2023/6/12 モルック、ライブ、靱公園
3〜4日、日記が空いてしまった。日記を数日飛ばしている時の焦燥感はすごい。面白かった出来事は日記に書きたくて、それを書く時間がないまま次の面白い出来事が溜まっていく。ずっとソワソワしてる。
今日はついさっきまで久しぶりにタイミーでバイト。といっても何度も行ったことのあるクリスタ長堀の定食屋、久しぶりに行ったとはいえもう手慣れたもの。ほぼ1人で淡々とホールを回し続けてた。今まで触らなかったレジも教えてもらった。やることはずっとあるけどそこまで激しくないちょうどいい作業量、楽しかった。
この後はクレで18時からバイト、現在の時刻は16:30。そう、間違いない、この1時間半こそが日記を書くタイミング!!と思って靱公園にやってきた。
財布はカラ、今しがた入ったタイミーの給料6000円も今週末の徳島&高知遠征に向けてお金を置いておかねばならない、つまり喫茶店に入る余裕はない。
靱公園のびしょびしょのベンチ、一瞬躊躇はしたものの、向こうの向こうのベンチにもおっちゃんが1人座っていたこともあり、僕も開き直って座った。これを書いている最中に雨が降らないことを祈る、雨が降ったらその瞬間日記は雑に終わる。
ということで、さらっとこの数日間を遡って書いていく。
まずは6/9、朝から新大阪の大阪王将でのバイト。9:00〜17:00から18:00〜24:00のバイトが長く続いている上、前日の倉庫の作業がポジション的に過酷だったため、身体中が悲鳴を上げて絶望的にしんどかった。
王将に着いてからも「しんどいやばい早く終われ」で頭がいっぱい。みんなのことは大好きだし仕事内容も好きなのだが、多分今日の僕にキレはなかった。迷惑かけてる気がすると思ったけど全然元気が出ないので申し訳なさすぎて泣きそうになった。
バイトが終わってラインを観たら石川君がなんか言ってたけど、僕は数少ない昼まででバイトが終わる日のため、調子が悪いと聞いていた一人暮らしのじいちゃんの様子を観に須磨へ向かった。
正確には須磨の中の"JR鷹取"という駅。僕の通ってた中学校がこの駅にあるのだが、学校以外でほとんど用事のない駅のため、中学の記憶がうっすらとフラッシュバックする。つまりあんまり好きじゃない場所。
駅から割とすぐにあるじいちゃんの家。ピンポンを押してから3分ほど待ってからようやくドアが開く。久しぶりにあったじいちゃんは細さが増してた。足が枝みたいになってた。
まともに歩けないから外に出なくなってるらしく、たまに家の中で手すりを持って歩いてリハビリをしているそう。相当しんどそうだった。
しかし僕としばらく喋っているうち声色はだんだん明るくなっていく。僕が孫だからというのもあるが、たまに一瞬だけ来るヘルパーさん以外は人とほぼ会っていないせいで、誰かと話すだけで嬉しくなっているのもあると思う。
前来た時に「生きてておもろない、早よ死にたい」と言っていて、僕はその時になんて返したらいいのか全然分からなかったのだけど、今日は言わなかった。自分で生き残る理由が見つけられてたらいいな〜〜と思う。めっちゃむずそうやけど。
じいちゃんちを出て千鳥橋に帰宅、僕はすぐに千鳥温泉に行こうとしたが、まつりちゃんはちょうど石川君がラインで言っていた【モルックやろうぜ】に行くところだった。梅香東公園といううちと千鳥温泉の間にある公園で【モルックやろうぜ】をやるらしかったので、一瞬だけ顔を出しに行った。
すると石川君が子供に取り囲まれていて、たまたま公園にいた子供たちにモルックのルールを説明していた。僕とまつりちゃんもそのルール説明に混ざり、モルックというゲームの基礎情報を教えてもらった。
文面でルールを書くのはめんどくさいのでざっくり説明すると、ボーリングとダーツの間みたいな感じのゲーム。ルール自体はめちゃくちゃ簡単で、一回やれば覚えれるし、誰でもできる。
とはいえもちろん上手にやるには練習が必要。子供の中に1人だけヤバいぐらい上手い子がいた。
子供たちともかなり仲良くなり、これから週一ぐらいでモルックの練習を子供たちと一緒にすることになった。子供のうちの1人が「ライン交換しようや、グループライン作ろ!」と言ってくれたので、みんなでモルックをやるチームのグループラインができた。このチームのキャプテンはモルックが1番上手だった子に決まった。
子供たちがみんなめちゃくちゃやる気なので、大会とか一緒に出れたらいいな〜〜と思っていたし、これから練習するの楽しみだな〜〜と思っていたのだが、この数日後、グループラインで「〇〇(子供の名前)の親です。見ず知らずの大人とラインで繋がっているのは不安なのでグループを退会します」とのラインが。
たしかに〜〜そりゃそうだな、と思った。自分が親なら怖い。知らない間に知らない大人に謎の洗脳されてる可能性もあるし、これは気をつけないとな、と思った。またみんなと遊びたいし、親御さんたちとも仲良くなれたらいいな……と思った。
