古書のこしょこしょ話⑤ 〜音楽好きのぼやき〜
5月27日は音楽ユニットZARDのボーカル・坂井泉水さんの十七回忌だった。今年も公式ホームページ上と、所属事務所の東京と大阪のビルに献花台が設けられ、多くの人が訪れた▶︎ZARDは90年代を代表するアーティストだ。名探偵コナンのテーマ曲やポカリスエットのCMなどで印象に残っている方も多いだろう。多くのタイアップに加えてメディア露出を控えることで人気を高めたアーティストの代表例だ。90年代はこうしたアーティストが多かった。B'zや大黒摩季もその一例といえる。所属事務所の名前からビーイング手法と呼ばれた▶︎ビーイングの名前を懐かしむ人も多いだろう。現在はB-ZONEに社名変更している。今もアニメ・名探偵コナンの主題歌を歌うアーティストのほとんどが所属している音楽事務所だ。関東在住の筆者は、失礼ながらもう権利を保有するばかりの会社だろうと思い込んでいた。しかし現在は、不動産事業で急成長を遂げ、「関西の不動産王」と呼ばれているという。関西の若者は、音楽会社より不動産事業のイメージが強いかもしれない。時代の移り変わりとはなんと無情か。変わり身の速さ、いや先見の明には感心するばかりだ▶︎近年、B-ZONEには多くの話題があった。必殺仕事人で知られる藤田まことさんの孫のデビュー、WANDSの再始動、ZARDのトリビュートバンドのデビューなどだ。不動産事業の成功が音楽事業に繋がっているのかもしれない。
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