「青のフラッグ」を読もう!
皆様はじめまして。今回皆様に読んでほしい作品が下記リンクの作品。ジャンププラス連載「青のフラッグ」(作者:KAITO)
この作品現在43話までありますが、ジャンププラスアプリをインストールすれば全話一回無料で読めます。読むしかないですね。ジャンププラスはキン肉マンも連載しているのでついでにそれも読むと友人が喜びますね。
ではこの作品はいったいどんな作品なのか、つらつらと書きます。
主人公の一ノ瀬太一(以下:タイチ)は、若干背が低くゲームが好きな普通の高校生、スクールカースト的に見れば下に分類されそうな人とよくつるんでいます。しかし彼には野球部主将で超絶人気者スクールカースト、トップオブトップ、三田桃真(以下:トーマ)という幼馴染がおり、ひょんな事から、どんくさくていつも俯いている同級生、空勢二葉(フタバ)がトーマを好きという事を知ってしまい、彼女の恋を応援する事にしたのです。
はい、ここまであらすじを書いて思ったのは、少女漫画でクッソありがち!!!って感じですね。とりあえず5話まで読みましょう、その中でフタバの事が好きなマスミとか、トーマが誰が好きだとか、タイチがフタバに惹かれたりだとか、がおこります。
その後も男女間の友情が存在してほしい、男とか女とかのフィルターで見られたくないって言いだす美女マミだとか、
そんなマミと中学から友情を育み、序盤からタイチ達にも分け隔てなく接するクッソよい男、通称カチューシャ男のシンゴだとか、
まさしく狂言回し、でも彼みたいな人ってたぶん現実でいるよな...一般人代表ケンスケだとか、色々出ます。
まずケンスケはかなり物語の進行の立場的に割を食ってますが、性格のひん曲がったやつはいないです。正直この漫画は少年漫画っていうより少女漫画って感じなのですが、性格のひん曲がったやつがいてそれに主人公がめげずにって感じの進行はしません。みんな現実ではそんなことある?ってレベルのいい人ばかりです。だからこそ余計に辛かったりもします。
(最近の少女漫画読んでないので、近年は少女漫画にも性格曲がりマンが減ってたらすいません。めちゃモテ委員長、ララナギはりけーんのあたりで時が止まってます)
とりあえず、読みましょう、こっから先は自分の感想を書きます。ネタバレまみれなので、できたら読んでから見てほしいです。自分の感想なんかより青フラ本編読んでくれよな、よろしくな
40話位まで感想
とりあえず、一番グサァって来たのはトーマとタイチが将来について話し合う場面ですね。タイチにとってトーマはキラキラして才能と人望に恵まれた人間で、自分とは違う人間だと良いなっていう願望の面がクッソでてますね。滅茶滅茶自分にも思い当たりがありすぎて、嫌になりました。
タイチは序盤から自分への評価が低い事が随所に描写されており、おそらく自分なんて、っていう思考をもっている、自分が生きていることにそれほど前向きではないタイプとして書かれています。だからこそ、タイチはキラキラして努力もして才能と人望があるトーマはきっと生きてることは素晴らしい、生きてることは楽しいと、トーマは思っているだろうと考えているわけです。この思考願望は生きづらいと思ってる人は大なり小なり持っているだろうなと私は思うわけです。
”自分は生きづらい、人生がめんどくさい、でもきっとこの世界で頑張っている他の人は生きることに前向きで、生きることに関しては疑問を挟まず生きている、そうだと良いな”という願望を生きづらさを感じる人は持ってるわけです。
しかして、この作品におけるトーマは、正直彼の内面はほぼ描写されていないのです。トーマが自分自身をどれほど好きなのか、トーマ自身の性癖、性自認も含めてトーマはどれだけ自分を自分をして受け入れているのか全く描写されていません。しかし、まず間違いなく彼自身も”生きづらい”という思いを抱えてきているだろうという事は容易に想像できるわけです。ツライ。トーマがフタバに語った「自分を一番励ませるのは自分だけ」という言葉も、トーマのことを考えるとより重みのある言葉になると思います。
他者から見て前向きに見えるやつでも、生きづらさ抱えてるんだよ、というのをこっちに剛速球で投げてくるわけです。受け止めきれんわ
