海外の奇抜なマッチングアプリ紹介
事業としてマッチングアプリ領域に興味を持ち、既存事業をひたすら調査しました。海外に絞って現在リストアップしてるだけでも80個を超えています。海外、特にアメリカでは日本よりもずっとマッチングアプリの普及が進んでいるようです。
この記事では色々調査していく中で日本にはなくて面白いなと思ったものを紹介していきます。(余談ですが、海外ではマッチングアプリとはいわずにDating app と呼ぶようです。)
Ship: 友達と相談しながら相手を探せる
Shipは、あなたの友達をデートアプリの体験に引き入れることで、デート探しをより楽しくします。Shipでは、友達があなたにマッチする相手を見つけてくれます。付き合っている友達もあなたをセッティングすることができるので、みんなで片思いの相手やゴースト、シチュエーションを共有することができます。
もしデートが失敗に終わったとしても、少なくとも自分のせいではないことを知ることができます。
(和訳)
感想
これは面白いと思いました。後述するChorus も同じような雰囲気ですが、いま日本のアプリに友人を直に交えたサービスは(少なくとも)ヒットしているものの中でなく面白いと思いました。
ただ日本人の国民性やマッチングアプリへの文化(体感ですが隠したがる人が多い)を考えるとまだ早いのかもとおもいました。
Chorus: 友達が友達のためにスワイプする
マッチングアプリにコミュニティを取り戻す。
コーラスは、友達が友達のためにスワイプするマッチメイキングアプリです。
アプリを始めるに一人以上の仲介人が必要でその仲介人がその人のためにスワイプをするというもの。
つまり間に一人入って客観的に良い相手を見つけられるというもの。
感想
デートの孤独さをなくすというモチベーションから生まれたもののようです。勝手に相手が見つかってるんでしょうか、楽で面白そうだと思いました。仲介人になったときは責任重大ですね。
Monet: お絵かきマッチングアプリ
画家のMonet(モネ)から。
相手のプロフィールを見ながらLIKEの代わりに絵でリアクションすることができる。相手がそれにLIKEをするとマッチ成立し
チャットができるようになる。楽しみながらいろんな人と交流することができる。描いた絵をまとめて自分のページを作ることも可能。
感想
マッチングアプリの退屈さを壊してくれる面白い仕組みでした。主に以下の3点で面白いなと思いました
- 絵から始まるコミュニケーション
僕の場合はマッチしたいというよりもこの絵を書きたいというモチベのほうがあってよりコミュニケーションが進みました。
- 描いた絵をまとめて自分のページにまとめられる
これはユーザーのモチベーションにもなるし、アプリとしても自然な拡散になりウィンウィンだと思いました。
僕も楽しくてページを作ってみました。↓
- 手厚いジェンダー配慮
ジェンダー配慮は手厚く一画面では表示できないくらい選択することができます。実際のフィードにもStraight じゃない人は多く現れてアメリカでの文化の多様性を感じることができました。
Bristlr: もじゃもじゃの人探しマッチングアプリ
ひげ生えている人限定のマッチングアプリ。以上です。
感想
インスタグラムにもイケてるヒゲおじさんたくさんいて面白いです。
LOOSID : 禁酒
Sobriety(シラフ)のためのコミュニティアプリ。
酒を飲まない人同士での交流ができる。
感想
ここ自体が一つの特徴になってアプリができるのは文化的な側面があると思い興味深かったです。
XO: ゲームしながら仲良くなろう
こちらもMonet と近くてマッチ後ゲームで交流できるというもの。
一般的なマッチングアプリにある「こんにちは」「マッチありがとうございます」のような退屈なコミュニケーションからおさらばできる。
感想
ゲームというものもあり年齢層は低くなる印象↔カジュアルなアプリになりそう。
なにか共通のものを体験してそれに対して感想を言い合うっていうコミュニケーションはなににおいても腐らないなと思いました。そうすることで外見主義やテンプレの文章など退屈なマッチングアプリの体験から脱出できると思いました。
今回紹介したものだとそれがゲームだったりお絵かきだったりと。
日本ではまだこのエンタメ*マッチングアプリの王者はいない印象です。
String: 完全音声マッチングアプリ
ボイス中心のマッチングアプリは日本でもKoely(サービス終了) やKoeTomoがあったがこれは一味違い、ボイス中心だが、非同期のボイスチャットメッセージです。
下図のようなやりとりになるようです。
感想
一見効率が悪そうに見えるこのコミュニケーション。実際どんな温度感なのかはわからないですが面白いと思いました。最近のご時世は情報や機能が溢れすぎていて制限されることが価値になる側面があるように思いました。
ボイスメッセージしか送れない。できないことが武器になる。
ただ正直めんどくさくなって飽きそうだなって気もしています。
Hinge: 消されるためのマッチングアプリ
Hinge は消されるためのマッチングアプリと謳っているもので、一見あたりまえで上記アプリと比べたら突出した機能もないのですが、以下の記事をみてそのブランディングこそが突出した特徴なのだと理解できました。
デートが順調でHinge が消されていくPV。これだけでもイメージが付きそうでブランドの一貫性があることの強さを学びました。
なお、日本では馴染みがないですがアメリカやイギリスではトップレベルのシェアを誇っています
なお日本では以下
日本製のマッチングアプリは計測されておらずあくまでもグローバルアプリの指標のようです。
[https://medium.com/mobindustry/top-10-dating-apps-in-2020-1f35b0c624b6より引用]
その他のアプリ
その他にも海外を調べるとなんでもあるんじゃないかというくらいありました。LOOSID(シラフだけのアプリ)もそうですが日本と比べると文化的な差があることを改めて実感しました。
キリスト教だけのマッチングアプリやさらに絞ってカトリック限定のアプリ、黒人向けのアプリやLGBT ( and so on …)向け、マインドフルネスな人たち向けや、占星術に基づくマッチングアプリ、不倫をするためのマッチングアプリなどなどキリがありません。興味あったらぜひ調べてとがったものがあればぜひお知らせください。
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