なぜアメリカとイランが対立しているのか
最近ニュースでイスラエルとバーレーンの国境正常化にアメリカが貢献のような記事を見て、イスラエル+アラブVSイランのような構図をアメリカが作りだしているのではないかと疑問に思った。
そもそも、アメリカがなぜそこまでイランに牙をむくのかが疑問だったので、今回はなぜアメリカとイランは対立しているのかというテーマを考えたい。
先に私なりに調べた結論は
・「イラン・イスラム革命」により親米政権が倒された
・アメリカ大使館占拠事件が発生した
上記が主な原因だ。
具体的には
元々イランは親米派だったのだが、アメリカがイランが
親米であるということを利用して、原油の利権を確保しようとしていたことにイラン国民が不満を募らせて、反米感情が盛んになる。
憤った国民が親米政権の転覆を試みて、1979年に発生した「イラン・イスラム革命」により親米政権が倒された。
その後、倒された政権の王がアメリカに亡命したことをきっかけにイランの過激な学生がアメリカ大使館で外交官が人質にとる「アメリカ大使館占拠事件」を起こした。
これによりアメリカとイランは決定的に仲たがいをして、事件後40年以上国交は断絶された。
他にもイランが2002年に核開発をしたため、アメリカや欧米は経済制裁を継続して続けていた。
一次的に、オバマ政権が歩み寄ってイラン核合意と経済制裁を解除した。
しかし、努力もむなしく、トランプ政権になったタイミングで核合意から脱退。至上最強といわれる経済制裁をイランに課す。
トランプがなぜイランに厳しいのかというと、側近が反イラン派ということとトランプはオバマがやったことがとにかく気にくわず、オバマがやったことをひっくり返すのを生きがいにしているという説もある。
現在、トランプはイランの近くに原子力空母や爆撃機を周辺に設置するなど牽制を続けており、緊張状態が続いているそうだ。
日本も元々原油の9割を頼っていたがトランプの意向でイランからの原油の輸入を規制している。
遠いニュースに思えて、イランの原油を輸入できなくなることにより原油価格が上昇して物価が上がる等我々にも影響があるそうだ。確かにガソリン代が高騰していると感じる。
果たしてイランに圧力かけてばかりいて、安保が保たれるのか甚だ疑問だが、もしトランプの個別的な感情(オバマのやっていることをひっくり返すことに喜びを感じる)のような理由で制裁をかけているのであれば
恐ろしい話だ。
最後に
どうしても、世界で起きているニュースは他人事として流しやすいし、無視してしまうけど、マクロな視点で見たときに繋がっていたりする。
そして、些細なきっかけやイラン学生が起こしたテロなどがきっかけで国家の関係性が悪化するのだから、国家は市民の集合体や市民の感情が合わさった目に見えない概念だと認識させられる。
今回の内容をきっかけに中東問題に興味をもったので、今後も動向を追っていく。