アイディア農場プロジェクト:ルールメイキング・ロビイング(2020年1月28日更新、191014開始)
「このページは通読用のものではありません。
ここにあるのは、思考の断片、アイディアの種です。
毎日ひとつを取り上げて読み、それに対して考えを巡らせてください。
そこから、新しいアイディアが芽を吹き、成長することを期待します。」(野口悠紀雄さん)
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■「そもそも法とは何か?」
「そもそも法とは何だ?」はとても良い問い。かつて、法を構想した各国のリーダーは、どんな回答をするのだろうか? ローマ帝国やナポレオンは。そして、徳川家康は?
https://twitter.com/syobon_nu22/status/1123858286409920513
■法律の意味
・世の中から法律がなくなった世界を描いた小説や書籍やSFはあるのだろうか? 実は岩波文庫あたりにありそう。ホッブズの『リヴァイアサン』が該当しそう。
・100年後の日本においても、毎年新たな法律が作られ続けるのだろうか? そもそも、日本における法令の数は単調増加しているのだろうか?
・京極堂あたりに法律や契約を語らせたら面白いだろうな。京極堂が語るホモサピエンスも関心がある。
・法律がこの世の中から全てなくなったら、どうなるだろうか?
・「1945年以前の法律が現在も86本施行されている事実があるものの、ほとんどは戦後公布された法律であり、終戦直後と2000年前後に法律の公布が増加している事実がある。」 https://judiciary.asahi.com/fukabori/2015091500002.html
・「我が国における法律の数は1950本(2015年8月1日現在)にも達し、憲法や政省令などを含めると8000本を超える。1970~80年代の法律が1000本前後であったことを考えると、この30~40年間で倍増したことになる。」 https://judiciary.asahi.com/fukabori/2015091500002.html
・団藤さんの『法学の基礎[第2版]』を読んでいる。きっと明治期以降の日本法の発展しか書かれていないと思ったら、56ページ以降で言及がされている。日本法の発展という文脈では、江戸と明治は断絶しているという見方が一般的だと見立てているが、地続きな部分を知りたい。
■逆説的ルールメイキング論 2019年11月2日追記
▼切り口1:ルールではなく、人間の本性を見つめる。
・ルールメイキングというと、明日の社会や明日のルールを見据えて、動くという話になりがちだ。今のルールにせよ、明日のルールにせよ、「ルール」そのものに目を奪われがちだ。でも、「ルール」そのものは手段である。「ルール」の目的は何だったんだろうか? 人は何のために「ルール」というものを作ったのだろうか。そこに立ち還る必要がある。
また、私たちは、「明日の」ルールにも目を奪われがちだ。明日の社会・ルールは動くし、不確実性もあるので、結果、慌ただしくなる。
逆説的だが、ルールメイキングに大事なのは、「ルール」に視線を向けることでも、「新しいルールを作ること」でもない。「ルール」に着目すると、道を誤る。大切なのは、人間本来の性質、価値観に目を向けることだ。人間本来の性質、価値観は、大局的には変わらず、その本性に視点を向け続けることこそが、ルールメイキングには大事だと思う。
※構造主義の考えを取り入れるとしたら、「人間本来の性質、価値観」はどうなるのだろうか? 構造主義とルールメイキングは折り合いがつかないように直感的に思う。
原始、法ができたもともとのきっかけは何か? 現在の法の考え方が生まれたきっかけは何か? 何を守ろうとしていたのか? そこをおさえれば、そこさえおさえれば、実は十分なのではないか。
もしも、技術革新や社会の変化等により、人間の本性に変化の兆しがあれば、そこにも光をあてた方が良いと思う。 でも、人間の本性がすぐに変化するとは思えない。
▼切り口2:未来・将来・明日ではなく、過去
*ルールメイキングというと、法の遅れが前面に出て、未来・将来・明日の社会を見据えることの大切さが説かれることがある。 本質的に大事なのは、もともとどうありたかったか、どうありたくなかったのかという過去の視点。もともとの想いが実現しやすくなり、不利益が顕在化しやすくなっているだけ。
■ルールメイキング・ロビイング
* 法改正や法創造、ルールメイキングが効果的な業界とそうでない業界があるはず。どんな基準でその境界を見出せばいいのか? 令和の時代の戦略法務-御社はプラットフォーマーになれるか?
