【落語編】ちりとてちん
こんにちはkotaaaaaaaaです。
今回紹介する落語は、ちりとてちんです。
あらすじ
旦那の誕生日に近所に住む男がお祝いに訪ねてきます。
男は旦那を喜ばせようと世辞(べんちゃら)を言い続けます。
日本酒の「白菊」が出されれば「生まれて初めて頂戴いたします!」と喜んで口をつけ、一口飲めば「こんな美味しいお酒は生まれて初めてです!」と大袈裟に喜んで旦那を喜ばせます。
上記のような調子で「鯛の刺身」「茶碗蒸し」「白ご飯」」に至るまで、とにかく出された食事には「生まれて初めて食べます!」「初物(はつもん)を食べたら75日寿命が延びます!」と徹底して世辞(べんちゃら)を言って旦那を喜ばせます。
しばらくすると裏に住む竹という男の話になり、旦那は「竹はあんたと違って何を食べさしても礼も言わなければ感謝する素振りもない」と愚痴を言います。
竹はなんでも知ったかぶりをして人を小馬鹿にしたような態度をとるため、旦那は誕生日の趣向として竹を懲らしめる計画を考えます。
ちょうどそこへ水屋で腐った豆腐が見つかります。
また隣の稽古屋の三味線の音色「ちりとてちん」からヒントを得て、この腐った豆腐を「元祖 長崎名産ちりとてちん(または「長崎名物 ちりとてちん」)として竹に食わせるという相談がまとまります。
何も知らない竹は旦那に呼び出されて旦那宅にやってきますが、旦那が用意した酒や料理に「しょーもない」と文句を言い旦那を不機嫌にさせます。
旦那は台所に声をかけて、件(くだん)の「長崎名産 ちりとてちん」を用意させ、竹の目の前に差し出します。
竹は「長崎名産 ちりとてちん」はもちろん知っているとウソをつき、「旦那のちりとてちんの発音が悪い」とか「珍味なのでたくさん食べるモノではない」などと知ったかぶりを続け、「ちりとてちん」を一口食べます。
一口食べてあまりの臭いと不味さに見悶えながらも「うまい!」と涙目になりながら「ちりとてちん」を褒めます。
旦那は笑いをこらえながら竹に聞きます。
「竹、私はちりとてちんを食べたことはないのやが、一体どんな味や?」
すると竹は涙目になりながら返答します。
「ちょうど豆腐の腐ったような味です」
所感
「ありがとうございます」「知りませんでした」「分かりません」「教えてください」
上記のような人間としての常識的なことでも、言えない人は、損をするということを教えてくれてる気がします。
動画のリンクを貼っておきます。
是非見てみてください。