アイディア農場プロジェクト:法務パーソンの学習法 法務経験のない方へのお勧め書籍と学習法など(2019/12/29更新、2019/10/14開始)
「このページは通読用のものではありません。
ここにあるのは、思考の断片、アイディアの種です。
毎日ひとつを取り上げて読み、それに対して考えを巡らせてください。
そこから、新しいアイディアが芽を吹き、成長することを期待します。」(野口悠紀雄さん)
:::::::::::::::::::::::::::::
■法務パーソンの学習法 法務経験のない方へのお勧め書籍と学習法など
*法務経験のない方へのお勧め書籍と学習法に悩んでいたので、参考にする。 育成法の切り口・方法論自体も面白いし、楽しそう。 初手はこれだろうか。
通読が難しければ、現実に問題になっているところから読むのでいい。
Takuji Hashizume
@takujihashizume
『逆引きビジネス法務ハンドブック』ですね。これを通読し、深く勉強したければ宮下先生が講義を収録されたYouTubeを本に線を引きながら聴き、参考文献リストに紹介された本を揃えていく。これが現状ベストな法務担当者育成法だと思われます。
http://blog.livedoor.jp/businesslaw/archives/52435387.html
法学部を卒業した新入社員に、何をどんな順番で伝えていけばいいのかも考えたい。法令、事業、人、契約審査などがある。切り口をまずは考えよう。
・以下の話は、全くその通りだと思う。実は、義務教育においても、無意識的にかもしれないが、論理の訓練はされている。だから、法律に恐れを抱く必要はない。法律はただのツールであり、手段でしかない。でも、現代においては、それは強力なツールだ。数学や物理の公式は、間違いなく私たちの生活に影響を及ぼしているが、基本的には利害が一致していることが多い。法律という公式は、私たちの生活に影響を及ぼしていることはもちろん、利害が対立することもあるので、より注意が必要だ。
白石忠志 @ShiraishiJP
トレーニング経験は、いま目の前にある分野に関するものでなくてもいいのだと思います。過去に別の分野で訓練して身についていれば、いま目の前に未知の分野があっても、何となく感覚でわかります。未知の分野の細部はわからないので謙虚である必要はありますが、大体の構造はわかる。
SHIRAISHI Tadashi 白石忠志 @ShiraishiJP
例えば、法的三段論法などと小難しいことを言わなくても、高校の文系数学の程度でも、「公式や考え方」を「目の前の問題」に「当てはめ」る訓練をしているわけで、きちん数学の答案を理路整然と書く訓練をしていたならば、法律の簡単な文書(答案を含む)にも入っていきやすいのではないかと思います。
■短期的に効果を発揮できる方法
▼事業と法務
・『事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック』 によると、「収益改善戦略の法務」→「販売量に関する戦略」→「ブランディング」に商標法が位置付けられている。
このように、事業からの相談を、『事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック』を片手に、法律の世界に変換することを体感することが大事だ。
いかに現実に発生している取引や悩みや相談を、法的なものに変換できるかがポイントだ。
つまり、法学の枠組み、法学というジャンルだけで勉強すると論点を落とすので、事業が何をやりたいのか?という文脈の中に法律を位置付ける必要がある。
先ほどの例で言うと、「ブランディング」に関する相談が来れば、商標法を学ぶ必要があるが、その一方で、「ブランディング」というジャンルを学ぶべきだ。本丸は法的解釈だが、法的解釈を深く行うためには、「ブランディング」という全体像を把握する必要がある。その際には、『事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック』に載っている「ブランディング」についての本も触れておいた方が良い。
お互いに相手の分野の概論だけでも、ざっくり把握しておくと、本質的な論点について、すぐに対話を始められる。法務機能を担う人は、相談者の専門分野の概論だけでも理解をしておきたい。
・法務の仕事は、全て経営を支援することにある、と考えると、学ぶべきは、法学だけではなく、広義の経営学だ。サラリーパーソンとして生きることを選ぶのであれば、なおさら経営学を学ぶ必要がある。
・以下の記事には、網羅的に事業理解のための切り口が記載されていて、とても有益。
私は、楠木 建さんの戦略ストーリーの5Cを頭の片隅に置き、理解しようとしている。ただ、事業サイドは、自身の事業における「戦略ストーリーの5C」について、自覚的でない場合があるため、なかなか理解が難しい。21世紀においては「持続的な利益」が企業の唯一の目的だと仮定すると、「戦略ストーリーの5C」がよりシンプルに捉えられるようになるだろう。
事業の理解についての一つの案
https://dtk1970.hatenablog.com/entry/2019/05/04/181537
■入門用の本について
*SHIRAISHI Tadashi 白石忠志 @ShiraishiJP
法学。入口で基本の基本が教えられておらず、中に進むと、既に誰かが教えたはずという前提で誰も説明しない、基本の基本を教えるのをバカにする風潮、教える側も教わったことがないから実はわかってない、等が割とあるような気がしています。最近、多くの人が努力してかなり改善していると思いますが。
*SHIRAISHI Tadashi 白石忠志 @ShiraishiJP
法を学ぶ入口にも、様々な切り口があり、それぞれ、素晴らしいと思いますが、(取り敢えず)私にできるのは、例えば、次の2点のあとについていくようなものを小さく始めることかなと思っています。
・道垣内弘人『プレップ法学を学ぶ前に 第2版』
・弘文堂 法制執務用語研究会『条文の読み方』有斐閣
以下の通り、学習する際に、資格試験の過去問を使うのは、一つのコツだ。ただし、問題を見て、目的に合致していることを確認することが必要。
*Genichi Kataoka @katax
@LegalTomo ビジ法テキスト 法務担当者のためのもう一度学ぶ民法 はいかがでしょうか
■本の購入について
*本の購入について、初手がKindleで、良ければ紙、、、というプロセス。このプロセスで残った紙の本は厳選されている。 https://note.mu/takujihashizume/n/n4f425d0aadd5
投資金額に限りがある場合は、そうもいかない。自身のスタイル、好みに合わせて、Kindleか紙を選んだ方がいい。Kindleも完璧ではない。
■契約審査のコツなど
*すごいまとめ。とても参考になる。
・http://blog.livedoor.jp/fristunderstand/search?q=契約%E3%80%80スキル%E3%80%80承継
・http://blog.livedoor.jp/fristunderstand/search?q=kataxさんの教え
■主に試験勉強に効く技術
*「適切な」入門書の選別が悩ましい。「問題集で問題と解説を読む」敷居を下げることが目的だとすると、適切な入門書の選別や入門書を読むことに時間を多くかけないのが大事。
同様に、「理解による勉強には通常適切な指導者が必要」の「適切な」指導者を見つけることもなかなか悩ましい。
■メモ
*アートやセンスだと思われているもの、いたものは、スキル、技、テクニック、技巧に落とし込める。
■大企業×新規事業×法務 お勧めの10冊とは?
大企業において、法務未経験(全く経験がない。法学部もロースクールの経験もない)の社会人経験10年目の人が法務に異動してきて、新規事業立ち上げの法務サポートをせざるを得なくなったという仮想ケース。 この人に書籍を10冊勧めるとしたら、どんな本を選ぶのだろうか?
▼『スキルアップのための企業法務のセオリー』
▼『逆引きビジネス法務ハンドブック』
以上