今本当に必要なのが「独学力」である理由
いつの時代も能動的に学ぶ姿勢はとても大事です。
しかし、その学びの手法は、以前と比べて大きく変化しました。
昔は本を手に入れることも大変で、欲しい情報はなかなか手に入らず、そもそも「情報の大切さ」だって当たり前のものではありませんでした。
それが今では誰でも世界にアクセスできるようになり、以前であれば高額な料金を取られるような情報や、論文や、授業までもが無料で公開されています。
ですので、昔とは違い、誰かに教えを乞う必要もなく、「ググれば」多くのことが解決できます。
そんな「ググり力」は今や必須のスキルになっていますが、それと同様に、「独学力」も必須スキルになってきました。今回はその理由を4つ、参考文献からご紹介していきたいと思います。
知識は古くなる
技術革新は目まぐるしいスピードで起こっており、つい先日の最先端がもはや古くなっていることも珍しくはありません。
それに情報が早くいきわたるようになれば、ゆっくり時間をかけて成熟していった「旬」も一瞬で過ぎ去ってしまうようになります。
そんな現代では、情報をどんどん新しいものにしていき、自分で学ぶことが必要不可欠になります。
なぜなら、誰かが体系的に教えられるレベルになったころには、もうその情報は古くなりかけているからです。
もちろん、決して古びない、「根本的な原理」のようなものであれば、誰かから学ぶ価値は十分にあるでしょう。
しかし、そこで調理法を教えてもらったとしても、素材は新鮮なものでなければならないのです。
イノベーションが今の仕組みを古くする
先程も述べましたが、現代の技術革新は本当に早いスピードで起こっています。
その規模は今までの価値を根底から覆すような……イノベーションを起こすようなものであり、それがかつてないスピードで何度も起こっています。
例えば携帯の登場に驚いたと思ったら10年ほどでスマホが登場し、生活は一変しました。
ほんの10数年前の人に「スマホ中毒」の話をしてもきっと理解されないでしょう。
そんな現代では、その技術に自分でついていけるだけの「独学力」は必須スキルです。
携帯やスマホ同様、今後想像もしていなかった技術がでてきたときに順応できるスキルがなければ、すぐに時代遅れになってしまいますし、損をすることも多いでしょう。
例えば数円単位ですが、電車にのるときに切符を使っていると、端数が切り上げられてしまいますからね。そういった塵が積もって、自分で学ぶことができない人は大きな損をすることになっていくでしょう。
人間の寿命は長くなるが、企業の寿命は短くなる
人間の寿命が長くなることはかんたんに想像できますが、変化が激しいこの時代では、企業の旬の寿命はどんどん短くなります。
例えば、ポケベルだけを作っていたら、今頃その会社はなくなっていますよね。
イノベーションが起こって変化を強いられるのは企業も同じなわけです。
ですので、同じ会社にいても全く違うことをすることになったり、もしくは転職することも今以上に当たり前になっていくでしょう。
そのときに「独学力」がなければ、変化していく仕事についていけなくなってしまいます。
変化していく時代に必要なことについて、詳しくはこちらの投稿でも述べています。
変化の多いこの時代とともに、一緒に変化していくために必要な3つの要素
クロスオーバー人材
様々な技術革新が起これば、その分専門家も増えます。そのときに必要になってくるのは「専門家を繋ぐ人」です。
専門家を繋ぐ人には、もちろんそれなりの専門的知識が必要になります。
完璧にする必要はありませんが、ある程度のレベルまで広く知っておくためには、「独学」は欠かせません。
それに、そのようにな他分野にまたがるクロスオーバー人材にはメリットが多くあります。
例えば。専門家は、流行ればたくさん出てきますし、たった一つの軸で勝負するので競争が激しいですが、「専門家を繋ぐ人」は、どれを繋ぐかで無数のパターンを生み出し、「自分だけ」という特異性を作りやすくなります。
それに、多くの新しいことは、既存の技術を応用してつなげた先にあるものです。
例えば、今AI業界を沸かせている「Deep Learning」も、その基礎理論は何十年も前のものです。
それを時代にあった形に変え、他のアイデアと組み合わせることで注目を集めたわけですが、そういったことができるのは「広範な知識を持つもの」だけです。
独学を効率的に行うには
以上4つの理由から、「独学力」は現代で必要不可欠なスキルです。
それではどのように独学をしていけばいいのか……ということについてですが、参考文献にあげた本は大変参考になるかと思います。
また、過去の投稿でも勉強法についてあげているので、ご興味あればぜひ読んで、そして「実行」してみてください。
参考文献
ps
独学が大事と言いましたが、例えばYoutubeなどを見て学ぶのも全然いいと思います。
大事なことは「受動的」にならないことです。