サロンは学校じゃないからね
今回書く内容は当たり前だと感じつつ、それが出来てない人が多いように感じられたので、、、
この事を自覚できていないで美容室という組織に入ると、
会社にとっても自分にとってもお互い無駄な時間になる。
ので、特にアシスタントの方には考え方の参考にしていただければ嬉しいな〜
よくお客様に聞かれる質問に、
「練習時間って給料出てたりするの?」
ということを良く聞かれたりします。
いや、出ていませんw
少なからず美容師になって13年間で聞いたことありません。
むしろウィッグ買ったりしてお金がかかります。
アシスタント時代は本当にお金がなかった事をよく思い出しますw(手取り13万くらいで生活してましたwお金がなさすぎて毎日ざるそばだけ食べててたからよく生きてこれたと思ってますw)
営業と練習の繰り返しの毎日で、
一度練習が遅くなった時に、同期のソウタがギターを引き出したので、僕がボーカルで二人で19の紙ヒコーキを深夜の原宿店で歌ってたりしましたね〜 w
これはデビューした際にお客様からお花を頂いた時。若いすね 笑
僕の方がお花をあげたいくらいなのにこの時は感謝でいっぱいでした。
同期のナオと。
同期のそうたと。
今思い返すと、
**お金はあったほうが良いし大好きだけど、なくても楽しかったな〜と感じていますw **
さて、、、
よく、アシスタントのやりとりの中でも、
「練習時間合わせて時給換算したらめちゃくちゃ安くなるよな」
とか
**「美容師は給料低いのにやる事がたくさんあって割りに合わないよな」 **
とかいう事とかを話されてる事があります。
そうですよね。
就業規則もままならないし、練習時間も沢山やってやっと一人前になれるとか非合理的だし、美容師ってなんだかなー
って一瞬感じてしまいますよね
でも
逆に聞きますけど、
**「あなたの練習のカットレッスン代って、習ってるスタイリストに支払ってるの?」 **
**「練習みてもらってる時間ってスタイリストのプライベートの時間として換算されるけど、でもお金払ってるの?」 **
と伝えます。(本人に言わないのはイヤだし、その考えでサロンに立たれるのも嫌です。)
ちなみにですが、
自分の練習を見てもらてる時間はあくまで「アシスタントのプライベートの時間」として換算されます。
営業時間でも、先輩の業務でもありません。
法的にも業務的にもそうなってます。
というか時間の区分けができにくいのです。
美容室コンサルみたいな事をたまにしているのですが(勝手に口出ししているだけです)美容師オーナーの方に
「アシスタントの練習時間に給料が払われてないと言われて 泣」
と相談をこの間受けたので一応ご参考までに^ ^
そして、これはあくまで「僕の場合」ですが、、、
練習の時には山ほど怒られました。
モデルさんでも数え切れないほど練習して(その時に協力してくれたモデルさんの方達には心から感謝しています。ありがとうございます 泣)
髪質とか肌質の事とか違いがやっとわかってきて、、、
お客様それぞれの骨格や髪質の違いに合わせたカットやメイクを「経験」「体験」して失敗して、
営業中は先輩のお客様に入らせてもらって違いをお客様にも指摘されながら、、、、、、、
を繰り返してきました。
そうして
やっとデビューできて、
それでもやっぱり全然足りてない。
とそう思うことだらけなので大会に参加したり、先輩のヘアメイクに自分から着いて行ったりしてました。
そして、まだまだまだまだまだ、
だけど、
お客様に提供する事が出来たという
技術は、「メイクレッスン」というメニューで現在1時間10800円を頂いています。
10800円です。
いい食事に行っても1人それほど払うことはほとんどと言っていいほどありません。
10800円です。
たまに飲むための美味しいワインも2本買えます。
10800円です。
クリスマスなんかにはリトルギフトを恋人に買うことができます。
1時間10800円。
もう一回聞きますが、、、
**「それ払ってるの?」 **
先輩が練習を見るのは勿論だよ。
だけど勿論と思って欲しくない。
そうですよね^ ^
美容師を目指した身として
「向上したい!」
「技術を身に付けたい!」
シンプルにそう思うから練習に取り組んでいるのだと思います。
・美容師で可愛いヘアスタイルを作れるようになる
・お客様の色々な髪質を解るようになる為に解らないのであれば解るまで勉強しよう
etc、、、
当たり前ですよね。
お客様から見ても、自分の担当美容師にはそうあってほしいはずです。
