すべらない話の作り方

学びを楽しく教育エンターテイメント
いーちゃんこと、岩崎弘資(こうすけ)です。

本日のテーマは「すべらない話の作り方」です。

まず前提として"笑いあるコミュニケーション"がとれることはとても大事です。
笑いの講座も世の中にはあり、笑いを使いこなす人は仕事を取っていきやすいです。

笑いには"雰囲気を明るくする"という効果がありますが、笑いはポジティブな感情なので、イメージとしては"軽い"、"あたたかい"。
軽くあたたかい気持ちは、人が決断をしやすい状態です。

ネガティブな感情のイメージは"重い"、"冷めている"。
漫画の擬音であらわすと「ズーン」です。
重たく沈んでいる気持ちは、アクションを起こすには適さない状態です。

笑いで気持ちや場を明るくするうえで「すべらない話」を作ることは重要で、まず構成の仕方についてお話します。

笑いには必ず「オチ」があり、「オチ」という言葉どおり落差があることが大事です。落差がはげしいほど笑いをとりやすいですが、ただオチがそこまで強くなくても、オチは話をまとめるためにあるので、「うまく話が締まっている」ことが大事です。

つぎに、笑わせにかかる起承転結でいう"転"の部分です。
プロレベルまで練りこまなくとも、おもしろくさせる雰囲気づくりで充分に通用します。
ここで、ぼくが心がけていることを3点お伝えします。

あっ!ここでいうすべらない話というのは

芸人さんが言っている大爆笑ってより

すべらない話という盛り上がりをつくる話です。

まず1つ目は、「自分が笑っている」「自分が楽しんでいる」ことです。
それだけでまわりの人も楽しくなるので、笑わせたいときは普通の話でも自分が笑ってみましょう。

「いやもう今日の天気、くもりなんですよ!マジくもりなんですよ!めっちゃくもってますよね!」というこれだけで、内容はただ空がくもっている話をしているだけなのですが、自分が笑っていると「くもり楽しいな」という雰囲気に巻きこむことができます。

「誘い笑い」ともいいますが、その人が楽しんでいるだけでこちらも楽しくなるものなのです。
話の内容がおもしろくなくても「こいつおかしいな」という状況がまた人を楽しくさせてしまうので、結局のところ自分が楽しそうに笑っていることによって、相手まで楽しくなります。

2つ目が高低差です。
高低差というと先ほどお話しした"オチ"と一緒のように思われますが、オチのみ高低差をつけるのではなく話の中でもテンポやリズムを意識します。

音楽でいうとAメロ、Bメロ、サビへ向かっていく流れと、話の強弱やアクセントも同じ役割を果たします。
笑いをとるうえでも、ときどき話のスピードや声のトーンを変え、あいだにモノマネや茶番を入れるだけで楽しくなります。

一人二役でもモノマネをすることが大事です。
おじいさん役を入れるのであれば、「あのなぁ、今日はなぁ、曇りなんじゃよ(おじいちゃんボイス)」など。
なにかしらのモノマネは使えるようにしておくとよいでしょう。

変化をつけることには相手を聞く姿勢に引き込む力があるので、例に挙げたおじいさんでなくてもお母さんキャラや、お父さんでも子どもでも、
特定の誰でなくてもよいので、レパートリーを持っておくと話のなかにリズムが出来上がっていきます。

3つ目は最後のひと押しでリズムと似ているのですが、体のアクションを使い、声を大きくし、しっかりと相手に届けることです。

これはその時々の「現場」に合わせる力が求められます。たとえばもし場がガヤガヤしているならば、声量を最大限にして届くようにします。

大事なところが聞こえないことによって損をするパターンがありますので、自分が出そうと思っている声量やアクションのひとつ上のレベルで伝えましょう。

声が大きくて聞こえない分には、場の雰囲気で相手も笑えます。ただ声が小さくて聞こえない場合は「えっ?」となってしまいます。

なので最後はもうひと押しのつもりで届け、声でダメなら動作でカバーしましょう。
話のうまい人は、トークはよくわからなくても動きがおもしろく、擬音語もうまく使っています。

トークでどうにもならない場合は最終的には「ドーン!」や「ギュゥゥゥゥウン!」と言っておけばなんとかなる場合もあります。

「もう天気がギュゥゥゥゥウウン!ですよ!」と言ってみる。それだけで、なにを言っているのか正直わからなくても雰囲気で心をつかめて、なぜかニヤニヤしてくるのです。
「天気ギュゥゥゥゥウウン!って何やねん!」という、まわりの人のツッコミも誘えます。

落語のようにネタを構成して笑いを取ることは芸達者で、特別な技術です。そこまでいくのは作家さんなどのプロレベルで、素人が容易にモノにはできません。
なのでこういった軽いテクニックでしたら取り入れやすく、あらゆる場面で応用をきかせられます。

笑いある毎日にしていくためにも、さまざまな擬音語なども覚え、心のつかみ方を身につけておくとよいでしょう。
ぜひ皆さんも、ときには勢いも大事にして、笑いある一日を過ごしてください!



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