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【歌詞を読もう】眩耀夜行 103期ver
眩耀夜行ってめちゃくちゃ良くないですか?
メロディが綺麗とか、歌い分けが良くてとか、夏っぽさ、青春ぽさとか、百合っぽいとか、令和のスノハレだとか、色んな要素がありますが私は歌詞が好きだな〜と思ってました。
なので、なぜ眩耀夜行の歌詞が好きなのか、そして眩耀夜行とは何なのか考えてみようと思います。
引用は全て「眩耀夜行/スリーズブーケ」です。
前提として、眩耀夜行は金沢市のひがし茶屋街周辺を舞台としており、ジャケットに描かれている燈ろう流しから夏の夜をイメージしていると考えています。
初披露されたFes×LIVEで梢先輩は「七夕を意識している」とも語っていました。
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夏の夜、ひがし茶屋街周辺でのスリーズブーケ2人の物語として見ていきたいと思います。
「もっといけるよ」 跳ねてゆく声
小さな影が水切りをしてる
「小さな影」ということから、子供達が遊んでいるところを見てる場面でしょうか。影なので川沿いは暗いのでしょう。
「跳ねてゆく声」から水切りされている石が「もっといけるよ」と言っているモチーフの描写なのかもしれません。
「ねえ私たちも」 君が笑った
大袈裟だけど流れ星みたいだな
笑顔を見て流れ星みたいだなって思う感性よ…
花帆の笑顔の輝きが流れ星に見えたのですね。
「私たちも水切りをしたい」という意味に受け取れますが歌い出しの「もっといけるよ」を含めて考えると、
「私たちもまだまだこれからだよ」と相手の手を引っ張っていく姿を想像することもできるかと思います。
(Fes×LIVEのMCで花帆は「手を引っ張っていけるような思いを込めて歌ったと語っていました)
水面を駆ける光の波紋
銀河に石を散りばめた夜に願い事を
今夜叶えようよ
川に満点の星空が反射しているところに水切りをして波紋が広がる様子を「水面を駆ける光の波紋」としているのでしょうか。
(「願い事を」でマイクを両手に持って仰ぎながら歌う梢先輩が大好きです。その背後で花帆が激しめに踊っていますね。「私に気づいてよ」というメッセージかもしれません)
満点の星空に願いをかけた梢、
Aメロでは花帆を流れ星に見立てていますね。
その花帆が「今夜叶えようよ」と応えてくれています。
これもう両想いじゃん!!!!!
ここじゃないどこかへ
まだ誰も知らない場所まで
街中が空を余所見する間に
燈ろう流しをモチーフにしているとしたら「みんな川を見ていて空を見ている人がいない」ことになると思うのですが「空を余所見」しているので星空を見ているんでしょうね。
「誰も知らない場所」=誰もいない場所だと思うので2人だけの世界へ行こうということですね。
ロマンチックに駆け落ちしてくれ。。幸せにな。
川沿い下って行けるとこまで
固く繋いだこの手はもう 離さない
怖く… ないよ…
暗闇だって 君とならこんなに眩しい
「下って」とあることから、ひがし茶屋街を通る浅野川から海の方へ、北へ向かっていると考えられます。
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「この手はもう離さない」と、流れ星が願いを叶えてくれたようです。
「君とならこんなに眩しい」は花帆パートですが、私は梢先輩が歌う方が自然な気がすると感じていました。
今回歌詞を読んで「私(花帆)は梢先輩がいて初めて輝ける」って意味なのかもしれないと思いました。
梢からすると流れ星に見える花帆も、実は梢の光を受けて輝いていたと。
梢:花帆の輝きが眩しい
花帆:梢を輝きを受けて光っている
というふうに捉えられるのかなと思います。
どんな感情もどんな場面も
全部並べて一つの星座にしよう
ロマンチックな表現ですね。
2人の出来事を星座という形にして永遠に残そうということでしょうか。
望遠鏡を覗かなくても 大事なものは
見えている 君に出会った日から
天体観測が趣味の梢、104期活動記録10話で慈の相談に乗るときも望遠鏡を覗いていましたね。
花帆の輝きは望遠鏡を使わなくても見えるくらいすぐ近くにいて、強く輝いていたようです。
「探していた仲間がやっと見つかった」というメッセージにも感じます。
伝えていいよね
見送るだけじゃ届かない 夢に浮かべた言の葉の船
ここの歌詞大好きでぇ……😭
「夢に浮かべた言の葉の船」って幻想的でおしゃれな表現ですよね。
「言の葉の船」に船と出てきますが、船は出発点と終着点があって、梢先輩は自分という出発点から流れ星(花帆)という終着点へ夢を届けたいと思っているのではないでしょうか。
流れ星は見送ると願いを伝えられず、言葉にして届けねばなりません。
前田裕二さんの「メモの魔力」という本で『流れ星で願いが叶うのは、流れ星が見える一瞬の時間で言葉が出てくるくらいの強い想いがあるから』と書かれていました。
梢先輩の口から出た願いは…
「時間を止めてよ」
神様にも笑われちゃいそうな声に変わって
君を困らせそうだ
「君を困らせそうだ」は梢パートなので、時間を止めてほしいと願っているのは梢ということになります。かわいすぎか…?
溢れる想いが多すぎて流れ星に祈る時間が足りないのでしょう。
いつもより賑わっている橋の上
背中向けて静寂の方へと走る
「いつもより賑わっている橋」は市街とひがし茶屋街を結ぶ浅野大橋のことかと思われます。静寂の方へ走る、のは1番サビで出た「川沿い下って」いく北の方でしょう。
息を切る鼓動と足音 今はそれだけ
滲む… 汗を…
拭うのも忘れて 走り続けてゆく
この描写で眩耀夜行の物語は完成しているように思います。2人だけの世界へ駆けていく。
梢先輩の願いは流れ星に届いたのでしょうか。
「きれいな夜だね」
願い星からの答えです。2人だけの世界に入り、余計なものは何もない。
リリックビデオでも黒背景の文字だけで表現されています。
ここじゃないどこかへ
まだ誰も知らない場所まで
このサビだけ梢パートです。流れ星に願ったのはこの言葉だったのではないでしょうか。
街中が空を余所見する間に
このまま遠くへ 川沿い下って行けるとこまで
固く繋いだこの手はもう 離さない
花帆の「離さない」がラスサビだと歌声より地声に近く、心からのメッセージだと感じます。
怖く… ないよ…
暗闇だって 君とならこんなに眩しい
ずっと…
忘れないで
「梢先輩がいて初めて私も輝く。それを忘れないで」という、願い事に対する花帆からの返事だと思います。
以上の歌詞から、眩耀夜行とは「互いを照らし合う2人が駆け抜ける青春」だと考えました。
スクールアイドルとして輝ける時間は3年間というほんの少しだけです。
その時間を夜空に輝く星に見立てて、夜が明けるまでスリーズブーケとして輝き続けたいという梢先輩の願い、花帆の肯定なのではないでしょうか。
様々な解釈があると思いますが、私が考える眩耀夜行はこのような形になりました。
これから何度も聴いたりライブを見たりすることで考えが変わるかもしれません。それも楽しみです。
それでは!
\ ぽちっ /