【バングラデシュ市場】トヨタの次は、中国車?

先日の投稿で、バングラデシュの自動車市場の特徴として

〇 中古車がほとんど
〇 そのうち、日本車がほとんど
〇 トレンドとしては過去数年中古車はやや下降気味、新車はまだ小規模市場ながら欧州車を中心に成長基調

と書きました。

最近面白いデータを入手したので、今日はバングラデシュ市場を独占している日本車について少し深堀しようと思います。

まずはメーカー別のシェアですが、5年前も昨年も圧倒的にトヨタ(100%=中古・新車合わせた日本車市場)。と言いつつ、5年前に9割以上だったトヨタのシェアは、2020年には80%前半にまで減少。日産、ホンダ、三菱それぞれが、日本車市場内でのシェアを伸ばしている構図です。

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※ちなみに、バングラデシュの日本車は全てディストリビューターが手掛けていて、
〇 トヨタ=Navanaグループ
〇 日産=Pacific Motor
〇 ホンダ=DHS Motor
〇 三菱=Rangs Motor
がやっています。

そのトヨタの状況を細かく見ると…

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税制優遇もあってハイブリッド車が絶対数として伸びている一方で、最大台数を誇っていたセダン系(Allion、Axio、Premio)の落ち込みが効いています。

トヨタのセダンについては、プレミオ、アリオンを含む数車種の生産終了が2020年12月に発表されています。

この穴を埋めるのが、バングラで既にプレゼンスのあるメーカーのSUV系なのか、はたまた最近になってデザインがぐっと良くなっている中国メーカーなのか。

中国メーカーからするとバングラ市場はまだ小さいかもしれないですが、例えば上記のRangsグループからは、上海汽車傘下のMGが市場投入されています。

高いデザイン性が他のアジア市場で受けている実績もあり、今後数年で中国車の存在感がぐっと高まる可能性も否定できません。引き続き、市場状況は定期的にアップデートします!


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