DroidKaigi 2024 参加レポート【スカラーシップ】
初めましての方は初めまして。こた(@kotambourine)です。
Androidアプリを中心にKotlinでのソフトウェア開発が好きな人です。
いかの塩辛(@shiokara_create)はハンドルネームです。
最近は本名に掠ってる前者の方が、officialな場で使う時に良いかもしれないと悩んだりしてます。
さて、私は去る9月11〜13日のAndroidカンファレンス、DroidKaigi 2024に参加しました。
北海道に住んでいる私としては、やはり東京のカンファレンスに参加する際に経済的な壁が立ちはだかってきます。
そこで今回のDroidKaigiへの参加は、学生だったこともありスカラーシッププログラムによる援助を受けました。
援助を受けておいて何も無しというのもアレなので、来年度以降もスカラーシッププログラムが、DroidKaigiが継続した場合の知見として参加レポートを残そうと思います。
3ヶ月前がどうとか今更がどうとかいう話は聞きません。
DroidKaigiとは
Androidアプリケーションの分野では、日本国内でトップクラスに有名なカンファレンスなのではないかと思います。
DroidKaigi スカラーシッププログラム
スカラーシップの名前の通り、学生を対象としたカンファレンス参加支援のプログラムです。
エントリーシートとして公開されたフォームに情報を入力し、担当スタッフとの面談後プログラムの合否が決まります。
このプログラムで運営が負担してくださるのは、DroidKaigi自体のチケット代金と往復の交通費、イベント期間+αの宿泊費です。
特に学生だった私がありがたかったのは、交通費、宿泊費の負担だけではなく、手配まで行ってもらえたことです。
DroidKaigi近辺は何故か金欠で喘いでいたため、立て替え事後振り込みのようなよくある形だと詰んでいました。
ただし注意点として、スカラーシップの合否よりも先にDroidKaigiのアーリーチケットの販売が終了してしまいます。
スカラーシップにもし落選してしまった場合にアーリーチケットを買っていれば、飛行機のチケットを早くに買っていれば抑えることのできた費用が全てのしかかってくる危険性があります。
これは2023でも同様のことがあり、スケジュール的に仕方がないと感じる反面、どうにかならないものかとモヤモヤしてしまいますね。
自分の懐具合とAndroidへの熱量などを推し量って参加しましょう。
選考の話に移りますが、もし面談が怖いといった悩みで申請を躊躇してしまう人も安心してください。
対象者の選抜方法に記載されている、動機と取り組みがきちんとしていれば面談時にも話が弾むと思います。
また、スタッフでは無いため断言できませんが、面談前に興味のあるセッション等を、理由付きで話せるようにしておくと好感触だと思います。
1日目(オフィスツアー)
DroidKaigi 2024では、一般、及びスポンサー参加者はワークショップデイと題して行われた、Compose Multiplatformのワークショップに参加された方も多い気がします。
スカラーシップ参加者はこの日、スポンサー企業の中から4社のオフィスを見学するというプログラムでした。
先ほどもちらっと書きましたが、私自身は2023にもスカラーシップでDroidKaigiに参加させていただき、今年同様にオフィスを見学させていただきました。
2023では3日目にオフィスツアーがあり、かつ3日目が帰りの日であったため、オフィスツアー途中にて離脱、夜の便にて北海道に帰るということをしていました。
また、土曜日であったために社員さんの少ないオフィスを見学させていただきました。
その時との比較になりますが、2024では1日目かつ平日ということもあり、オフィス内の活気を肌で感じることができたためオフィスツアーは殊更楽しいものとなりました。
2024で見学させていただいた会社を紹介します。
チームラボ株式会社
チームラボさんのオフィスは、クリエイティブを大事にしている会社らしさ全開の構造でした。
入り口で転びかけたのはここだけの秘密…
内部の画像は撮影できないため、こちらを参考にしてください。
こちらでは会社概要、プロダクト、所属エンジニアの座談会そしてオフィス内見学をさせていただきました。
趣味でクリエイティブコーディングという創作活動をしているため、昔からデジタルアートに携わっているチームラボさんには興味がありましたが、このツアーで解像度が上がりました。
アート以外の取り組みも、より嬉しい、楽しい社会の構築に貢献できるようなものばかりで、だいぶ感銘を受けました。
株式会社タイミー
2社目は話題沸騰のタイミーさんです。