あと夜寝る前に『スワロウテイル』という映画を久しぶりに観た。数年前に観たのだが、当時観た時よりもガツンと来た。
日本に出稼ぎに来てる外国人たち、通称"イェンタウン"の集落がスラムみたいになってて、その人たちが日本人に差別されながらも強く生きる話。暗いし重いしエグいけど、美術も演出も脚本もとてつもなく美しい。最高に良かった。あと若い渡部篤郎かっこよすぎた。
翌日、6/10。昼はちいやん食堂でバイト、夜は中崎のカフェでバイト。疲れた日。
ちなみにこの日も映画を観た。夜に働いていた中崎のカフェの料理長と話してた時、僕がドラムをやってるという話をすると、「セッション」という映画の話を振ってきた。セッションは僕も「好きな映画は?」と聞かれた時によく上げてる映画。
昨日のスワロウテイルから突然始まった映画熱、今日も夜にセッションを観ることにした。
ドラムのために彼女を雑に振ったり車に轢かれたりする青年と、音楽に取り憑かれて異常なほどに厳しい指導をするおじさん先生、その2人の歪すぎる師弟関係の話。2人の因縁やらモヤモヤやらの全てが、音楽によって吹き飛ぶラストシーンがマジで最強にカッコいい。知ってたのにアホほどテンション上がった。絶対に観たほうがいい名作です。
そして翌日、6/11。この日は夜に神戸のヘラバラウンジでライブだった。
が、その前に畑と大池音楽祭の打ち合わせをするために早めに三宮に集合。
適当に入ったタバコの吸える喫茶店でしばらく打ち合わせをしていたのだが、パソコン使っちゃダメとのことで、近くにあったファミマのイートインに移動。このイートインは環境が神がかっていたので、これからはここで打ち合わせをすることにした。
ファミマのイートインでしばらく打ち合わせ、そして僕が一瞬ウンコに行ったのだが、戻ってきたら畑が変なお兄さんに絡まれていた。
そのお兄さんは総合格闘技をやってるらしく、めちゃくちゃ変な同い年のお兄さんだった。真面目でいい人なのだが、1時間ぐらいほぼ1人で弾丸で喋り続けていた。マジで1人で喋ってた。
自分の弟をいじめてた子供の家にお父さんが乗り込んで木刀で暴れた話、朝起きたら彼女に腕を縛られててロウソクを垂らされた話、ナイフで襲われそうになった友人を救った話。全部意味わからんぐらい面白かった、ほんとに変な人だった。
お兄さんとさよならしてからヘラバへ、今日はかなり気合いを入れて臨むイベント。FIGHT CLUBとパラリンピックスのスプリット音源のレコ発。
このイベントは、10代の頃に僕が1人で、または畑と一緒に遊びにきてたようなイベントで、その頃に憧れたFAAFAAZや FIGHT CLUBとの対バン。混ぜてもらえるだなんてこんな幸せなことはないし、だからこそ「イベント的にいてもいなくても変わらなかったバンド」には絶対になりたくない、最強のライブをしなければならない日だった。
1番手はFAAFAAZ、マジでカッコよかった。ずっと憧れのバンドだし最強に楽しかったし、だからこそ頭の中がぐちゃぐちゃに。この次が僕らの出番で、嬉しいし嫌だし幸せだし帰りたいしヤバいライブしたいしほんとに辛い、みたいなごちゃごちゃ状態。
しかし、ステージに立って準備をしてると少しずつ落ち着いてくる。ストレッチして深呼吸して思いっきり鳴らした一音目、全身が痺れて最高に幸せだった。
この前のハードレインで天国注射の次にやった時に着いた「大丈夫俺らはやれる」みたいな自信があって本当によかった。もう昔みたいに勢いだけで爪痕を残そうとするのではなく、ちゃんとやったって通用するという安心感が心の底にあるから、ちゃんと音楽ができる。
まぁもちろんライブの後半は足掻いてやっきになって必死に暴れてたのだが、それはそれ、どうせ一生なくならない。その上で、初動のどっしり感がサンサンタウンに出てきたのはマジで大きいと思った。
FIGHT CLUBもパラリンピックスも最強にカッコよかった、マジでめちゃくちゃ楽しくてベロベロに酔った。いっぱい酒を奢ってもらった。
カッコいい先輩たちに「よかったで、またやろうぜ」と言ってもらいまくって嬉しくて、だからこそもっともっとカッコよくなりたいなと思った。幸せな気持ちは今日だけにして、明日からは気合いを入れ直して進まねばならない。
ここまでこれてよかった、そしてまだまだいける。ほんとにバンド楽しい。
三宮を出たら死ぬほど気分が悪く、電車の中で何度も吐きそうになりながらかろうじて西九条に到着。訳の分からんラインをまつりちゃんに送り続けたせいで、心配になったまつりちゃんが西九条駅まで迎えにきてくれた。
さて、今の時間は17:45。完璧。雨も降らなかったし、ちょうどクレに向かう頃合いの時間。
毎日がeveryday
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