与える加減によって自発性と依存性が左右される未来
学びを楽しく教育エンターテイメント
いーちゃんこと、岩崎弘資(こうすけ)です。
本日のテーマは「与える加減によって自発性と依存性が左右される未来」です。
与える人に人やお金やできごと、さまざまなものが集まり、奪う人から人やあらゆるものが遠ざかる、というお話をすることがあります。
今回は「与える力」の加減をまちがえると、
おかしなことになるというお話をします。
例え話をすると、お腹をペコペコに空かせている少年が、魚を釣っているおじいさんと出会います。
その少年はたくさん魚を釣っているおじいさんから魚を分け与えてもらうためにおねだりします。
「その魚、ちょうだい」と。
それでもおじいさんは、空腹の少年に1匹も魚を与えることはしませんでした。
ここだけ聞くと「そのおじいさんひどいやつだなぁ」と思うかもしれませんが、代わりに少年へ釣竿を手渡したのです。
おじいさんが釣り方を教えてあげたことによって、少年は一生満腹でいることができました。
というお話です。
与える人に人が集まりますが、与え方をまちがえるとついつい「魚を与えてしまう」のです。
「与える人になる」と思っていても、考えなしにあれもこれも教えてしまったり、お金を分け与えてしまったり、甘やかしてしまう。
それは本当に「釣竿を渡している状況」になっているのでしょうか。
その瞬間はニコニコしてくれるし、自分も「魚を与えてよかった」と感じますが、長い目でみて空腹の状況が変化するような与え方なのでしょうか。
やり方がわからない人に教えてあげることは良いのですが、教える範囲は大事です。全部やってあげて答えを導いてしまうと、その人が自分でできることはなくなります。
なので、本人に経験をさせてあげる。
ぼくも教育者としての立場ではよく悩みます。
自分が教えている人たちが傷ついてほしくないと思う反面、強くなってほしいという思いもあります。
自分が教わる立場では、甘えやすいところや、
簡単に答えを教えてくれるところに行けば行くほど、自分の成長が止まります。
教えてもらう立場からすれば、たくさん傷つく経験をさせていただけるのは、ありがたいことです。
いい意味でぼくの師匠は一回だけしか教えてくれず、あとは実際に体験して理解させるというスタンスでした。
この「教えてくれない師匠」がいてくれてよかったですし、まわりにいる兄弟弟子の人たちも教えてくれなかったのです。
こういった、いい環境があったことはぼくの成功体験のひとつです。
いまあなたのまわりにいる先輩や上司が「教えてくれてラッキー」という人は、力を失っている可能性があります。自分でつかみ取る力が減っているとまずいです。
もうひとつ「渡り鳥」のお話をします。
渡り鳥がある湖にたどり着くと、そこにはエサがたくさんありました。
湖のそばに住む老人が、たくさんエサを与えてくれていたのです。
渡り鳥たちは「ここに住めばエサに困らない!最高!」と、湖に住みつきました。
渡り鳥たちは最高のひとときを過ごすのですが、
ある日老人が死んでしまいます。
当然、エサは途切れる。
危機感をおぼえた渡り鳥たちは、ついに別の場所へ渡ろうとします。
しかしなんと、羽の力は弱まり、飛び立とうと思っても遠くへ飛べる筋肉を失っていました。
結果、その渡り鳥たちは死んでしまった…
というお話があります。
あなたが教える立場の人であれば、大切な人たちがこの渡り鳥のように死んでしまうのは悲しいはず。
教え方をまちがえると、かえって飛ぶ力を失ってしまう。
それは、どれほど与えているつもりでも奪うことに繋がってしまうので、教え方には注意が必要です。
自分が教わる立場であれば、答えを聞くだけではなく、体験から学びたくさん痛い思いをしましょう。
泣いたり悔しかったり、ときには辛いことを経験することが自分を強くしていく過程で、「いい経験したぞ!」と思えば思うほど力がついていきます!
今日もおたがいやり切っていきましょう!
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