この頃は上場されてから2ヶ月程度で、祝い事の空気がかすかに感じられました。
こちらでは会社概要、昼食を兼ねた社員さんとの雑談会、オフィス内見学をさせていただきました。
全然関係ない話ですが、オフィス内にあったタイミンがあまりにも大きかったのは面白かったです。
タイミーさんの方のレポートで集合写真が掲載されていました。
株式会社ヤプリ
3社目はヤプリさんです。
DroidKaigiに参加したことがある方はピンとくるかもしれませんが、あの美味しいカフェラテを提供してくださったAlpha Betti Cafeさんが入ってすぐに見えるオフィスです。
オフィス内にカフェがあるのはとても羨ましい…
オフィス内見学の後、カフェでいただいた飲み物を頂きながら会社概要、Yappliのデモを見せていただきました。
2023と違い、社員さんがいっぱいいる中でのオフィス内見学は新鮮味があり楽しかったです。
また過去にできなかった質問に回答していただいて非常に有意義な時間でした。
株式会社MIXI
4社目はMIXIさんです。
mixi2、使わせていただいてます。
時期を考えるとこの頃にはもうプロジェクトが発足していたのか!?と思いながら12月の現在執筆しています。
ヤプリさんと同様に2023でもお邪魔させていただきましたが、相変わらずのオフィス内スタジオや窓から見える景色に圧倒されました。
オフィス内見学とLT、QA会を行い、オフィス内のなまらでっかいディスプレイで撮影し終了しました。
まとめ
1日目はスカラーシップ参加者のオフィスツアーを行なっていました。
今回お邪魔した4社さんともそれぞれ個性があり、やはり実際に働いている現場を見学させていただいてとても楽しく有意義な時間を過ごしたと思います。
2, 3日目
スカラーシップに関することを重点的に記事にしようと思ったので、こちらは気になった、面白かったセッションを1, 2個紹介したり思い出の画像を貼ろうと思います。
(実は企業ブースでお話ししすぎてセッションすっ飛ばすを何回もしてしまった…)
PDF Viewer作成の今までとこれから ~ Android 15で進化したPdfRenderer~
PDFをBitmapに変換して画像として表示するというのは中々力技だなと感じたセッションでした。
とはいえ、メモリのことや表示のしやすさを考えるとこれがベターなのかとも思います。
BitmapだとPDF内の文書の選択ができなさそうと感じました。
そこも含めてPDFのViewerとして完成すると思うので、今後の発展に期待しています。
(あと検証を今度しようと思いました)
Compose UIを使ったクリエイティブで複雑なユーザーインターフェース
私はよくビデオゲームをするのですが、その中でもやはりペルソナシリーズは好きなゲームの中でもトップクラスに入ってきます。
このセッションでは、Jetpack Composeを使ってゲーム内のチャットアプリに用いられるUIを再現する試みが紹介されています。
個人的には冒頭の「今のUIデザインいいよね、でもBoringだよね。昔のシステムやゲームのUIデザインはとっ散らかってるけど面白くない?」という導入からペルソナ5の画面が出てくるのが面白い展開でした。
Jetpack ComposeのShapeやCanvas APIはデフォルトのものしか使用したことがなかったため、極めるとペルソナ5のUIですら再現できるのかと驚愕しました。
その頃から、ゲーム内擬似アプリケーションのUIを再現してみたいなとは今も思っています。(いつになることやら…)
企業ブース
2023は日産さんが車及びAndroid Automotive(確かAutoの方ではなかったはず…)の展示をしていて面白かったのですが、今年はHONDAさんがやってきていてまた車を押して会場に入れたのかな…と会場設営に思いを馳せました。
2024は、コーディングクイズを実施する、企業さんが多くなった印象です。
題材はやはりJetpack Composeのレンダリングが多かったです。
脳内のレンダリングを間違えると途端にヘンテコなものが出来上がったり、普段自分がどれだけ補完に助けられているのかを実感する展示でした。
その他画像
終わりに
気兼ねなくカンファレンスに参加できるのは今年で最後だったので、学生の特権!と思い制度を活用させていただき、有意義な時間を過ごしました。
来年以降はちゃんとした1エンジニアとして、Androidアプリ開発者のコミュニティに参画できたらいいなと思います。
実は来年スタッフか登壇したいねと同じ学校出身の人と話してたりして…
DroidKaigiの運営、スポンサー方にはとても遅くなりましたが、ここで感謝を伝えさせていただきたいと思います。
皆様のおかげで損失する可能性のあった貴重な体験をできました。
それではまた来年