旧ソビエトやロシアの軍歌は何故他国よりも力強く感じるのか。
表題を説明するには2つの要素が挙げられる。
1.【国の成り立ち】
この国は昔から皇帝(ツァーリ)の支配下にあったからであり、それを革命によって打ち砕いたのがレーニン率いる共産主義者たちだからである。
つまり、それまで長く続いてきた秩序=皇帝の支配体制を覆したため、既存の国家体制が無効化された。そしてそれ迄分権されていなかった「警察」「軍」等の体制が覆されたため、新たな思想のもと治安組織等を編成することが急がれた。
つまり、新たな組織をまとめる為の柱(団結のための道具)としての様そのうち、1つとして歌も重視され、「赤軍に勝る者なし」の様な楽曲が作られたのだと推測する。
2.【識字率の低さ】
革命時の民衆は貧民層も多く、その為に識字率もかなり低い。従って文書での説明は伝わらない可能性がある。それならば言葉で投げかける事。ここから「演説」が出るが、戦場では演説などしていられない。
そこで身近な娯楽である音楽を利用するに至るのである。
3.【国民性】
この国は外敵や厳しい自然と戦いながらの成長が他国と比べても多く、必然的に【強い指導者】を求める傾向が高まったのだと思われる。
以上の事から表題についての私見を終わりとする。