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シェアハウスの「あいまいえ」に住んでたら、3度の危機を救われていた話

こんにちは。ぽんです!久々!!
2020年10月末をもって、自分が住んでいたシェアハウス「あいまいえ」が解散しました。結構急でもあったので、近況報告もかねてnoteにまとめようと思います。

今回は、自分のプライベートな内容や、あまり人に見せてきていない側面も多分に含めた投稿になりそうな予感がしています。面白いと思う人は少ないかもしれませんが、シェアハウスからの学びと、備忘録、あいまいえへの感謝も込めて書き記します。

特にこのnoteで伝えたいことは、下記の5つです。
1)環境変化は自ら起こすことができる。それも意外と簡単に、安く。
2)世界の見方は変えられる。綺麗な世界はそこにある。
3)悩み、困っている姿を見せることができる相手はやっぱり必要。
4)何気ない日常が「家族」を作り、「文化」を創る。
5)圧倒的、感謝。

①あいまいえとの出会い

あいまいえは、もともと大学時代からの知り合いで会社の同期でもあった鈴木くん(ぺぺ)が入居していたことで知っていました。ただ、自分は当時、婚約・同棲もしていたこともあり、シェアハウスの話を聞いては、「へー、楽しそうねー」くらいに流して聞いてたんです。
ただ、2018年の終わりくらいに、婚約&同棲解消という危機に陥って(詳細気になる方はぜひ直接…)、絶望と共に家に帰っていた頃、どうにか環境変化を起こさないとまずい!と思っていたころ、下記の投稿がFacebookに。

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しかも、丁度よい有期の契約(12月1日〜3月31日まで)で、家具の持ち込みはなし、敷金礼金もなし。一刻も早く環境変化を起こしたかった自分は、飛びつきました。笑

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自分の心の整理のために、どうしても別の空間が必要だったんだと思います。もちろんどこでもよかったわけではなく、ぺぺの紹介だったこと、場所のコンセプトとして「対話」を大切にしていること、安心安全の繋がりがある空間が必要だったんだと思います。

入居してすぐ、ある1人の住人(まいまい)との出会いに、救われました。
もちろん、住人全員とのエピソードもいくらでもあるのですが割愛します。笑

あいまいえは比較的、若手の社会人が多めのシェアハウスでしたが、1人だけ看護系の大学に通う当時19?20かな?の女の子が住んでました。基本、夜は家にいて、何かを書いたり、本を読んでいたりしていたのを覚えてます。

とてもとても、気持ちのいいコミュニケーションをとる子で、日々の一瞬一瞬の輝きや奇跡を逃さず、楽しそうに話しかけてくれました。

「ねぇ聞いて、今日はフリーハグしてきたの!おばあちゃんとぎゅっとした時にね…」
「ねぇ聞いて、今日は虹を見つけたの!ずっと見てたら色が変わっていって…」
「ねぇ聞いて、今日はすっっごいおしゃれなお店をみつけて、ずっと見てたんだー」

いつもだいたい、「ぽんさんぽんさんー、ねぇ聞いて」から始まる会話と、嬉しそうに話す姿をみていると、どうして世界をそんなに綺麗なメガネで覗くことができるんだろう?といつも考えさせてくれました。

こうした会話を続けていく中で、ふと、「あー、自分はやっぱ、一連のプロセスで心身ともに疲れてたし、メガネが少し曇ってたのかなー」なんて、考えられるようになっていったなーと。多分自分1人では気づかなかったことで、新しい世界の見方をインストールしてくれた、そして、振り返る安心と余裕を与えてくれた、そんな住人に心から感謝しています。言葉にすると、少し小さく聞こえますが、自分の中ではLife changing experienceだったことは間違いないなと思います

②あいまいえとの再会

こうして少しだけ心に余裕ができた自分は、契約通り2019年3月31日に、晴れてあいまいえ&同棲していた家のダブル拠点生活を脱して、会社近くで一人暮らしを再スタートしました。

奇しくも、その日が25歳の誕生日。
「人生の再スタートだなぁ」なんてぼそっと1人呟きながら dokke というとても素敵なお店で定食を食べたことが記憶に新しいです。

いろーんなことがあったなぁとしみじみ振り返りながら、それでも新しい生活にワクワクしていたし、生活スキルは高まっていたしで、なんだかそれなりにやっていけるかなーなんて思っていたところ、キャリアの転換点が訪れます。

新居に越してから、半年で転職の決断。
しかも、連携2万人企業から社員50人のスタートアップに。

転職プロセスや考えについての詳細は下記記事も覗いて欲しいのですが、とても前向きな決断であったことは紛れもないのです。ただ、もちろん多くの悩みもありました。

そんな転職プロセスの中で、実はあいまいえに泊まりこんで、考えをひとりでに整理したり、対話を通じて整理したり、あいまいえはいつのまにかそんな場所になっていました。

あいまいえには、六人6様の生き方があって、みんなそれぞれに素敵だなと思える生き方をしています。そうした住民たちに、自分が悩んでいることや困っていることをぶつけられる、見せられる環境があることに、とても救われました。これが、2回目の救い。

