トレたまで紹介されました。1800万ありがとう。シューベルト発明秘話
おかげさまでベルトが消える魔法の5WAYバッグ「SchuBELT」、爆速で売れました。
トレたまにも紹介していただきました!
この機会に、シューベルトがどうやって生まれたか、振り返ってみたいと思います。
最初のアイデアが出たのは去年の4月中旬。
こんな図面がありました。
ちょうど、財布「FINALE」がMakuakeでの最初の挑戦、大成功に終わった頃。
財布が成功したから、次は何だろう?
そうだ、財布を作ってる会社はカバンも作ってるから、カバンにしよう!
そう思って、カバンの発明をしたのでした。
普通、発明っていうのは、こんなの欲しいな、というニーズから生まれるものだと思います。
しかし今回は「カバンの発明をしよう」というシーズから発明したのでした。
これ、実はとても難しいことでして、何かのテーマについて発明できることがプロの発明家の条件じゃないかと思っています。
僕が発明をする時、まず「課題」を見つけることを一番にします。
その際、「多くの人が考えている課題」「数値的、量的な課題」は排除します。
たとえば、「たくさんの物を入れたい」「小さく折りたたみたい」「軽くしたい」「防水性を高めたい」「中の充電器に接続したい」といったことは、メインのテーマにしません。
シューベルトで言えば、「ベルトが邪魔」ということに気づいたことが、まず1つ目のイノベーションでした。
ベルトをどうしようか。そこで思い出したのが、ワーゲンバスのベルト。
僕のワーゲンバスは旧車なので、シートベルトを自動で巻き取ってくれないのです。
なので、後付で巻取りパーツを買ったのですが、それをカバンに付けてみました。
一応これで巻き取ってくれるんですが、長さ調整のピロピロが邪魔。長さ調節も内蔵しなきゃ、ということで考えた機構がこちら。この機構は基本的な構造で、後に特許化されます。特許出願はもちろん自分で。
この図面からCADにして3Dプリントしていったのがちょうど1年ほど前の8月20日頃。
それでも、試作品のバッグを人に見せたら、「そんなの買わないよ」と言われました。
大丈夫。フリック入力を発明したときも、「そんなの使わないよ」って言われましたから。
やっぱりバッグは見た目が大事だから。
巻取り部分はバッグの中に入れなければ!と思いつき、内蔵化を進めました。
これが10月7日頃。
エジソンラボが誇るデザイナー長井崇行がスケッチを描いてくれて。
その間もカバンメーカーと密に連絡を取りながら少しずつ試作をしていったのですが、
今回はカバンメーカーだけじゃなく、ゼンマイメーカー、プラスチックの射出成形メーカーも探さないといけなかったので、ネットを駆使して世界中から見積もりを取ったり試作を作ってもらったり、やりとりはもちろん英語。
CADを何十回も作り直し、カバンメーカーにも「もうこれ以上無理です」と言われ。
試作を作るための費用に赤字を垂れ流す毎日。
そんな日々に、一生完成しないんじゃないかと心が折れかけました。
でも、GAKU-MCさんのラジオにゲスト出演させてもらった時、「それめっちゃいいじゃん!」と言ってもらい、
頑張ってここまできて本当によかった!