名古屋市有松の歴史的町並み #3
中町を過ぎ、いよいよ東町に入っていきます。
有松山車会館
通りを進んでいくと見えてくる有松山車会館。山車の展示と、山車まつりの文化を紹介する施設です。
この時は東町「布袋車」が展示されていました。山車は高さ5.9mあり、奥に鎮座する「布袋人形」、中央部分に蓮台に乗った「文字書き唐子」と「蓮台を廻す唐子」、前方に陣笠をかぶった「麾振り童子」の4体のからくり人形が設置されています。
からくり人形、間近で見ると精緻につくられていることが分かり、迫力があります。
東町の山車庫は通りから奥まったところにあったため、写真を撮り逃してしまいましたが、東町の山車の実物を観ることができました。
東町には有形文化財に指定されている建造物はないものの、橋爪合資会社、山中歯科医院など歴史的町並みが続きます。
東町の町並み
橋爪合資会社は有松の絞商の一つ。二階部の高さがある建物は、建築年代としては昭和以降のものですが、様々な年代の建物が入り混じりつつ、町並みの一体感が生まれます。
伝統的商家の町並みに溶け込むように建つ山中歯科医院は、画像ではよく見えないですが、モダンな様式の医院建築で東町地区のアクセントになっています。
山中歯科医院隣の土蔵。この辺りまで来ると保存地区の東端です。
最後に中濱家住宅(中町)の隣までに戻り、中庭カフェ『ダーシェンカ蔵』でランチを頂きました。
自家製野菜スープとパン、オーガニックのコーヒーをいただきましたが、どれも自然体のメニューで美味しかったです。
東西800mに及ぶ通りは常に緩やかにカーブしており、どこからどこを眺めてもボリュームのある商家の町並みが目に入ってきます。これこそ有松の素晴らしさだと思いました。また、歴史的商家も近代的な住宅にも有松のアイデンティティと言える、絞り染めの暖簾がそこかしこに掛けられ、町全体の一体感を表現していました。
西町、中町、東町と歩いてきましたが、この記事はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。
名古屋市有松(愛知県の商家町、絞染問屋群・重要伝統的建造物群保存地区)
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