Netflix映画『パレード』ネタバレ考察:死後の世界が現実に影響する?
長澤まさみ主演のNetflix映画『パレード』。『ヤクザと家族 The Family』『ヴィレッジ』『新聞記者』で知られる藤井道人監督が死者の世界を描いた感動の物語。感想やモデルとなった人物の実話解説。ラスト結末やそれぞれの登場人物の考察をまとめてみた。
以下、ゴリゴリネタバレなので注意。
あらすじ
未曾有の大災害が日本を襲う。母・美奈子(長澤まさみ)は混乱の中で息子を探すが、自分がすでに死んでいることに気づいて愕然とする。
美奈子がいるのはこの世に未練を持つ人々が集う特殊な場所だった。
小説家のアキラ(坂口健太郎)、元ヤクザの勝利(横浜流星)、元映画プロデューサーのマイケル(リリー・フランキー)、かおり(寺島しのぶ)、田中さん(元銀行員/田中哲司)が笑顔で美奈子を迎える。
感想
それぞれのメンバーが無事に成仏できるのか?未練は何なのか?を描くヒューマンドラマ。
死後の世界と生きている人たちの絆を描くハートフルな作品。死者と生者は意思疎通できないながらも、時にシンクロするようで感動。
ただ設定や展開が良くも悪くも「あるある」なため、人によってはひねりがなくて物足りないと感じてしまうかも。
考察:ラストのグー!に隠された意味
リリー・フランキー演じるマイケルのモデルは映画プロデューサーの故・河村光庸さん。藤井道人監督による河村さんへの感謝が映画になったような作品だった。大きなテーマは死後の世界やフィクションは現実に影響を与えうる!であり、劇中映画が何度も登場するなど、メタ構造を持つ。
ラストの少女の「グー」サインなど、意味深な箇所もたくさんあった。次のページでは河村光庸さんの実話やグー」について考察していく↓