古書のこしょこしょ話⑧ 〜現実は小説よりも奇なり…?〜
先日、3年来の知り合いから野球観戦に誘われた。彼の近況を知りたかったこともあり、僕は二つ返事で応じた。しかし、約束の日に彼は来なかった。当日に下痢を訴える連絡を寄越したため、「漏らされる方が困るのでゆっくり整えてから来るように」と冗談混じりに送ったところ、彼は連絡を断ったのだ▶︎彼との出会いは映画の学生向け試写会だった。以降も同様のイベントがあると誘い合った。関係性が薄くはないので、先の行動は意外に思えた。僕のジョークが気に障ったか、はたまたこれが流行りの人間関係リセット症候群とかいうものか▶︎約束の日、僕には出席することが望ましい会議があった。僕は、彼が連絡を断ったことを確認すると同時に、会議への出席を連絡した。その日は企画会議であった。大学でやっていることと似ているなとボヤきながら企画案をまとめる。会議が終わったのは午後9時を回った頃。同席していたM大学の同級生を誘い、夜ご飯を摂った▶︎ふと、僕を野球観戦に誘った彼は今頃、僕が悲しんでいることを想像して笑っているのではと思った。それだけは許せなかった。彼は僕のSNSを見ているはずだ。そこで僕は夜ご飯の写真と共に投稿をすることにした。『一人の友達を捨てて、一人の友達を得る夜。人との関係はなかなかうまく行きません。人付き合いは深くしたいものです。イワシ美味い😋』▶︎この月記もSNSに共有する。彼がこの月記を読んでどう思うか。知る由もない。
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