【世界遺産編】アンコールの遺跡群
こんにちはkotaaaaaaaaです。
今回紹介する世界遺産は、アンコールの遺跡群です。
この世界遺産は、アンコール・ワットと都城跡のアンコール・トムが代表的です。
ここは、歴代の王が都城と寺院を次々と造営していきました。
しかし、1431年頃、隣国タイ族のアユタヤ朝に滅ぼされれ、ジャングルの中に埋もれ、忘れ去られてしまいます。
その後、1860年、フランスの博物学者アンリ・ムオが発見し、世界的に注目された。しかし、1970年代のカンボジア内戦により、危機遺産に登録された。日本などによる修復作業で危機遺産リストから脱した。
アンコールワット本殿の回廊には、ヒンドゥー神話の「乳海攪拌」や「ラーマーヤナ」の場面にまつわるレリーフが刻まれている。
*ラーマーヤナ・・・「マハーバーラタ」とともにヒンドゥー教の聖典とされるインドの大叙事詩。
今回は、乳海攪拌の話の内容について書きます。
このお話は、ヒンドゥー教の世界観が現われた天地創造の物語です。
太古、不老不死の霊薬アムリタをめぐり、神々とアスラ(悪鬼)が壮絶な戦いを繰り広げていたが、両者は疲労困憊し、ヴィシュヌ神(世界の維持神)に助けを求めた。それを受けて、ヴィシュヌ神はこう言った。
「争いをやめ、互いに協力して大海をかき回すがよい。さすればアムリタが得られるであろう」
それを聞いた神々とアスラたちは、天空にそびえるマンダラ山を軸棒とし、亀の王クールマの背中で軸棒を支え、それに大蛇を巻きつけて撹拌のための綱とした。
神々がその尻尾を、アスラたちがその頭をつかんで上下に揺さぶり始めると、すさまじい炎とともに漆黒の煙が大蛇の口から立ち上り、そこから雷雲が生じて大雨を降らせ始めた。
だが、肝心のアムリタは出てこなかった。神々とアスラはさらに大海を撹拌し続けると、大海はやがて乳海となった。
しばらくして良質のバターであるギーが湧き出て、そこからヴィシュヌ神の妃ラクシュミー、ソーマ(神酒)、太陽、月、宝石、家畜、白馬などが次々と現れ、ついにアムリタの入った白い壷を手にした医の神ダンワタリが姿を現した。
ここから、アムリタをめぐる争奪戦が始まった。
アスラたちは、なんとかしてアムリタと女神ラクシュミーを奪い去ろうとしたが、ラクシュミーに姿を変えたヴィシュヌ神が近づき、その美しい姿で欺くと、アスラたちはラクシュミー女神に化けたヴィシュヌ神にアムリタを渡してしまった。
騙されたことに気づいたアスラたちは、神々を追いかけ始めたが、ヴィシュヌ神からアムリタを受け取った神々は、分け合って飲み出した。
その中に、神に化けたラーフというアスラがいた。ラーフがアムリタで喉を潤そうとした瞬間のこと、太陽と月がそれを見破ってヴィシュヌ神に知らせると、ヴィシュヌ神はラーフの首めがけて円盤を投げつけ、ラーフの首を切り落としてしまった。
すると、断末魔のような叫び声とともに、頭だけが不老不死となったラーフの首は天空へ舞い上がった。このときから、ラーフの首と太陽・月との間には憎悪が生まれ、ラーフが太陽と月を飲み込む度に日蝕と月蝕が生じるようになった。
一方、アムリタの争奪を繰り広げていた神々とアスラだが、ついにはヴィシュヌ神の力に圧倒されてアスラたちは逃げ去り、アムリタは神々のものとなった。
とてもツッコミどころの多いお話です。
この他の、ラーマーヤナ、マハーバーラタについて知りたい方はこちらの動画をお勧めします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?