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8月のある日にふと感じたこと

青春18きっぷで帰る時に必ず寄りたい場所は2つある。1つは京都でもう一つは広島である。京都は住んでたこともあり愛着があるから分かる。では何故広島なのか。その大きな理由の一つが原爆ドームの存在だろう。

日本の平和教育の賜物なのか、はたまた日本人だからなのか、広島を素通りすることができない。寄ろうと意識してなくても無意識的に吸い込まれてしまう感覚だ。

原爆ドームとその隣の資料館に寄ると、いっつも落ち込む。毎年2回は行っているような場所だが不思議なことに毎回感じ方が違う。それが何回も行く義務感を作る要因なのかもしれない。

79年前の広島の姿。その時の状況。それが目を背けたくなるくらい生々しく表現されている展示は展示を作った人の意図を伝えながらも、毎回大きな落ち込みと共に色々なものを考えるきっかけをくれる。

広島には外国人観光客も多い。彼らがその展示を見て、なにを思いどう感じたのかを聞いてみたいが中々その勇気も出ない。

この一年くらい戦争などの影響もあり、平和について考えることが増えた。「平和」な世の中になって欲しい。これは自分の中の最大の願いであるのは間違いない。ただ、平和の定義は個人によって違うという批判もあるだろう。
この定義が統一された時に本当の意味での「平和」が成立するような気もする。自分の中で全然答えの出ていない問題だ。その答えが見つかるまで広島には通おうと思う。もちろん長崎や他の戦争遺構にも。それが今できる最も身近なことなのかも知れない。

ふと、8月という月は日本人にとって大事な月なのかもしれないと思った。お盆があり、終戦というのも8月だ。なぜ、今まで気づかなかったのか不思議で仕方がない。

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