余裕と品質は比例する
こんばんは、小谷田です。今日は『余裕と品質は比例する』というお話です。
はじめに
私はPdM(プロダクトマネージャー)なので開発する時の要求や要件の確認、仕様書の作成などをよくしています。
その中で実感していることとして『余裕と品質は比例する』があります。
それってどういうこと?
余裕があると閃きや気づきが多くなり細部まで検討しやすくなる、ということです。
イメージを示します。
余裕がない時の仕事の様子
(要求まとめないと、、、)
「あ、もう次の打ち合わせか」
「打ち合わせ終わった、さあ要求まとめだ。お、お客様からのお問合せだ。対応対応」
(対応終わり)「さあ要求まとめだ。次の打合せまで1時間なのでそこまででまとめるぞ」
「よしまとめ終わった。しかし時間が無くなってしまったので、レビューはサクッとお願いしよう」
「よし、次は仕様書書くぞ。」
(他の案件や打合せが複数、、)
「色々あったが隙間で書き上げた。よしこのまま実装してもらおう」
(実装時)「あ、ここ考慮できてなかった。。。エンジニアさんにお願いしないと」
(QA時)「この動もき考慮できてなかった。。実装してもらわないと」
(バタバタ)
余裕がある時の仕事の様子
「今日は打ち合わせも少ない。要求まとめるぞ!」
「ん?この要求仕様ってこれで良いんだっけ?今のアプリどうなってるんだっけ?」
「あーなるほど、こういう動きなのか。そうすると今回はこうがいいのかな?メンバーに聞いてみよう」
(質問終わり)「疑問点も解消。さあ続きだ。」
「煮詰まってきたな、ちょっと休憩〜」
(休憩中に)「あー、そう言えばあの挙動ってどうなってたんだっけ?エンジニアさんに聞いてみよう」
(質問終わり)「ふう、不明点も解消。仕様書に落とし込もう」
(こんな感じを繰り返す)「よし、まとまった。みんなに時間もらってレビューしてもらおう」
(レビュー後)「やっぱり自分では気付けないところあるな、これも仕様に落とし込もう」
(このサイクルを繰り返す)「よし仕様書完成!」
(実装時)「上流でしっかり検討できていたのでスムーズ、やったね!」
このような感じです。
悪い状態っていわゆる、、
開発用語で言うと『要求仕様(要件定義)の詰めが甘い』という状況です。最初に深部まで検討できていないのであとでそれが発覚してバタバタするとパターンですね。
昨日書いた『技術的負債の解決案について』の『②不十分な先行定義』がまさにこのパターンかと思います。
こちらを起こさないためにも、予め余裕を作っておく必要があります。
重要なこと『みんなで行う』
そして重要な点を1つ。『みんなで状況を認識してみんなで協力しあって余裕を作る』ということです。
1人で勝手に「余裕を作る」といっても周りが協力してくれなかったら実現できません。みんなで課題を認識して「要求仕様まとめにおける余裕がないので余裕を作るべくその他の業務の負荷を分散させよう」などチームで進めていくことが理想です。
そう考えると『チームビルディング』や『マネージメント』に通じる話ということですね。
改めて『開発はチームプレイ』だなと思いました。
以上、『余裕と品質は比例する』でした!