そうして転職活動を進めていく中で、いろんな条件が整いすぎて、流石に導かれる様に入居を決めたことが思い出されます。笑

・1人の住人が12月に退去する予定
・自分は1月から新しい会社勤務がスタート
・新しい会社は大手町勤務(あいまいえからドアドア15分)
・固定費が約半分になる
・11月にあいまいえ住人キャンプに参加してエモエモになる

こうして、人生の中での大転換期にも共にした場として、あいまいえは自分の人生からは切っても切れない場となっていきました。

③あいまいえとの別れ

だけど、あいまいえ(シェアハウス)もいいところばかりではありません。
よくあるのは、ゴミ問題・洗い物問題・掃除問題・鍵問題、そりゃもう日常を共にするので、些細なことで、あれ?ん?ってなることは一つや二つではありません。

あと、自分が寝ていた"主寝室"では男三人でねていたのもあり、いびきがうるさいとか、体温が違うからエアコンのオンオフに差があったりとか、昼夜逆転してて夜中にいきなり明かりがつくとか色々大変で、基本は目隠しと耳栓して寝ていたのが今ではデフォルトになってしまったり。笑

もちろん、こんなこと言ってる自分も、

・入居早々インフルになって寝室隔離
・とにかく朝の目覚ましがうるさい(冗談抜きに5回は必ず鳴らす)
・枕を4個くらいつかってるからなんか邪魔
・酒飲みすぎた二日酔いにどちゃくそグロッキーになって迷惑かけまくる
・まさかのオンライン飲み会でぶっ潰れて、3時間風呂場を占拠する

とかとか、一つや二つどころじゃない迷惑かけまくったりしてました。

でも、それでも、やっぱりあいまいえは「対話」のシェアハウス。
LINEグループも、大広間での会話も、ちょくちょく個別でいくご飯も、主寝室でぼそっと話す一言も、一つ一つがいい思い出です。頑固で、理屈っぽい自分に向き合ってくれたあいまいえ住民たちには本当に感謝しかありません。改めて、本当にありがとう。

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実はこの新型コロナウイルスがこの世界を変えてからというもの、自分はとても難しい時間を過ごしていました。それもそのはず、①仕事(職種/業界/給与水準) ②家 ③人 ④場所の全てを一気に変えた難しい時間のもあって、環境の変化スピードがさすがにすごかったんだなぁと。

特に、新しい仕事の中では、HR系のSaaS事業のCS部署のポジションで入社したと思っていたら、いつのまにやら新事業部の立ち上げを任せてもらい、人事しか経験がなかった自分が、事業戦略を描き、予算を立て、コールドコールからウェビナーもやり、インターン生を採用し、新規も既存も営業周りをして、受注した企業の新卒採用コンサルティングをしていました。

本当に右も左もわからぬままにがむしゃらに進めていて、とっても嬉しいことに、POL史上最高額の受注を上げたものの、いろんな人に会って相談ができない、パワーをもらえない、そんな状況で事業を進めなければいけないプレッシャーに押し潰されそうになった事もしばしば。

時に、あいまいえの住人達といえば、

転職活動を終え大手広告代理店で将来に向かって羽ばたく人
東京都が推進する起業支援プログラムに取り組む人
毎日の資格の勉強に励んでいる人
ダブルワークトリプルワークみたいな働きにチャレンジする人
ずっと寝てる人

本当にすごい人たちの集まりだなぁと、シェアハウスが故に、逆に辛くなる時もありました。

でも、そんなあいまいえのメンバーとは、本当に、ずっと一緒に過ごしてきました。毎日ご飯をつくって食べて、いろんな話して、くだらない話もしてました。

この一つ一つの何気ない日常が自分を癒し、そして、何よりも頑張ろうと思えた、刺激になっていたんだと思います。多分、1人で過ごしてたら、仕事のプレッシャーに負けてたかもしれない。そう考えると、このコロナの期間にも、あいまいえに救われていたことに気づきました。
3回目の救いがそこにありました。

最後に

「家族」は自分の人生にとって、とても大きなキーワードです。

生まれた時から遡っても、猫が家族のようにいる家で生まれ育ち、小学校の時に両親が離婚、小学校期間で立て続けに祖父母がみんな亡くなり、その後、父の再婚と同時に13歳差の義理の妹が生まれ、そして自分が婚約して家族ができたと思ったらまさかの解消、そして、シェアハウスに暮らすことでまた新しい家族の形をみた気がします。

大学では異文化コミュニケーション学部所属していたこともあり、「文化とは何か」を学ぶ機会も多く、その中で「家族」が文化の単位として扱われることをよく見てきました。学問として専攻していたことも自然なのか、はたまた、必然なのか。

奇しくも、今働いているPOLという会社では、同じ会社で働くメンバーのことを「山登りパートナーであり、家族」と表現しています。
自分にとって「家族とは何か」、つまり、「組織や文化、風土はどう作られるのか」は、HR領域で仕事をしていく中でも重要になると感じています。

やっぱり、「家族」は、人生で追い続けるテーマになりそうな予感がしています。

そうした人生の中の大きな気づきときっかけ、そして、3度もの大きな救いをくれたこのあいまいえと、関わってくれた全員に、心からの感謝を。

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そしてなにより、あいまいえに誘ってくれて、いろんな迷惑もかけたり、一緒にふざけたことばかりしたり、真面目な話も時折したし、隣50cmで寝続けたPepeにSpecial Thanksを。本当にありがとう!

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