私有都市「カイサリア」 | 最近気になったトピックス
イスラエルの国の中に、プライベートの都市があるらしいです。
持ち主は「ロスチャイルド家」。近代の歴史の教科書に登場する大富豪グループの一つ。電信が登場する前に、伝書鳩を使って、相場の情報をいち早く入手し活用した、というエピソードが記憶にあります。
そのロスチャイルド家が、イスラエルに、私有の都市をもっているそうです。その都市の名は「カイサリア」。
イスラエルの超富裕層は、カイサリアに住んでいる。「バウハウス」から着想を得たような別荘や、大きな柱で飾られた巨大宮殿などが並ぶ。
ロシアの大富豪ヴァレリー・コーガンは、7500万ユーロ(約88億円)を投じてカイサリアに自宅を建設した。その近くにはネタニヤフ首相の暮らす住居がある。
ヤシの木やブーゲンビリアが植えられた小粋な並木道は、ビーチや古代の港やショッピングセンターへとつながっている。そこを約350台のカメラが監視しており、「カイサリアはイスラエルで最も安全な場所のひとつです」とセキュリティセンターの責任者モーシェは語った。
そして、この「カイサリア」の都市の特徴で、個人的に面白いと思ったのが、以下の点。
カイサリアから生み出された全利益は、イスラエルの高等教育を支援するプロジェクトに投入するという取り決めがなされた。そのかわり、イスラエル国家は財団に対し、税の全額控除を認めた。
これをみて、日本の渋沢栄一が、ある福祉財団の設立の際、出資金を出すのではなく、お金を貸して、その貸し出したお金が生む利子で運営費にしなさい、というようなエピソードを思い出しました。
企業家や富豪のようなレベルになりますと、まさに「富を産む財産」である資産を使って社会を動かすという、ダイナミックさな発想に敬服します。