3日目_35

ドリアン、丸ごと食べてみた

昨日、キャンパスを歩き回って疲れてしまった僕は昼から19時まで大爆睡をかましてしまった。起きるとメッセンジャーで「川辺でドリアン食べるよ!食べたい人はナイフとフォークもって集合!」との事だったので、午前中に購入した鉄製の箸と、日本から持ってきた日本酒を持って部屋を飛び出した。

マリアナが最終日という事で色々な物を買ってきていた。その中にドリアンの実が丸ごと一個があった。彼女は前から「ドリアンは美味しいに決まっている!」という謎理論を声を大にして主張し続け、皆から「はぁ?」という反応を食らっていた。早速アンナが持ってきたナイフでケーキ入刀ならぬドリアン入刀。

早速香りを嗅いでみる。


あれ?悪くない。
微かに甘い香りのする典型的フルーツの香り。


みんな首をかしげる。ドリアンがおかしいのか、マカオに毒された自分たちが狂っているのか。

実際に食べてみる。

悪くない。僕はメロンのようだ、カーボベルデ出身のドンゴはマンゴーのようだと、アンナは桃のようだと様々な意見が出た。皆が共感したのは

「潰れたバナナみたい」

まぁ確かにそう言われればそこに収束しそう笑
ただ、問題は臭くないという点だ。
中国人ポスドクのアシュリーがドリアンもモノや食べ方によって匂いに差があるらしく、これはたまたま臭くなかったんじゃないか、みたいなことを言ってた。

みんなウワーッ!みたいなリアクションを求めて来たから、少し拍子抜けしてしまった。それを嘲笑うかのようにマリアナはドリアンをむしゃむしゃと食べていた。
僕も食べていたが、最後のひとかけらであの匂いがやってきてギブアップした。

ドリアンを食べている時にみんなに日本酒を紹介した。IAESTEでの経験上、日本酒はあまり外人に対して大衆ウケしない。(特にヨーロッパ人)
そこで、僕は秘策を持ち込んでいた。
それは、

Sparkring Sake 澪である。

普通の日本酒と澪をみんなに飲んでもらった。秘策は功を奏し、みんな澪がおいしいと言ってくれた。(という事はやはり普通の日本酒はウケていなかった) ドリアンをつまみに日本酒を飲む。なかなか無い経験ができた。
(ただ、マッチしているかと言えばそうでもないのでおすすめはしない笑)

時刻は0時を回り、マリアナは帰国の荷造りをすると言った。
解散かな~と思っていたその時、マリアナから衝撃的な言葉が出る。

「その後にクラブ行くけど来る?」

え?たったいま日付変わったしお前明日帰国やで?

次回に続く…


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