アイディア農場プロジェクト:キャス・R・サンスティーン『スター・ウォーズによると世界は』(2020/1/13更新、2020年1月3日開始)


「このページは通読用のものではありません。
ここにあるのは、思考の断片、アイディアの種です。
毎日ひとつを取り上げて読み、それに対して考えを巡らせてください。
そこから、新しいアイディアが芽を吹き、成長することを期待します。」(野口悠紀雄さん)

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■第9回:「神話」は書き継がれ、「憲法」は解釈され続ける──『スター・ウォーズによると世界は』池田純一書評連載

以下の記事は、長文だが、面白い記事。

第9回:「神話」は書き継がれ、「憲法」は解釈され続ける──『スター・ウォーズによると世界は』池田純一書評連載|WIRED.jp
https://wired.jp/series/wired-book-review/09_the-world-according-to-star-wars/

「原書“The World according to Star Wars”の表紙。匿名の兵士として扱われる「ストームトルーパー」の親子が描かれている。」がイイ。かわいい、微笑ましい表紙。

「環境や運命と思われたものも、いわばデフォルトのルール、初期設定にすぎないわけだ。」 

「要は、世代を超えた、地域を超えた「共有虚構」の一つにスター・ウォーズを位置づけることで、何を語るにしてもベースとなる「物語」として古典にしておくのが狙いなのだ。」

「原意主義vs解釈主義」

※参考 
【二種類の戦略】
原文主義vs翻訳
『CODE VERSION 2.0』223-224頁

■キャス・R・サンスティーン『スター・ウォーズによると世界は』

以下が私のお気に入り。

▼エピソードⅣ:スター・ウォーズを見る13の視点

▼エピソードⅥ:選択の自由

▼エピソードⅦ:反乱軍

エピソードⅦでは、現実のアメリカの政治とスターウォーズを比較している。

「パルパティーン皇帝はリチャード・ニクソンをモデルにしているし、ベトナム戦争がこの物語に関係のある背景を提供した。」152頁

「ルーカスは民主主義から独裁制への移行を研究し始め、「なぜ議会はカエサルを殺したあとで、方向を変えて政府をその甥っ子にくれてやったのか?(中略)なぜフランスは王を始末したのに、そのシステム全体が向きを変えてそれをナポレオンにくれてやったのか?」を調べた。」156頁

上記については、K.マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』を改めて読んでみたい。

「明らかにヒトラーはパルパティーンのモデルだし、ドイツでは総統の台頭を裏付けたのは、法制期間からの要件なしに法律を作る包括的権限をうまく手に入れたことだった。」157頁

革命家と反乱者。
・真の革命家:パルパティーン皇帝
・反乱者、真の保守派、バーク主義者:ルーク、反乱同盟軍、レジスタンス。

長い戦争。エピソード4からエピソード9まで、ずっと戦争をしている。平和の時代はほとんどない。

▼エピソードⅧ:憲法的なエピソード

「ライトセーバーを持つ権利は?」196頁

▼エピソードⅨ:フォースと英雄の旅

・ナッジ。オープンで透明性を持つナッジ、もっとこっそりしたナッジ。223頁。

■私家版・スター・ウォーズを見る13の視点(作成中)

何れにしても、何か比較をできるような論などを持っておく必要がある。法務パーソンならば、憲法でも民法でも刑法でも個人情報保護法でもプライパシーに関する判例でもいい。

▼日本の法体系で考えた場合に、どんな法令に違反しているのか?

▼日本の歴史上の人物と、スターウォーズの登場人物の共通点と相違点はどこか?

・徳川家康とスターウォーズの登場人物

・徳川家と明治維新

▼「1850年頃から始まるアメリカやヨーロッパの日本への開国要求とそれに対する日本の対応」と「スターウォーズ」との比較

・スターウォーズは何年スパンの戦争なのか?

以上


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