結婚することが正義なのか
ぼくは結婚願望はないし、そのことを公言している。でも周りからは言われる。「いつくらいまでに結婚したい?」、「結婚して分かることも多いから結婚したほうがいい」、と。特にぼくみたいな若者で、周りの友人が結婚していく中だと、次はお前だろ?という雰囲気がぼくの感情と無関係に必然と流れる。
果たして結婚することは正義なのだろうか。もちろん、結婚して子どもが出来て老後まで夫婦で寄り添うことで初めて知ることの出来る世界はあるだろう。だが、周りがしているからなんとなく、周りに勧められて成り行きで…という形で結婚し、その後の人生を決めてしまうことは本当に自分のためになるのだろうか。きっと結婚していてもしていなくても、子どもがいてもいなくても、何かを学ぶ人もいれば学ばない人もいるだろう。
ぼくが結婚願望がない理由は色々あるが、生理的思考がその主な理由だ。ぼくの人生だから、ぼくが結婚しない道を選んで、これから一生独身だとしても、それはぼくの自由だ。ぼくの人生に責任を持てるのは、ぼくより早く死ぬ親を除いたら、最終的にはぼくだけだ。だからぼくはこう思う、老後人に迷惑をかけないように準備しておけば、ぼくは結婚をしないという自由を得る権利がある、と。
人には人の趣味や好きなものがあるように、人には人の生き方がある。既婚者が偉いわけでも、未婚者が醜い訳でもない。その選択を自分自身でしたものなのかということの方が、もっと価値がある。
出生率が…と言ってくる人は、自分一人で国を救った気でいるのだろうか。結婚することが正義だと思っている人は、結婚していない人が緊急時に裏で仕事を肩代わりしていることを知らないのだろう。結婚していない人を見下す人は、自分の存在価値を結婚しているという状態にしか見いだせてないのだろう。
人には、出身地・年齢・職業・友人関係・家族関係など様々な面がある。結婚しているか否かはその1ピースにしかすぎない。
ぼくはもっと広いステージで生きていく。社会的立場にとらわれることなく、その人の中身をみてくれる世界で。
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