中国電力レッドレグリオンズ|岩戸博和HC「昨季よりおもしろいラグビーを」
中国電力レッドレグリオンズ(中国RR)が新シーズンに向けて始動した。7月1日にミーティングから始まり、4日に最初の全体練習を実施。選手の多くが新しいトレーニングウェアを着て、暑さ残る夜に約1時間半の練習で汗を流した。
岩戸博和ヘッドコーチ(HC)は就任3年目のシーズンに向けて、「昨シーズンは1勝しかしていないので、まずは昨シーズンより勝つこと。やっていることが間違っていないと選手たちが自信を持てるようなチームにしていきたい。そうしたら結果は自ずとついてくると思います」と意気込んだ。
まだチーム始動前の6月には下土井貴成トレーナーが週2日でトレーニング会を開催。若手を中心に選手たちが自主的に参加し、フィットネスやボールゲームのメニューで調整を行っていた。オフシーズンにもかかわらず、昨年以上に参加者が多く、下土井トレーナーは「シーズンが終わってないような雰囲気だった」と選手たちの意欲を明かした。
「今はより一層、若手が主力選手のポジションを脅かすぐらいの勢いで練習から臨んでいる。このオフ期間中も例年以上にそういう選手が多いなという印象を感じ取れたので、選手たちのやる気やチーム内で『やらなくちゃいけない』という意識づけが高まっていると思います」
このプレシーズンでのポイントは「アタック」。中国RR伝統のディフェンス力をベースにしつつ、アタックをより磨いていく。
岩戸HCは、「早い段階でチームを作りたいので、今年はチームが始動したぐらいから戦術的なこともやっていこうと思っている。去年よりもやることが明確になっていて、あとは選手たちと一緒に実行に移すだけなので楽しみです。昨季よりおもしろいラグビーを見せられると思います」と力を込めた。
また、昨季限りで現役を引退した河口駿がこの夏から新たにコーチに就任。主にアタックを指導する新人コーチは、「シーズン終わりに選手たちがよろこんでいる顔しか浮かばない」と笑顔で話した。
取材・文・写真=湊昂大
2024.07.04 @中国電力坂グラウンド