【ビジネス】3年で現地チームは50名に:バングラデシュ現地採用の難しさ
現時点で、バングラデシュの現地チームは50名くらいいます。一番大きなブランド(二輪車)の取り扱いで30名、他のブランド(タイヤ)にに10名強、諸々の自動車部品のディストリビューションに15名くらい携わっている状況です。
私がバングラデシュでビジネスを始めたのが2017年なので、かれこれ4年が経とうとしています。その経験で実感する難しさは1.ミドル層の採用 2. 従業員の定着 で、今でも毎日試行錯誤です。今日は特に採用面について…
<ミドル層採用の場合>
私は普段日本を拠点にしているので、ある程度細々したオペレーションを任せられるミドル層(マネージャー)を確保することは超重要です。そうでないと、スタッフ層の育成・定着、あの手この手の抜け道行為を防ぐことは、一人では到底無理です。
そのため、ビジネス開始時、真っ先に手を付けたのが営業マネージャー採用。自分にとって幸運だったのは、現地人ビジネスパートナー(前職からの知人)がいたこと、また知人の既存ビジネスがある程度大きかったので、そのスタッフにダッカ大卒のような人材がいたこと。知人のつながりベースで数名入社してもらうことができました。
ただ、その後チームが大きくなるにつれ、追加のミドル層の採用はやはり難航。
・そもそも任せられる程の管理能力と業界経験を兼ね備えた人材が不足
・トップ大学卒に人気なのは、グローバルの多国籍企業
・いたとしても、強気の給与交渉で決裂
あたりがハードルです。
バングラデシュ版の転職サイトだとBD Jobsが一般的ですが、多少効率悪くてもLinkedInで直接スカウトか、根気良くスタッフの紹介で広げる方が質の良い人材が見つかる気はしています。スタッフ層がマネージャーレベルまで育つ、というのも理想ですが、その辺りにも難しさはあって。
自分の時間をいかに新規ビジネス創出に振り分けるか?は永遠の課題なので、引き続きミドル層の採用は頑張っていきます。
<スタッフ層採用の場合>
バングラデシュにおいて、マネージャーではなく、営業スタッフを採用するのは正直簡単です。毎日のように面接を設定できるくらい。むしろ課題は、スタッフの育成と定着で、
・長期的にキャリアを考えるタイプは少なく、ジョブホッパーが多い
・(上記に関連して)すぐに短期的な給与アップ交渉に入る
・(一部ですが)うっかりするとルールを破って何かしら懐に得ようとする
点で試行錯誤しています。逆に言えば、入ってもらって余りに働きぶりが悪かったり、不正行為があったときに互いに後腐れなく辞めてもらうハードルも低いと言えば、低いです。
給与だけでなく、いかに現地スタッフが「ここで働きたい」と思う+αを作るか、は別途書こうと思います。
<最後に>
最近、このITmediaのような「安いニッポン」「沈みゆくニッポン」という論調の記事を見かけます。日本の人口が減って市場縮小する中、日本にいながら海外で仕事を作って(日本に還元)、という選択肢も増えるのではないでしょうか。自分の投稿がそのような働き方のヒントになれれば良いな、と思っています。
それでは!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?