わたしの暮らし を離れて 写真を撮るわたし
わたしが暮らす地域から飛び出した途端に、写真で撮り続けるわたしがいる。
「わたしの暮らし」へ戻った瞬間に、写真を撮りたいわたしはもういない。
一度この気持ちの移り変わりをじっくり考えてみたい と思ったし、読者の皆さん
はどうなのだろう。
「わたしの暮らし」は、日常であって特別なものではない。
「写真は日常から離れた特別なときに撮るもの」
と、考えているわたしがいることにここで気付く。
もし目的が、日常で写真を撮り続けること ならば、
わたしに新しい家族ができて、子どもが生まれたときに、特別感が生まれるかも
しれない。子どもの愛おしい瞬間・瞬間を見逃さないように。
時間がたてば、今は特別に感じるその日々も日常に生まれ変わるだろうか。
好奇心で特別感を追い続ける日々に終わりはくるだろうか。
「人間、好奇心を失っては人生おしまいよ!」と、誰かが口にしていたことが頭をよぎる。
今は日常の中にも特別を見出したいわたしがいる。
年齢を重ね、暮らす場所が変わり、家族もできたとき、
日常と特別の間にどのような変化が生まれているだろうか。