トランギアのアルコールバーナーTR-B25の消火蓋に針金だけで取っ手を付ける
半世紀以上のロングセラーらしく、身の周りにも使っている人の多いトランギアのアルコールバーナーTR-B25。軽量コンパクトなパッキングが可能で、エチルアルコール運用にすれば燃料を食器の拭き上げ等にも利用できる冗長性の高いシステムだと思います。
ただ、消火蓋のスライド機構による火力調整は素手では厳しいですね。取っ手を後付けする改造例はネット上に色々とありますが、書類用ダブルクリップの黒い部分を加工してネジ留めし、そこに曲げた針金を引っかける手法が最もポピュラーなようです。自分もこれをやってみようと思い作業を開始し、途中であることに気が付きました。「これ、台座のパーツ無くてもできるんじゃないの?」と。
結果から言ってしまうと、できます。取っ手を付けるのに必要な材料は、線径1mm程度の針金だけ。針金をΩ状に曲げ、スライド部分の端っこの穴に挿し込んで、後はラジオペンチ等でグニグニと形を整えてやれば台座が出来上がります。針金を付けた状態でグニグニするのがポイントです。
グニグニの具体的な手順を書いておきます。初期状態では、スライド部の先端から下に爪が出ています(センター位置で止めるためのものでしょう)。まずはこれをグニッと畳んで針金の押さえにします。それだけだとこの周辺が下への出っ張りになってしまうので、グニッと引き起こしてスライド部と消火蓋本体の隙間を最小限にします。末端を内側に巻き込む形で曲げたのはなんとなくです。
取っ手は展開時に水平になるように曲げます。収納時にはいったん外してから逆向きに付ければOK。
展開時の静止画像も貼っておきます。手に持つと取っ手の角度は消火蓋の重さで水平に近くなります。収納時に先端が飛び出さない範囲で、まだ1センチくらい長くできそうです。耐熱チューブを巻くこともできますね。
針金のみの追加で作る取っ手、いかがでしょうか。構造は極めて単純で補修も容易です。TR-B25にはこういう武骨な改造が似合う気がします。以上、参考になれば嬉しいです。
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