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聞き上手が活用している心理テクニック
『コロナ禍で、以前のように社内コミュニケーションが取れておらず、社員や部下が何を考えているか、ますますわからなくなりました。うまくコミュニケーションが取れているのか不安です。』
先日、このような話を聞きました。
大きく時代が変わっていっています。
今後はオンラインを使ったコミュニケーションもどんどん進んでいくでしょうし、アバターがコミュニケーションを媒介してくれるかもしれません。
メタバースが注目されるなど、コミュニケーションの在り方ややり方は、大きな変化のまっただ中にあります。コミュニケーション能力を高める必要性を感じている人は多いかもしれません。
今日は心理学のテクニックをご紹介します。
多くの本で紹介されていますし、勉強熱心な方にとっては既知の内容かもしれませんが、意外とうまく使えていない、または、実際のコミュニケーションの際に使い忘れていたということはよくあることです。
このテクニックができていると、相手が心を開きやすくなります。
相手からの質問が増えるなど、コミュニケーションが促進するきっかけを作ることができます。
■「ミラーリング」であなたも聞き上手に
テクニックの名前は「ミラーリング」です。
相手の言動や仕草などを鏡のように真似ることで、相手に親近感や好感を抱かせるというテクニックです。
例えば、低い声でゆっくりしゃべる人には、落ち着いたトーンとスピードで関わる。話す。
テンションが高めな相手には、相手のテンションに合わせる、こちらも元気に関わる。話す。
相手に合わせて、声の高さや話のスピード、関わり方を変えると、「共感力」のある人という印象を与えることができるというものです。
以前、上場企業でのコーチング研修を行った際に、ミラーリングのワークショップを行いました。
率直に言うと、
皆さん、とても不自然でした・・・・(汗
相手の言動や仕草などを鏡のように真似るって、実はけっこう難しいんですね。
話の内容によっては、口を挟みたくなったり、こちらの感情が揺さぶられることもあるかもしれません。そうしたら、尚更難しくなります。
うまく活用するためには、練習が必要です。
また、多くの人が知っているテクニックだけに、
「あ、この人、ミラーリングしているな〜」
と気づかれてしまうこともあるかもしれません。
(すみません、僕はすぐ気づいちゃいます…)
これをどう捉えるかは相手次第ですが、自然にコミュニケーションに取り入れられるとスマートです。
いかがでしたでしょうか。
ミラーリングについては知っている人は多いと思いますが、うまく活用できている人はあまり見たことがありません。逆に、うまく活用している人と会話していると、
「あ、この人は会話上手、聞き上手だな!」
と一発で気づくことができます。
心を開きたい、開いて欲しいという気持ちがあるんだなと好印象を持つことも多いです。人を動かす立場の人は、ぜひ再確認していただきたいテクニックです。