http://yamaguchi-law-office.way-nifty.com/weblog/2019/05/post-b81520.html
・法務の機能で考えるなら、未来の社会を想い、あるべきルール、なくすべき規制を考える際にも、ビジョン思考は使えそうだ。ルールメイキングやロビイングなどの場面で。
https://twitter.com/syobon_nu22/status/1125424344232947714
・ルールメイキングを考える際に、そもそも法とは何か?、法が生まれたもともとのきっかけは何か?を考える必要がある。また、メイクの前に、減らすことも考える必要があるのではないか。
*リスクマネジメントという文脈で、公共政策学はとても興味がある。研究してみる。 https://twitter.com/nmtryh/status/1173922257975963648
*そう考えると、
まずは
①各法の目的を確認、
②現実的に起きている問題は、もともとの目的の範囲内なのかどうかを確認、
③範囲内か外かで対応を検討する、
というステップになる。
各法の目的を整理するフレームワークを知りたい。ポジティブを促進、ネガティブを抑制の2分類か。
・細かいルールを覚えるのは難しいが、原理原則を覚えるのは簡単だ。原理原則の具体化がルールに過ぎない。
*あえて、ルールメイキングの実際の場面とサッカーとの相違点をあげるとすれば、どんな点だろうか?考えてみる。 https://twitter.com/TasukuMizuno/status/1175702414080397312
*当時、Googleがどこまで意識的にやっていたのか? そして、競争法について、法務部門は、どんなポジションを取っていたのか、もしくは、ポジションを取っていなかったのか?
*革新的だったものが生まれたときの経緯を眺め、見にいく。 意識せずに生きると、それは見えない。能動的に見にいく。 https://twitter.com/TAKAHIRO3IURA/status/1175674909776736256
*Dai Tamesue (為末大) @daijapan
ロビイストと話をすると、このパワーバランスを熟知していてとても勉強になる。誰が何に強く弱いのかの構造をよく理解し、合理的に戦略を立てる。表でやった方がいいこと裏でやった方がいいことを分ける。後ろでは勝負がついているが、表面では真剣勝負風を見ることがしばしばある。
*「法目的を明確化する」ことが大切。目的が曖昧なままだと、手段がぶれる。
手段をルール化し、守らせても、目的を達成できない。
最先端の公共政策学は、この事態に対して、どんな解決策を持っているのだろうか。
そもそも、想定している以上に、「目的」の設定が難しいのだろう。
特に、プライバシーとは、捉えるのが難しい概念である。だからこそ、目的の設定が難しい。
*「同社の親会社であるアルファベットは18年のロビー活動に2,200万ドル(約24億円)を費やした」
「グーグルは1月に発表した文書で、テクノロジーに危険は付きものだが「大半の場合」については、既存のルールと自主規制で十分なはずだ… https://twitter.com/i/web/status/1177726073309556736
*「広義のPRのうち、主に政府や業界団体、NPOなどを相手に、社会性や公共課題の要素が強いものを扱うのが、パブリック・アフェアーズであると考えています。」
*「パブリック・アフェアーズを知るには、PRとは何かを考える必要があります。PR(パブリック・リレーションズ)には、ステークホルダー全般との関係を構築する広義のPRと、メディアリレーションズをする狭義のPRがあります」 https://www.sbbit.jp/article/cont1/35275
*「まずは広報や政府渉外(パブリック・アフェアーズ)部門が、プロダクト部門に積極的に情報を取りにいく。そこで「この情報を社会に出したとき、何が起きるか」を想定していくんです。そのうえで、法律に触れそうなことはあらかじめ法務に相談し、調整する」
*「ガバメント・リレーションズは、政府関係者と対面で関係を築いていくことを指します。ロビイングもそうですね。政府や行政機関とだけではなく、もっと広範な人たちと関係を構築することや、オンラインを活用したキャンペーンづくりなどもパブリック・アフェアーズ」
