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おやすみプンプンは僕が死んだ時棺桶に入れてくれ

人生を変えたとまでいうと大袈裟だけど確実に僕という人間を形成した漫画について書きたくなったので。

僕はあまり物事にハマれることがない。
趣味と胸を張って言える物はなく、なんでもわりかしすぐに飽きる。新しいものを探すのも足が重い。

漫画、アニメの類はまさにその代表のようでハマったものはとにかく少ない。そんな僕が読み進めてすぐに全巻揃えたくなった漫画がある。それが今回話したい「おやすみプンプン

1、最悪な第一印象〜1年後全巻そろえる

きっかけは「漫勉」っていう番組で作者の浅野いにお回を見たことから。はじめは1、2、3巻のみ買った。だが2巻の途中「この漫画気持ちわりぃ」これが正直な感想。

読んで欲しいから詳しくは書かないが登場人物やその奇行の描写、何より主人公のプンプンが鳥のような謎の見た目をしている。受け付けなかった。第一印象は最悪で3巻目には手を出さなかった。

それから約1年後、そういえばこれ買ったな...というくらいに思い出して1、2巻を手に取った。そのいつだったかわからない読んだ時の気持ち悪さを思い出さないように流し読みで読んだ。そして3巻目に手を出した。読み終えた時にはあと全ての巻を買いに行こうと準備をしていた。自分でもびっくりした。

2、作品の紹介と他にない魅力

作品の特徴はなんといっても「鬱要素」。
主人公プンプンは普遍的で特別なことなんてない環境で生きている。僕たちが今生きてる環境と一緒。ヒロイン(正直いってヒロインという言葉はこの漫画には合わない)は田中愛子ちゃんという女の子。プンプンはこの子に一目惚れするのだがのちに愛子ちゃんはプンプンに強烈な影響を与えなんなら人生狂わせやがる。けどかわいい。社会の生きにくさであったり人間の複雑な心の表し方が今まで読んだどの漫画よりもストレートで読んでる間まじで苦しい。けど人間的で美しい。

レビュー的な記事に中にあった「読んだ人の心に傷と感動をもたらす」って文が端的だったので拝借。

3、何度も読み返す最高の鬱漫画に。

深い内容まで全く話していないので結局どんな漫画なんだ?って思われるかもしれない。でもそれほどまで自分で読んで体感してほしいって思うのよ。

漫勉の放送回を調べるとこの漫画に出会ってから5?6?年くらい経ってるけどもう5回ほど読み返している。とゆうか一周が精神的に重すぎて1年ごとをスパンにしか読めないのかもね。読む時は気をつけて!できれば次の日が休日のときにしてね。

最後に僕が1番強烈に覚えている愛子ちゃんの台詞を書いておく。

「たった1人でいいから、頭のてっぺんからつま先まで1mmの違いもないくらい...完全にわかりあいたい。その人と二人きりになれるなら、他には何もいらない。もし、その夢がかなうなら、あたしはその瞬間に死んでもいい。」

もしプンプンを読み切ってこの記事の存在を思い出したら、ぜひここに戻ってきてほしい。
その時に気づきがあるかもしれない。

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