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セカイが僕に教えてくれた大切なこと

2025年1月7日、約一年間の世界旅行を終えた。

オーストラリア、タイ、インド、エチオピア、ギリシャ、アメリカの6カ国合計15都市に行くことができた。旅全体で合計23回も飛行機に乗った。

帰ってきてから2週間が経ち、今の気持ちはとてもホッとしている。

いつも通りある富士山、自分の口に合いすぎる日本食、水道から飲める美味しい水、銃やスリに怯えなくてもいい治安の良さ。

故郷の良いところを体全体で感じることができる。とても幸せだ。

さて、旅を振り返ってみると、移動中の飛行機内で300USDを盗まれたり、パスポートを失くしたり、泊まったホテルのベットに虫が大量にいたり、ホテルのシャワーが水しか出なかったり、体調を思いっきり崩したりした。

異国の地での辛い体験ばかりで、「早く日本に帰りたい。」、そんなことを考えることも多かった。

しかし、不甲斐のない自分に向き合うことや慣れない環境で生きていく強さを鍛えるための良い機会になったと今は感じる。

苦しい思いもしたが、それ以上に各国の美しい景色を沢山見に行けて、素晴らしい経験をすることができた。

圧倒的な景色を見るたびに、

「旅を始めて本当によかった」

と心から感じた。

素敵な人たちにも出会うことができた。

旅をして色んな人と会って、気がついたこと。
それは、

「人との出会い」によって、全ては始まっていくということ。

オーストラリアのブリスベンでワーホリをしていた時、僕は、知り合いが1人もいない地で0から生活を始めていった。

日本で伸ばしたつもりになっていた英語も海を超えたらほとんど使えなかった。ずっと実家暮らしだったため、銀行口座の作り方も料理の仕方もわからなかった。

旅をしている最中も、行く先々は未知の場所でしかなく、銃、スリ、薬物中毒者などの治安の悪さに対する恐怖と戦っていた。

それでも、僕は生きていくことができた。なんとか無事に旅を終えることができた。それは、現地で多くの人と出会えたから。そして、助けてくれたから。現実を教えてくれたから。笑顔を見せてくれたから。

旅と共に人生を振り返ると、生まれた時に初めて家族に出会った。そして、その時点では赤の他人だった人々と生きていく過程で出会い、それぞれの人との物語を作っていった。親友との関係も、恋人との関係も、先生との関係も、今まで0だったものが1になる「出会い」というものによって始まっていたことに今回の旅を通して気づくことができた。

もちろん、良い出会いもあれば、うまくいかなかった出会いもあった。

ワーキングホリデーで行った、オーストラリアでは、自分の能力不足により、手伝い先の家を追い出されたり、初めて見つけた仕事では2週間でクビになったりした。

それでも、彼らと出会わずにはそもそも何も始まらなかったし、「失敗する」という経験も得られなかった。

これは、旅だけではなく日常でも言えること。

日本以外の国を見ることで、今日僕が生きる日本での日常生活も広いセカイの一部だということに気づいた。


良かった出会いでも、うまくいかなかった出会いでも、「出会えた」こと自体に感謝する気持ちを持つこと


それが、セカイが僕に教えてくれた大切なことです。

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