マカイラ 藤井宏一郎さん×日比谷尚武 「パブリック・アフェアーズの概念が、新たな社会をつくるカギになる」
http://blog.pr-table.com/hibiya_interviews_04/
*「最終的には、政府の規制より先に、ビジネス側が作ったデファクト・ルールやアーキテクチャーが社会に受け入れられることもあります。この戦略は、いわば「(かっちりとした)ルールをつくらない」戦略」
*「事前に法令・規制でルールを固めるというよりも、むしろ「ルールがない、グレーな状態を引き伸ばせるか」という勝負になります。将来的にはある種のルールができるにしても、それまでの間に自分達の技術やサービスが社会の中で受容される素地をつくる。」
*「マカイラでは「パブリックアフェアーズの3L」といって「ルール・ディール・アピール」というフレーズで表現しています。」 https://apipress.net/issues/2019/08/21/post-464/
▼①ルール(ruLe)
「「ルール」とは、国内の法・規制や、ISOなどの国際的スタンダートを形成・活用するために、様々なステークホルダーに働きかけていく仕事」
▼②ディール(deaL)
「ディールとは、例えば企業が個々のNPO/NGOとか地方自治体とMoU(覚署)を結び、CSR活動等を展開する中で、社会的な信任を得るもの」
▼③アピール(appeaL)
「「アピール」は、メディア戦略なども含めて世の中にいかにPRしていくか」
*「公共政策学で「フレーミング」と呼ばれている手法です。問題をどう定義するのか、どのような問いを立てるのか。」 「重要なのは幅広いステークホルダーの共感を集めることができるコンセプトメイキングです。」 https://business.bengo4.com/articles/585
*「「企業による自主的な規制」に頼る手法は、その企業のビジネスモデルと公共の利益が矛盾している場合、いずれ機能しなくなるという。「我々はこの点を深く認識するとともに、規制当局にも同様の認識と、規制に必要な能力を持たせる必要がある」(レッシグ教授)」
米ハーバード大の名物教授が明かす、巨大IT企業の横暴を律する方法
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/02563/
*Noriaki Yoshikawa @yoshikawanori
ロビーのやり方も相当変わりました。かつては、永田町を抜きにすれば、関連の業界や制度を所管する省庁との関係がロビインクのコアだったと思いますが、政府内の政策形成機能が内閣官房に寄った結果、内閣官房(現下では再生本部)との関係をいかに作ってたいくかがより優先事項になっています。
*Noriaki Yoshikawa @yoshikawanori
昨日の話の続き。過去の日本の政策形成を前提にすると、ロビー業界は、ファーストキャリアとしてはお勧めできないと言いましたが、政策形成のあり方も日々変化しています。例えば、90年代の橋本行革以降の内閣機能強化。個人的には、制度改革と運用の成熟が今の安倍政権で結実したと思っていますが、
*Noriaki Yoshikawa @yoshikawanori
1 現状の日本の政策形成は今なお相当部分を霞ヶ関に依存している
2 (マカイラ藤井さんの言葉を借りれば)ロビーの仕事は、
①リーガルエンジニアリングの能力と
②永田町霞ヶ関ローカルな人脈とカレンダーの知識と活用力が必要
3 上記②の能力は、新卒時点の学生には乏しい
*「各省の概算要求資料を読んでみた」 https://merpoli.mercari.com/entry/2018/10/05/070000
「8月31日に、各省庁の平成31年度予算の概算要求の内容が公開されました。」
*「各省の概算要求を読んでみた(令和2年度)~総務省編~」 https://merpoli.mercari.com/entry/2019/09/17/070000
*厚生労働省の「令和2年度厚生労働省予算概算要求の概要」 https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/20syokan/dl/01-01.pdf
以上
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