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耕作放棄地を開拓してきました【シトラバの生産者さん 矢郷農園】
7/24~7/25はシトラバコラボ!それに伴って、シトラバさんのレモンサワーのレモンを作っている小田原の矢郷農園さんに会いに行きました!そしてそこで耕作放棄地を直すお手伝いをして、矢郷農園の矢郷さんにお話を聞きに行きました!
小杉湯ではシトラバさんと初めてコラボするとき(今年の六月ぐらい)から、「いつか生産者さんのもとにも会いに行って、何かを手伝いに行きたいよね」ということを話していて、シトラバさんの社員さんもほとんど矢郷農園に行ったことがないということでした。7/19、私たちは小田原に出発し、シトラバさんと一緒に坂の上にある矢郷農園さんに向かいました!
これからのその様子をレポートしていこうと思います!
夏だ!海だ!早川漁村でのご飯
矢郷農園に行く前に、私たちは腹を満たすために矢郷農園の最寄り駅・早川漁村に向かいました。
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当日の天気は晴れ!高速道路からも美しい海が見えました!東京から二時間かからないところにこんなに青くてきれいな海があるだなんて。
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これが早川漁村のどんぶり・地魚三種盛りとなめろう丼!あおさ汁はInstagramをフォローすれば一杯無料でもらえますよ!海鮮丼で魚の上質な脂を味わった後に味噌汁をのどに流し込む。深い交互浴をしたような感覚に陥れるので私はこういう瞬間が好きです。
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また、小杉湯では湘南ゴールドサイダーでお馴染みの湘南ゴールドを使った、湘南ゴールドソフトを食べに行きました!甘酸っぱくておいしい!
矢郷農園に行って山を開拓してきました!
早川漁村で食欲を満たした後、私たちは矢郷農園に向かい、矢郷さんからお話を聞きました。今回の作業場からの風景はこんな感じです!小田原の海が美しい!
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矢郷農園に来る前、私たちは当日の持ち物ややることをこんな風に知らされていました。
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「荒れ果てたジャングルの様な所を使える畑に起こしていきます!切り開いて畑になっていく様を見て頂くと面白いかなと思います(^^)」
「いやいや、ジャングルって何?」と思った私たちはめちゃくちゃ笑って、どんなことを体験させてもらえるのだろうと思って楽しみにしていました。いや、舐めていました。矢郷さんのありがたいLINEを無視して、シトラバの脇さんも小杉湯の平松さんも両者ともに、半袖チノパンサンダルといった楽天的な格好をしてきました。
そして坂を上りきって山を少し上り、やることを少しだけ説明した後、矢郷さんはいきなり枝の山を燃やし始めました。
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そして後ろのほうでは、お手伝いさんの二人が草刈り機で草や枝を刈っていました。もともとここは前の農家さんが残した耕作放棄地で、もはや農園の原型を留めることもなく、完全な雑木林になっていました。農園を広めて将来的にレモンを植えられるようにするために、農作業で空いた期間があれば耕作放棄地の開拓をするそうです。生えている木を切ったり、草を刈って、できるだけ開けた土地にします。
福島では時間の関係で食べて話を聞くだけだったBUKUBUKUですが、今回は森林で思い切り運動を楽しめることになりました!このファイヤーに枝を入れたり、草刈り機で枝を切ってみたり。この日の小田原の最高気温は34.5度!猛暑+ファイヤーでいい汗をかきました。山の中の枝刈りは想像以上に手強く、刈っても刈っても刈りずらい場所が出てくるだけで本当に大変でした!
半袖チノパンサンダルで来ていた代表二人は、チェーンソーで太い木を切って誰よりも達成感を味わっていました。
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シトラバガールも山を思い切り楽しんでいました。(笑)
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上の写真は、矢郷農園で現在研修中のさやまるさん。小田原では二年間どこかの農家で働かないと農家として土地を管理することが出来ないというルールがあるそうで、さやまるさんも私たちと同い年ぐらいで農家を志望し、矢郷農園で草刈りをしていました。農作業にはもう慣れているのか私たちが暑い暑い言っている中、てきぱきと枝を切っていきました。昼は矢郷農園での研修、夜は食べチョク(オンラインマルシェ)でスタッフ業務をしています。
「インターンで農家とかかわっていくうちに、自分が農家になりたいなと思ってしまって。小田原レモンを有名にしたい!」
若いうちからSNSにも力を入れて活動しています!同い年ぐらいでとても立派だなと思わされました。
矢郷さんにその後お話を聞きました
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耕作放棄地を開拓した後、私たちは矢郷さんに気になっていた質問をたくさん投げかけました。
矢郷農園では何を生産していますか?
