留学で感じた日本とアメリカの違い。
留学してたのはもう3年前になるので 最近はあんまり留学の話はしてませんでしたが、2016年の夏から約半年間、僕はアメリカのサンフランシスコに留学していました。
最近Twitterを本格的に始めてみて、これから留学に行くトビタテ生のツイートをたくさん見かけました。
で、そういうツイートを見てると、やっぱ自然と留学のことを思い出すんですよね。笑
そんな中で 発信する価値があるなあと思った留学先で感じた日本とアメリカの違いについて、懐かしい気持ちになりながら書いていきます。
(↑良かったらTwitterフォローもお願いします。笑)
アメリカの小学校でのボランティア
留学先ではとにかくいろんな価値観に触れたいと思っていたので、様々なことにチャレンジしていましたが、たまたま小学校でボランティアができるチャンスがありました。
教育にも興味があったので、「ラッキー!」と 近くの小学校で数ヶ月ボランティアをさせてもらうことになりました。
始めてボランティアに参加する日、小学校に入った瞬間から日本との違いに驚きました。
クラスにテーブルが5つだけあって、授業は全てグループ形式で行われていたんです。
日本は生徒1人に机が1つあって、1人で問題を解いたりするのが当たり前ですが、アメリカでは1つの大きなテーブルに6人で座って、みんなで教え合うのが基本でした。
しかも、時によっては各テーブルごとにやっている科目が違うこともあります。
例えば クラスを半分に分けて、テーブルAとテーブルBで算数をやっている時に、テーブルCとテーブルDでは図工をやっている、のような感じです。
僕の考察では、知識が必要な算数などの科目は 先生がしっかり見れるように少人数で取り組む。一方で図工や美術などの正解のない自由な科目は 生徒同士で自由に取り組む。これによって効率の良い指導ができるのだと思っています。
僕はそこで先生のアシスタントとして、先生が付いていない側で生徒に指導を行なっていました。
(余談ですが小学2年生に算数とかを指導するのめちゃくちゃ難しかったです。使う語彙やわかりやすい説明を英語でするのはもちろん、thはしっかり舌を歯と歯の間に入れるとか、vで下唇を噛むとか、”正しい”発音にめちゃくちゃ気を遣う必要があるんです。)
クリスマスの授業
楽しくボランティアする中でも、特に印象的な授業がありました。
それはホリデームードの高まってきた、12月のとある日の授業でした。
いつものように先生が生徒を集め、生徒は先生の顔が見れる場所でリラックスした姿勢をとります。(これはまじでリラックスした姿勢なので、机に座る子もいれば地べたに座る子もいるし、寝転ぶ子もいました。これも印象的です。笑)
そこで先生が、
「みんなの宗教では、クリスマスを祝いますか?」
と質問を投げかけました。
すると約8割ほどの生徒が手を挙げます。
手を挙げた生徒の中から何人かに、
「なぜクリスマスを祝うんですか?どうやってクリスマスを祝いますか?」
と質問し、生徒たちは宗教に絡めたりしながら様々答えます。
一通り聴き終わってから、
「じゃあクリスマスを祝わない人は、休暇をどのように過ごしますか?」
と質問します。
こちらもそれぞれに自分の宗教と絡めたりしながら、自分の過ごし方を答えます。
そして最後に先生が、
「それぞれの過ごし方は違うかもしれないけど、先生はみんなが楽しく休暇を過ごしてくれることを願っています。素敵な休暇を!」
と締めくくりました。
「違う」ことは当たり前だから、尊重し合う
この授業を生徒たちと一緒に聞いていて、アメリカは「違う」ことが当たり前だからこそ、その「違い」から学び合える社会なんだと悟りました。
生徒たちは 肌の色はもちろん、髪の毛や目の色も違うし、出身や起源、宗教や話す言語さえバラバラです。
彼らにとっては、違うことが普通で当たり前なんです。
だから、違うことから目を背けるのではなく、違いから学び、楽しもうとするんです。
「違うから排除する」という思考ではなく、「違いから学び合おう」という思考が生徒たちは自然にできているんだと感じました。
だからこそグループワーク形式の授業でも率先して学び合うことができるんだと思います。
日本の場合は
一方で自分の育ってきた日本の学校はどうだったか。
実は今の僕のアイデンティティに大きな影響を与えているのが、保育園の頃にバングラデシュから日本に来た 黒人の友人ですが、彼は保育園でも小学校でも好奇の目で見られ、からかわれることが多かったです。
同じような見た目、同じような価値観や考え方が当たり前な日本において、違うことは「異常」なことです。
違うことに慣れていなくて、どうしてもすんなりと受け入れることができないのが日本のような気がします。
もちろん最近は外国人や他のいわゆる”マイノリティ”への理解も少しずつ深くなっているとは思いますが、根本的に「違い」に対する抵抗感はまだまだあると思います。
日本とアメリカの違い
我ながらすごい雑なイラストで申し訳ないんですけど、自分のイメージする日本とアメリカの違いです。
日本は「普通」の横に申し訳なさそうに小さく「マイノリティ」が存在するイメージ。
アメリカはそもそもみんな「違う」イメージ。
最後に
別にどっちが良いとか、アメリカが良くて日本は悪い、とか言いたくてこの文章を書いたわけではないです。
日本にも良い部分はたくさんありますし、「違う」ことへの抵抗があることも、日本の地政学的な背景を考慮すると仕方ないと思えます。
アメリカの僕の行っていた小学校やサンフランシスコは全米でもかなり多様性に寛容な地域だったけど、そうではない地域もたくさんあると聞いています。アメリカとメキシコの国境に壁を作ろうなんて話もあります。
でも、僕は違うことで差別されるような世界は嫌だし、違いを楽しめるような社会を作っていきたいと思っています。
そんな社会を作るには、このようなアメリカで見てきたことがすごく大事だと思います。
note読んでいただき ありがとうございます! 頑張って執筆していきますので、よかったら次の記事も読んでみてください!