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大学受験の戦略論
この記事を書いている2月現在、世の中は大学受験のシーズンです。今回は、大学受験における戦略というものを書いていきます。この記事は、例えば1年後に大学受験をしたい方、保護者の方などに読んでいただけると嬉しいです。この記事を書く上で、敬天塾のWebサイト(https://exam-strategy.jp/)や倉山満「偏差値40の受験生が3か月で一流大学に合格する本」を参考にさせていただいてます。
1. 戦略の定義
戦略とは、目標達成のための資源の配分方法です。例えば受験だとしたら、志望校に合格するため(目標)に、お金・時間・学校の先生(資源)などをどう活かしていくかという話になるでしょう。
リチャード・P・ルメルトは、「良い戦略・悪い戦略」この中で、戦略は3つの段階に分かれると述べてます。「診断・基本方針・行動」です。診断とは、現状の問題点や利点を把握すること。基本方針とは、診断により見つかった課題にどう取り組むかを考えること。行動とは、基本方針を実行するための行動計画を考えること。
そして、ルメルトは戦略を立てる上でやってはいけないこととして強く批判しているものがあります。それは、ビジョンや目標と混同することです。たとえば、東京大学に合格したいとします。しかしそれだけでは何も決まっていないし、そんな人は日本にたくさんいます。そして、朝早く起きて、10時間勉強するという目標を立ててみたりします。やらないよりはマシでしょうが、10時間勉強していても、それでは大学合格には近付きません。1日のほとんどを座席に縛り付けている進学校や予備校がありますが、そこの生徒の8割が難関大に合格するなんて聞いたことがありません。
2. 大学受験における「戦略」
とはいえ、戦略の立て方はその人の現在の実力だったり、志望校の難易度だったり受験形態が変数となって結果は変わってしまいます。そこで、これからは、「とりあえず偏差値50の都立高の高校2年生が一般枠で明治大学の政治経済学部を目指す」という仮定で書いていきたいと思います。
ここで、実は上の目標が非常に厳しいということをご理解いただけますでしょうか。例えば、みんなの高校https://www.minkou.jp/hischool/school/university/2899/
によりますと、都立田無高校(偏差値49)のGMARCHの合格実績は4人です。この中に推薦の生徒が何人いるかはわかりません。要するに、偏差値50前後の都立高からMARCHレベルの大学に進学することはかなりの狭き門であるということです。
これからは、この例をもとに受験戦略の考察をしていこうと思います。