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今際の国のアリス、一気読み。 すごい世界観。 一気読みするとわかるんだけど、 結構、時間軸が戻ったりして、 色々な箇所で起きている別々の話が走る。 でもそれがあるところでつながって 結局1本のストーリーを織るという 緻密な構成だった。 そして、 おそらくこうだろうな と思っている展開を 一度がっつりやっておいて それを裏切る構成の巧みさ。 これをやられたら、 もうどうなる?という興味が止まらない。 予想外のゴールへと辿り着くけど しっかり納得のいく答えが用意されている
荻原浩「噂」。 伏線の回収の仕方が参考になった。 仕掛けた「ズレ」が 最後に意外な結末を生んでいる。 なるほど、と唸る。 そして名コンビ、人物造形がよかった。 ジョージ・クルーニーとミシェル・ファイファーの映画「素晴らしき日」みたいな、 キツイ日常を頑張っている二人がバディを組むけど、 悲壮感はそんなに無くて、 応援したくなる良い塩梅。 辛いけど、悲壮感が薄い。 こういうことなんだな。 ちょうど良い設定って。 心通わせるやりとも温かみがあって それが人物に血が通って