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生徒のためと言いながら…
部活動指導においては、
勝ちを追究する指導と生徒を伸ばす指導がどこか別物のように語られることがあるように感じます。
勝利至上主義という言葉が持つネガティブイメージも影響しているように感じます。
果たして、それらは対局にある指導方法なのか。
今はアクティブラーニングとか生徒の主体性とかが謳われて、生徒の自主性を伸ばすことが重要視されています。改訂された学習指導要領においてもその旨が記載されています。
だから、先生たちもそういうような考え方を持っている方が増えてきているようにも感じます。
勝つことで得られるものがあるのではないか。
勝利至上主義ほど犠牲にする考え方とはもちろん異なりますが、試合で勝ってこそ得られる喜びは間違い無くあると思います。たかが練習試合であったとしても、時に重要な局面があって、そこで勝つことで得られる自信があると思います。
勝つことで、チームがガラッと変わることがあります。
勝つことで、本当に逞しい選手が育っていくことがあります。
よく、いつか必ず負けるのだから、その過程が大事なんだ。その過程で得られることにこそ大きな価値があるんだ。
そんな綺麗な言葉を聞きます。
確かにそうなのかもしれませんが、時にふと感じることがあります。
勝たせることから逃げていやしないか。
プロチームのコーチは勝たせることが仕事です。それ以外に求められていることはありません。
ですが、先生はそういったコーチの面もあれば、教育者としての面もあり、そしてカウンセラーだったり、親のような役割もあったり、実にさまざまな「顔」を求められています。
生徒のためにもっとこうしたら…
生徒が決めたことだから、それを信じる…
勝てない相手だけど、逃げずに立ち向かうことが大切…
それ自体、美談なのだけれども、決してそれらを否定するものではないのだけれども、どこか教員の逃げる道があるように感じられます。
学校によっては、本当に全身全霊をかけて勝ちに行くチームがあります。それに応えられるのはやはり顧問であり、勝負を挑みに行かなくてはならないし、そうやって勝ちにこだわってこそ、
求められる「力」が身につくんじゃないでのかなと。
自主性とかなんでも、やっぱり本気の生徒を本気で指導するときに、はじめて伸ばすことができるんじゃないかなって思っています。
生徒のためにと言いながら生徒の力を低く見積もってしまって、伸ばせる力を眠らせてはいないか。
毎日自分を戒めています。