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混乱しているタイチから見た描写からの、タイチとトーマが隣り合って座らない、目線もほとんど合わない、二人が違う方向を向いているみたいなのが、二人の交わらない思いの暗喩ってジャンププラスコメント見て、漫画への理解が深すぎるって驚く、浅く読んでます。
トーマーの笑ってごめんなが心に来る。まぁそういうよな、そういうしかないもんなという
最後の天の川はあれっすかね、引き裂かれた織姫と彦星になぞらえてるんっすかね?今適当に考えました。
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過去の描写から、先にトーマが手つなぎを拒否する。これはトーマの家族の事故前後どっちなのかで、微妙に意味変わる気がするんですけど、どっちなんだろうね。私気になります。
マスミちゃんとアキさんが語っていた、相手の抱える問題(打ち明けられて法がどう受け止めるか)で相当苦心している主人公タイチ、この作品におけるタイチは主人公なんだけど、かなりの受け身、変わりたいといったフタバを支えるだけで自発的にはなかなか変わろうとしなかったり、おんなじ大学行こうとしたり、どこまでも一般人、もしかしたら一般人以下かもしれない普通さ
またこの後でてくるモブ女たちの話の内容も耳が痛い、「苦労したほうが、つらい思いしたほうが報われるべき」なんてのは外野は言ってしまいがち、しかもフタバちゃん最初はトーマ狙いだったしね、タイチから申し出たとはいえ外野から見たらトーマに近づくためにタイチと仲良くなった形に見えるからね。フタバちゃん自身もそうみえるだろうことは自覚してるだろうしね。
そしてラストはエロ漫画の導入にもなりそうな終わり方で幕を締めるのである()
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そして物語は核心へ、トーマの感情が爆発しまくっております。マミは男同士、女同士になれたら友達になれたのにと思っておりましたが、同性同士でどうしようもない恋愛感情を抱えて生きていたトーマにとってはマミの主張はうっとおしい主張だったのかもしれないと思い到って悲しくなります。
あとこれ個人的な意見なんですけど男でも結構女に生まれたかったて人はかなりの数いると思います。特に立場が弱い男は...、同じレベルの貧困でも女は助かるけど男は自己責任とかありますしね、遺族年金とかね。女性を取り巻く労働環境が良くなると良いなとは思います。
ただ実際問題、月何日間かは精神が不安定もしくは体調を崩す人と基本的にいつも安定している人では賃金に差が出ますよね。動物の基本骨子として毎日の通勤労働を女性がする想定になってない気もします。あと男もそんなに毎日働きたくない週休3-4ほしい。
マミは男になりたい女はいるけど女になりたい男はあんまりいなくね?と言いましたが、それはマミが関わっている男の多くが男の中の勝ち組だからじゃないかなーという邪推もはかどります。そりゃ競争に勝った奴は多くのものを手に入れますから、次回もその競争に参加したいっすよね。っていう...
マミは男だ女だの難しさを語っていましたが、男同士だって女で友情壊れることあるだろうし、男は髪触って~みたいな言説も、結局勝ち組の男だから許されてるって話のパターンもチラホラ、まぁ彼女自身はスクール下位にも優しかったわけですが、スクール下位の男が抱える生きづらさには気づいてないよなぁという
そんなこんなを考えながらタイチは謹慎部屋へ入り話は佳境へ、男3人女2何も起きない訳もなく...
とうかソウゴは分かるけどケンスケ込みのこのメンバーでマジで何の話すんの????
最後に
週刊少年ジャンプ時代のクロスマネジも好きでした。あの時読みながら、面白いが少女漫画じゃん...と思っていたのですが、少年漫画のままこんな振り切った内面描写のある作品を書くとは...すごい面白です。ただやっぱり少年漫画ではないと思います
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