――柑橘類とキウイフルーツとオリーブですね。ミカン類、レモン、オレンジ、甘夏を作っています。細かいのをいれてしまうと20種類以上あります。極早生ミカンが9~10月から始まって、オレンジやしらぬい(デコポン)、湘南ゴールド、清見オレンジ、ゴールデンオレンジ、カラーマンダリン、甘夏、バレンシアオレンジを順に作っていて主力です。キウイフルーツは年間で30トン作っています。
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シトラバさんとどうやって知り合ったんですか?
――小田原で活動していると、活動している人口が少ないのですぐに活動している人と知り合うんですよ。シトラバと知り合いの田川さん(私たちが昼行った早川漁村・カキ小屋を経営している方)が「レモン作っている農家知らない?」と同じ農家の秋澤君に聞いて、秋澤君がうちに紹介しました。昔は隣の農家同志が悪かったけど、今の農家さんはいいところがあったらみんなで共有するんですよね。そうじゃないと残れない時代になってしまっている。
――僕、もともとラーメン屋さんで。とんこつ醤油ラーメンを兄と二人でやっていて、十三年ぐらいやっていました。
ええっ!ここは継いだんですか?
――「矢郷」はうちの奥さんの苗字で、うちの奥さんが土地を持っていましたけど、継げる人がいなくて。三十三の時に東日本大震災が起こって、お義父さんが農家辞めようかなって言っていた。いつも果物食べていて美味しいと思っていて、農家がなくなるのはもったいないなと思って、震災が起こった一か月後にはもうラーメン屋をやめていました。
最初のほうはどうだったんですか?
――どんな仕事も初めてだと大変なんで。でもお義父さんの仕事に一~二年ついていって、一緒にやっていった。四年目ぐらいに、お父さんの体が悪くて仕事についていけなくなり、任せてもらえるようになった。六年目ぐらいからは様子を見には来なくなりました。
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矢郷農園の農業従事者では高齢化が進んでおり、もともとこの辺一帯の山がすべてミカン畑だったといいますが、人手不足で辞めざるを得ないという状況が続いています。写真に写っている山はすべてミカン畑だったといいます。
――この辺は農家やっているのですが、もう高齢化が進んでしまって。五年も経ったら全部潰れてると思っている。なので、今は耕作放棄地をいつでも農業ができるように整えています。今回の耕作放棄地を開拓する作業はよくやっている。お義父さんから引き継いだのは4500坪だったけど、バンバン人を借りて15000坪にした。大変ですけどね。
もともと畑だったところがあれだけジャングルになるまでどれぐらいかかりますか?
――20~30年ぐらいですかね。夫が先に死んじゃったりして、奥さんだけで農業やろうと思ったけど、やっぱり無理であきらめてしまったというパターンが多いです。継ぐ人もいないといった後継者問題もある。
これから全部、この辺一帯の耕作放棄地整えるんですか?
――矢郷が全部整える。矢郷が全部ここをアミューズメントパークにする。
新しい農家さんを入れたいとかなんですか?
――景色がちゃんとしていればいいと思います。せっかくいいロケーションなのに残念じゃないですか。ここ人も減っているんですよ。いまうちに四歳の子がいるんですけど、小学校に上がったら同級生が一人もいなくて。どうしようかなと思っています。僕としてはここを綺麗におこして、やる舞台は作って、みんなでこの山で品物を作って管理していくってことをやりたい。それで人が来たら、空き家があるんですよ。それを生かした古民家カフェとか農家レストランを作って、この辺で作ったものを食べて、この辺の人たちで仕事ができて楽しめればなというのが、最終的な野望ですね。
ありがとうございました!
(文責:ジェット石田)
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リンク
・矢郷さんが湖西地域でツリーハウスを作るチーム(海風ファーム)に参加しているといいます。その海風ファームのホームページがこちら!↓
(https://umikaze.farm/)
・さやまるさんのTwitter
(https://twitter.com/maru_nougyo/status/1417002385533063170)