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世界のイノベーションを牽引する最強のスタートアップ大国『イスラエル』

みなさんこんにちは、村上です。
昨月まで独立系ベンチャーキャピタルでプリンシパルとして、国内外のスタートアップへの投資とそのグロース支援を行ってきました。お世話になった会社の皆さん、投資先、LPの皆さん、その他関わって頂いた全ての方ありがとうございました。この辺りはFacebookでプライベートに書きたいなと思っています。
8/30を最終出社日として、そのお世話になっていた独立系ベンチャーキャピタルを退職し、その翌日、早速成田空港からイスラエル行きの直行便に乗って深夜イスラエルに到着、そして今、翌日の早朝にテルアビブの海岸線近くの地下にある独特な匂いのするホステルでこのnoteを書いています。現在は、イスラエルのテルアビブ大学電気電子工学部を唯一の日本人として卒業した男と新しくこの地で起業準備をしています。共同創業者のnoteはこちらから👇

今回の記事は、Sponsored by 安田 光希 / SUSHI KOKI さんです。
2021年にSaaS事業を複数行うBLUEPRINT社を創業、約18億円にて一部株式を売却後、現在は、中東でVIP向けに出張鮨を提供しながら中東全域にジャパニーズエクスペリエンスを輸出すべく、各種事業を仕掛中のSUSHI KOKI founder & CEOの安田さんのスポンサードでお届けしています。安田さんありがとうございます!(Twitterのフォローはこちらから)

今回は、イスラエルがなぜスタートアップ大国と呼ばれるのか?についてお話しできればと思います。

なぜイスラエルがスタートアップ大国と呼ばれるのか?

スタートアップ密度

イスラエルは世界でもダントツのスタートアップの集積地帯です。今日時点で人口936万人ほどで、国土は北はレバノン、北東はシリア、東はヨルダン、南西はエジプトと隣接し、西側に地中海に囲まれています。面積は四国ほどの大きさです。その中でも南部は砂漠地帯になっていて、スタートアップの多くは、イスラエルの経済の中心地である西側の地中海に面する地域に位置するテルアビブ周辺に多く本社を構えています。そんな小さな国で1400社のスタートアップが誕生し、現在は約6000社のスタートアップが存在しています。

イスラエル地図

ダントツのR&D投資額

イスラエルのR&Dに関する投資は、GDPの約4.5%に達しています。これはOECD諸国の中で最も高い数字の一つで、他の多くの国々の平均よりも非常に高くなっています。絶対的な数字としては、イスラエルのR&D投資は年間で数十億ドルにも上り、これは国のサイズや人口に対して非常に大きな数値です。R&D投資の資金は、民間セクターからのものが大半を占めていて、特にハイテク産業や生物技術、医療、農業技術、サイバーセキュリティなどの分野で顕著です。

例えば、Appleがテルアビブから少し北に位置するヘルツェリヤに置くR&D 拠点は、アメリカ以外で初めて設立された、 Apple社のR&D拠点の中で世界で2番目に大きなものになっており、イスラエルに対して12億ドル以上の投資をしてきました。イスラエル国内に、R&D拠点を2つ持ち、800人以上の従業員を抱え、iPhone、iPad、iMac、Apple Watch など同社の様々な機器に内臓される、ストレージ、チップ、カメラ、無線通信など様々なハードウェアの技術をイスラエルで中心開発しています。
AppleのCEO、Tim Cook は“APPLE IS IN ISRAEL BECAUSE THE ENGINEERING TALENT HERE IS INCREDIBLE. YOU GUYS ARE INCREDIBLY IMPORTANT TO EVERYTHING THAT WE DO AND TO ALL THE PRODUCTS THAT WE BUILD. と述べています。

このような環境で働いてきたエンジニアたちに次の章にも繋がりますがベンチャーキャピタルからのリスクマネーが供給されていくため、どんどん新しいスタートアップが生み出されています。

一人当たりのベンチャーキャピタルの投資額世界一位

一人当たりのベンチャーキャピタルの投資額は、2位以下を大きく引き離して世界1位で、アメリカの約2.5倍、ヨーロッパの約30倍の投資を受けています。2022年にイスラエルでは年間826件のスタートアップ投資が行われ、合計で$15.5Bドル(約2.1兆円)の資金調達が実施されており、106件のエグジットで合計 $16.8Bドル(約2.4兆円)のリターンがありました。人口約1.2億人の日本のべンチャーキャピタルによる投資金額は、2022年で年間8,774億円で、比べるとその大きさには驚きます。世界中のリスクマネーがイスラエルのスタートアップとその優秀な人材に対して供給されています。

https://finder.startupnationcentral.org/snc-2022-report

イスラエル軍の徴兵制度

イスラエルでは18歳になると、ユダヤ系住民は、数年間兵役する必要があります。入隊に際して、軍は自然科学や数学などSTEMに強い人材を、サイバーセキュリティを担っている8200部隊などの部隊に配属します。徴兵よりも前に大学などに送られることもあり、学費を軍が負担し、支援体制が完璧に整備されています。そして、インテリジェンス部隊に入隊した若者は、イスラエル軍のさまざまな先端テクノロジーに触れることができ、サイバー戦で使われる最新鋭の軍事テクノロジーを学ぶことが出来ます。スタートアップで有名なのは、8200部隊で(ヘブライ語では”shmone matayim”と呼ばれる)、イスラエル国防軍の諜報部隊組織です。この組織は、諜報アナリストによって、世界中で最も手強い技術的な諜報機関の1つであると見なされており、組織の規模以外のすべての事項に関して米国NSA(国家安全保障局)と同等の能力を備えています。結果8200部隊の卒業生は、キャリアスタート前から重要なスタートアップスキルと経験を身に付け、かつ技術者としても非常に優れており、以下のような有名なスタートアップがその部隊から輩出されています。

8200部隊発のスタートアップ

これから

これからの期間、事業についてはまだステレスのことが多いですが、日本とイスラエルの2拠点で活動しながら、スタートアップのことについて発信していけたらと思っています。

オフィスもないのでホステルの半地下の庭でイスラエルでのDAY1がスタート

我々も物価の高いイスラエルで格闘していくためにスタートアップ全般についてのリサーチ、イスラエルのマーケットレポート、Web2、Web3のファンドレイズ戦略からプレゼン、デザインの設計まで一気通貫で行ったり、コンサルの請け負いながら進めていこうと思っていますので、何か我々でお手伝いができることがあれば気軽にTwitterにDM頂けますと嬉しいです!ではまた!

参考記事

https://www.cybereason.co.jp/blog/products/2344/

https://israel-keizai.org/wp/wp-content/uploads/2018/07/RD2017.pdf


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