うつ病を経験して#2
最近、僕のうつ病経験は会社の先輩の役にも立ちました。
僕たちエンジニアは納期に追われながら必死に製品開発をしています。
他部門からの圧力なども強く、ストレスを抱えることも多いです。
先輩が開発リーダーとして仕事をしていたのですが、色んな人から問い詰められており、明らかに先輩の目つきが普段と違い、額には汗をかいていました。
僕は先輩のストレスが限界に近づいていることを察知し「僕たちのことは気にせず、先輩が辛いと思った時は無理しないでください。愚痴ならいつでも聞きますので。」と声をかけることができました。
先輩も僕には「ありがとう、君にはいつも感謝している」と言ってくれ、次の日先輩は一旦お休みしましたが、すぐに復帰して普段通りみんなで仕事を進め、その製品は無事開発完了を迎えました。
もっと重いうつ病で苦しんでいる方もいらっしゃると思うので、偉そうなことは言えませんが、軽度でもうつ病を経験したことで無理しないことの重要さを人に伝えられ、役に立てた気がして嬉しかったですね。
しかし、僕は先輩のように人助けをできることもあれば、別れた彼女には辛い思いもさせてしまいました。
僕と彼女との関係を完全に断ち切ったのは彼女からでした。
別れる際に「あなたは一見誠実で優しそうに見えるけど、心の奥底では全くもってそんなことない人間だ」と言い、僕の元を去っていきました。
確かに僕は以前の記事で書いたように彼女との間に亀裂が生じ始めてから、今後も付き合い続けていくのか別れるのかというはっきりした答えをなかなか出せず、彼女を苦しめていました。
そのため僕は最後に彼女へ「ごめんね」という内容の手紙と、僕が彼女と付き合って最初の誕生日にプレゼントした花束に入っていた紫陽花の絵を描き、送ったのですが返事はありませんでした。
なんとか彼女には2人の関係を保つために僕も僕の心の健康を保ちたいということを理解してほしく、そのことが分かり合えない限り前には進めなかったので悔しかったです。
そんな彼女には僕と過ごした日々が、少しでも彼女の今後の人生のプラスになればと願っていますね。
とりあえず僕は今後もうつ病が再発しないように、自分のメンタルケアをしっかりしながら、父親の代わりに母親のサポートをしていきます。
そんな中で新たに僕がこの人を大切にしたいと思える人が現れるといいなと思います。