沢山のお客様に必要とされたいと思うのであれば、それに見合う技術が必要で、自分から練習、経験、体験を取りにいくのは当たり前です。
**それができない原因は全て自分にあるととって然るべきです。 **
今日までで 美容室は全国に23万5千件
で美容師の数は50万人です。
この状況下の中で一人前の美容師を目指した身であれば、SNSとか宣伝の仕方とかその前に技術を身につける事は、当たり前ですよね。
環境が悪いから、
時間がないから
先輩に怒られるから、
体力なくて疲れたから、
尊敬できる先輩がいないから、、、
など、そーゆー子からは本当によくそこまで思いつくなというほど、
「できない理由」が「自分以外の場所」から出てきます。
断言します。
**特別な理由がない限り美容師に関しては自分が納得のいく成長や環境になっていない根本的な原因はそこにありません。
全部自分が原因です。 **
**特に美容師に限っては、イジメや給与が払われないなどという人として最悪問題などが起こっていない場に関しては、全ての原因は頑張り切れない自分だととって然るべきです。 **
そして、これからの美容室アシスタントをする方達に、大事にしてほしいと感じている事は
**「意欲」 **
です。
**意欲こそが全て。
意欲こそが成長の源泉だし、意欲がない人は進化できません **
根性論みたいな話になりますが、結論そう思います。
先みたいな事を言っておいてアレですが、営業後の練習はきついし、朝練も楽ではありません。
それでも一人前の美容師になるのは時間がかかるものです。
その時に自分が
「売れる美容師になりたい!その為には可愛い髪型を作れるようなる為に頑張るんだ」
とか
「ヘアメイクでブランドの広告をしたい!その為に外人のニーズに合わせたコンサバティブなヘアメイクを出来るようになるんだ!」
のように、
**「自分はこの為に頑張るんだ!」 **
という事が自覚できて毎日を過ごすかどうかがとても大事です。
でないと日々やる事が膨大にあるため疲れます。
だから大事なのは、自分がこうなりたいという意欲なんですよね。
そして、何故先輩はアシスタントの練習をみているのか?
2つ。
1つ目は、
**美容業界が良くなる為 **
です。
新しい子達を伸ばしていくのに基礎は大事です。
やってみたらわかりますが髪型を作るのは簡単ではありません。
特に今はお客様も可愛い髪型をたくさん見ているし、作り方なんかもネットに書いてありますし大変ですよね〜
だから、とにかく練習が必要ではありますが、
**時代は変わっていくし、お客様との関係性も変わってくるんですよね^ ^ **
自分が10代の頃に良いなと思っていた髪型と40代で良いなと思う髪型は違うもので、その年代に合わせたお客様の素敵を実現していく事が美容師には求められます。
その時に、自分達の時代に良いと感じているものを継承しながら、その上で新しいエッセンスや感覚を落とし込む事は、ヘアスタイルをより進化させる為にとても大切です。
1960年頃に生み出されたビダルサスーンカットの技法は現代でもそのまま受け継がれてますが、
今ではここまで重たいラインのカットをする事はないですよね ^ ^
でも、この時のカット技法が無ければ今の可愛いと言われるスタイルもない訳です
今だとこ、この辺りのオーダーが多いですかね^ ^
可愛いですね^ ^
全然イメージは違いますが、でも、サスーンカットが生まれなければ確実にこのヘアスタイルは生み出されていません。
**この歴史の流れを汲むという前提をすっぽかして進化はないと感じていますし、そこに敬意がない姿勢は避けた方がいいです **
そしてもう一つは、、、、、
**「頑張りたい!」という「あなたの意欲に応えたい!!」というエールを送る気持ちで練習に付き合ってます。 **
これです。
これなんです。
散々色々書きましたが結局これです。
要は、、、
**自分の為にあなたの練習に付き合ってる訳ではありません。 **
美容師って本当に人間臭い生き物だし、そこが良いところなのですが、この
心意気
みたいな事で突き動かされている事がほとんどなんですよね〜
だからこそ習う姿勢やそこに向かう姿勢が大事なんだよな〜
それにしても、後輩の子がデビューしたり、お客様に喜んでもらえてる姿って、めちゃくちゃ感動するんだよな〜
でもサロンは学校じゃないからね
お客様に対価を頂く以上はそれに見合う努力と、居る環境に自分がどのような意欲を持って取り組むかはとても大事な姿勢なんです。
自分次第。ですね。
今日も頑張ろ〜^ ^
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