映画『正欲』ネタバレ考察:ラストの意味,水フェチという究極の多様性
多様性が叫ばれる昨今、究極の多様性を描いたことで話題になった『正欲』。綺麗事だけでなく、当事者の切実さをヴィヴィッドに切り取っていたものすごい映画だった。印象的なラストなどを徹底考察してみた。(※ゴリゴリネタバレ有りなので注意)
あらすじ
桐生夏月(新垣結衣)には家族にも言えない秘密が…水フェチで、水の噴出などに性的な興奮を覚える…いわゆる普通の恋愛や性行為には興味がないのだ。
ある日、同級生だった佐々木佳道(磯村勇斗)が地元に帰ってくる。佳道も水フェチで、夏月と秘密を共有する唯一の人だ。
学生の頃、佳道と夏月は校庭の蛇口を壊して水を浴び、快感を共有したことがあった。
再会した夏月と佳道はお互いを意識する。
しかし夏月は、佳道が他の女とデートしているのを見て裏切られた気持ちになった。
いっぽう検察官の寺井啓喜(稲垣吾郎)は、息子から学校に行かずに動画を配信したい言われて悩む。寺井は息子に普通の生き方をしてほしかった。
ネタバレ考察:深すぎるラスト結末
傑作!非常に深く考えさせられた。
多様性万歳ではなく、本当に居場所がなく世間に認知もされていない癖の人々がどう生きていくべきかが提示されている点がすごい。
最後は新垣結衣と稲垣吾郎の対比が印象的だった。次のページでは正欲の本当の意味とラストシーンが暗示するものを徹底考察していく↓