはありません。

感染症による死亡が主体であった数十年前までであれば、『症状が出てから病院に行き、治療を受ける』という医療構造は正しかったかもしれません。しかし、現代の疾病構造は変化しており、多くの人が『がん』『心疾患』『脳卒中』などの生活習慣病によって命を落とします。これらの病気の厄介なところは、最後の最後まで症状が出ず、ある時急激に悪くなるということです。つまり、症状を自覚してから病院に行くという従来の考え方では、医療がうまくワークしないのです。

現代の病気に立ち向かい、後悔のない豊かな人生を送るためには、自分の身体の状態・生活習慣を定期的かつ客観的にトラッキングし、(症状を自覚する前から)未然に予防行動をおこなっていくことが不可欠です。疾病構造が変化した今だからこそ、予防医療が重要になっているということです。

一方、生活習慣病が増えたことで多くの医学研究がなされ、人々の健康を守るために理想的な生活習慣(食・運動・睡眠・嗜好など)に関する知見も数多く蓄積されてきました。これらの予防医学知見をうまく活用すれば、ただ病人を健康に戻すというだけでなく、まだ健康な人をより長く健康で居続けられるようにすること(健康寿命を延ばすこと)・より健康な人生を送ることに医学の力を活かすこともできます。

医師が立ち上げた予防医学をテーマとする会社が『Wellness』という社名を冠することで、『マイナスから0に戻す治療主義の医療から、よりプラスな人生を実現する予防主義の医療へのパラダイムシフトを起こす』という意志を表現しています。

おわりに

今回は弊社が『Wellness』という社名・プロダクト名をつけている理由についてお話しました。私たちの会社のゴールは、最終的に全ての人が自らにとってのWellness(豊かな人生)を実現できる世界をつくることです。

そのために、医療の力・技術の力・デザインの力などを集結し、より良いプロダクトをつくれるよう邁進しています。

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