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バレンタインデーにチョコレートを送るのは日本だけ?―なぜ愛を祝う日になったのか―

(3分で読めます)
バレンタインデーの準備は始めていますか??
こんにちは!2月14日生まれのコタニです。
よくもらう誕生日プレゼントはチョコレートや洋菓子です。
1年の中で唯一モテる日だと自負しております。(もらうお菓子の数調べ)

バレンタインデーといえば、日本では女性から意中の相手や友人に贈り物としてチョコレートを贈る日ですよね。お正月があけるとコンビニなどでもギフトの棚が目立ちはじめます。でもこの風習、実は日本だけなんです!
そもそもバレンタインデーは、ローマ帝国時代に処刑された司祭ヴァレンティヌスをお祈りする日とされていました。それが愛を祝うイベントになり、今にいたっています。

今回はバレンタインの起源と、日本独自のチョコレートを贈る文化について調べてみました!これを読めば、あなたも誰かと2月14日を祝いたくなるかも?


1.バレンタインデーはなぜ愛を祝う日になったのか

バレンタインデーの名前の由来であるヴァレンティヌスは、3世紀ごろローマ帝国に実在したキリスト教の司祭です。
ローマ帝国では2月14日は女神ユーノーの祝日でした。ユーノーはすべての神々の女王であり、家庭と結婚の神でもあります。また2月15日は豊年を祈願する祭りの始まる日でした。(ユーノーは6月の英語名(June)の由来)
ローマの女性たちは2月14日に名前を書いた札を桶の中に入れ、翌2月15日に男性が桶から札を1枚ひきます。札を引いた男性と名前が書かれている女性は、祭りの間パートナーとして一緒にいることが決まりとされていました。そして多くのパートナーたちがそのまま恋に落ち、結婚しました。

ですが当時の皇帝クラウディウス2世が、家族を故郷に残した兵士がいると士気が下がると、兵士の結婚を禁止しました。悲しむ兵士たちを憐れんだヴァレンティヌスはこの令に背き、結婚を望む恋人たちに密かに結婚式を執り行っていました。
しかしその事実が皇帝に知れ、皇帝は2度と法に背かないよう命じました。さらに当時のローマではキリスト教が迫害されており、改宗も迫ろうとしました。ヴァレンティヌスはこの命令に応じず、獄中でも変わらず神の愛を説き続けました。その結果、皇帝はあえてユーノーの祝日を処刑の日に選び、269年2月14日に処刑され、翌日の祭りの生贄とされました。

キリスト教の人々はヴァレンティヌスの行動から、「聖バレンタイン」として恋人たちの守護聖人と崇め、2月14日を祝日として祝うようになりました。その後14世紀頃に男女の恋愛に結びつけられるようになり、現在のようなイベントになったと言われています。

想像以上に愛の深い理由だった……。笑

2.チョコレートを贈る日になったのは??

バレンタインデーは多くの国で愛を祝うイベントとされています。
アメリカやフランスなどは男性から贈り物やメッセージカードをあげたり、恋人や夫婦同士で贈り物をする日とされています。
またベルギーでは、日頃お世話になっている人に感謝を伝える日とされているそう。恋人や夫婦でなくても贈り物をする日となっています。

そんな中で女性から男性にチョコレートを贈るという習慣は日本だけのもの。
1950年後半から東京の百貨店や製菓会社が、買い物のターゲット層である女性へ向けてバレンタインセールを始めたり、新聞へ広告を出して展開したのがきっかけです。当時はそれほど広まりませんでしたが徐々に浸透し、1970年ごろには「女性が男性にチョコレートを贈って愛を告白する日」として定着しました。

ちなみに定着するよりも前、日本で最初に「バレンタインデーには愛する人にチョコレートを贈って愛を伝えましょう」という宣伝を出したのは1932年、お菓子メーカーであるモロゾフだと言われています。米国の友人から「欧米では2月14日に愛する人に贈りものをする」と聞いた創業者が気に入り、日本でも流行らせようとしたのが広告の始まり。戦争に入る1940年まで新聞への広告も出されました。
モロゾフの創業地である神戸市には、バレンタインの発祥イタリア・テルニ市公認のバレンタインの聖地「バレンタイン広場」ができたそう。
ちなみに私も2018年までずっと神戸に住んでたんですが、、全く知らなかった!!ごめんなさい!!笑

3.チョコレート消費の約2割が2月14日

もとは広告から始まった習慣ですが、日本のチョコレート消費の約2割が2月14日とも言われています。また統計局の調査でも、チョコレートへの年間支出の約1/4が2月に集中しているそう(2人以上世帯の家計調査)。バレンタインデーは日本の大きな文化となっています。

もうすぐ2月14日!
愛の深いヴァレンティヌスにならって、意中の相手や恋人はもちろん、海外のように家族やお世話になっている人へ贈り物をしてみてもいいかもしれません。

今日はここまで〜。