見出し画像

【ビジネス】南西アジアでビジネスを始めるときに意識した方が良いことTop5

今日は過去の経験から、南西アジア(パキスタン、ネパール、ブータン、スリランカ、バングラデシュを想定)で自分でビジネス、特に貿易に絡むビジネスをやろうとしている方向けに、幾つかポイントをまとめます。

1. 現地でのネットワークづくり、特に政財界へのアクセス

南西アジア各国では、往々にして政策がコロコロ変わり、またその方向性も影響力のある人の意向に依る部分が大きいです。そのため、政策担当者や業界で力のある人、またはコミュニティに何らかのアクセスを持っている人を一人でも知っていることは大きなアドバンテージになると思います。

実際今メインにしているバングラデシュでも、資金力のあるビジネスマンの横のつながりがとても強く、知人の知人…といった人から興味深い話や動きを知らされることもしばしば。

2. ビジネスのローカル・パートナーの存在

今、自分が日本で一人で身軽にアジアビジネスを進められているのも、現地パートナーの存在があってこそです。文化、ローカル言語を共有していない身にとって、どんなに頻繁にチームとコミュニケーションをしても、やはりどこかで「外国人」な存在のままです。

そのため、どんなに現地に住もうが or 頻繁に訪問しようが、現地のコミュニティに入り込むためには、やはりきっかけとなるローカル人材は不可欠と日々感じます。

私はたまたま前職で培った縁を活かすことができますが、その後ビジネスで関わる現地の人がお金を払ってくれなかったり、約束・時間をすっぽかされたり、色々ありました。日本と同じは期待せず、特に初期はできるだけ事業リスクを負わないよう、常に最悪パターンを想定して動いた方が吉です。

3. 送金インフラの整備

貿易では、バングラデシュ、スリランカ、インド等のL/C、パキスタンのDPという、独特の支払い保証の仕組みがあります。この額でも必要…?!と言う場面も結構あって面倒なのですが慣れるしかないですね。こういうのがあるの、他地域の新興国もでしょうか…?

日本側の金融機関、特に小規模金融機関だと対応してくれないところもあるので、その辺りは要確認です。

ちなみに、私はかつて日本で1名事務担当の方をお願いしていたのですが、紆余曲折を経て、日本側での輸出貿易業務はほぼバングラデシュにフル・アウトソースしています。それについては別途、書きます!

4. 労働者の価値観の違い=言ったもん勝ち文化の受け入れ

郷に入っては郷に従え、です。

日本ではインドへの固定観念(交渉が激しい、主張が激しい…)って結構あると思うのですが、そのイメージは往々にして他の南西アジア諸国にも当てはまります。

もちろん個人差はありますが、平均的に、「とりあえず主張しておく」というスタンスが強め、です。なので、どんなに経験のない若手であっても、あれこれ実績アピール&交渉材料を見つけては給与アップ依頼してきます。全部に応えたらキリがないので、明確な昇給基準と毅然とした態度が重要です。

また、短期的にキャリアを考える人も多く、少しでも条件の良い働き口があるとすぐに移ってしまうことも。給与以上の何か、の提示は常にチャレンジです。

5. 労務環境の違いの理解

特にイスラム圏の国では、1日5回お祈り、だったり、ラマダン&ラマダン明け休暇(長い…)等、当たり前ですがその国々での労務環境の違いがあります。日本にいて、相手国の動きが止まると不便だな… とは思いますが、ここはもう受け入れるしかないですね。

逆に、それ以外で「イスラム圏だから」というのは(自分が男性なのもあるかもしれないですが、)あまり感じません。

大卒以上であればこれらの国は英語力は非常に高いですし、密な関係を築けます。


書き出してみたら、南西アジアだから…というのは#3, 4 くらいで、後は普通に海外でビジネスをやる上では基本的なことですかね。身一つで海外での起業を志す誰かの役に立つことを願って! 

いいなと思ったら応援しよう!