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お掃除のプロフェッショナル・おそうじ革命さんに小杉湯のKIREIを引き出していただきました【おそうじ革命・町の顔を洗おうプロジェクト】

こんにちは!小杉湯番頭のジェット石田です。先日、小杉湯の休業日をまるまる一日使って、ハウスクリーニング会社・おそうじ革命さんに小杉湯を綺麗にしていただきました!掃除した直後の写真がこちらでございます!

ご家庭のお風呂が、公共のお風呂がこんなに輝いて見えたことはあったでしょうか。小杉湯が普段より一段と明るくなりました。虫が脱皮をしたかのように、小杉湯も汚れたコーティングを脱ぎ棄て見事脱皮したかのようです。これがお掃除のプロの実力か……と小杉湯スタッフ一同、感動させられてしまいました!

この記事では、いつもは自分たちで行っていた清掃をなぜおそうじ革命さんに行っていただいたか、清掃の過程、お風呂掃除のこれからについて小杉湯が考えたことをみなさまにお知らせしようと思います!

町の顔を洗おうプロジェクト、始動

そもそも、小杉湯では「きれいで、清潔で、きもちのいい」銭湯を提供するため、営業前、営業中、営業後の全てにわたり清掃を丁寧に行っています。一度磨いた床だったとしても、「ここの床、磨き切れていないからやり直そう!」という会話がスタッフ同士で発生するほど、毎日のお掃除をとても大切にしてきました。

しかし、毎日欠かさず清掃をしているとはいえ、手が回らない細かい部分もありました。例えば、蛍光灯のレールの上や浴室へと繋がるガラス扉、洗い場の鏡などは、特殊で丁寧な掃除が必要で、なかなか手が届きませんでした。そういう部分は年末の大掃除で行うか、営業前に誰か手の空いた人が行っていたりしました。

そう思っていたある日。ハウスクリーニング会社・おそうじ革命さんから小杉湯に「是非、定休日に小杉湯さんの掃除をさせてください!」という連絡が来ました。どうやらおそうじ革命さんは現在、『町の顔を洗おうプロジェクト』という面白いプロジェクトを進めているようです……

これは、おそうじ⾰命なりの社会貢献プロジェクト。⽇本中から“キレイにしてほしい我が町の顔”を募集して、無償でピカピカに掃除させて頂きます!あなたの町にもキレイになって欲しい「名物施設」や後世に残したい「憩いの場」、癖が強すぎて掃除の仕方がわからない「モニュメント」はありませんか?

『町の顔を洗おうプロジェクト byおそうじ革命』公式noteアカウントhttps://note.com/osoujikakumei001

町の憩いの場やモニュメントなど、「ああ、あれもっと綺麗になったらいいのになぁ」という町の公共物を無償で綺麗にし、綺麗で気持ちのいい社会にしていく。依頼された場所だけではなく社会全体を綺麗にしていこうだなんて、すごくいい取り組みではありませんか。

せっかく無償で掃除していただくんだ。いっそのこと、思い切ってプロのおそうじ会社に手の届かないところを磨いてもらおう!そんな軽い気持ちで小杉湯スタッフはおそうじ革命の方々がいらっしゃる定休日を迎えました。

小杉湯に大革命がおこる

「おはようございます!」

朝9時、赤いジャケットを着用したおそうじ革命スタッフの方々が15名ほどいらっしゃり快活に挨拶をされました。小杉湯の店内を一通り見渡し、どこをどのように掃除をするかを話し合い、赤いジャケットの方々は散らばりました。スタッフの方々はそれぞれの汚れに向き合い、一つずつ丁寧にお掃除をされていきました。

シャワー・鏡・カラン。いつも営業後の清掃で行っていますが、ここまで丁寧にやれる機会はそうなかなかありません。専門の掃除道具、家庭用でも販売されている掃除道具、要領よく使い分けて綺麗に磨いていきます。

流石、お掃除のプロ……!カランも鏡も新品同然の輝きを取り戻しました。こんなに素敵な鏡なら、自分の顔も普段より三倍美人に見えるでしょう。

続いて蛍光灯のレール。おそうじ革命さんオリジナルの洗剤を使い、スピーディーに拭いていきました。オリジナルの洗剤を使用しているとはいえ、成分は家庭用のものでも再現可能になっており、「何を使っていますか?」と聞いたらすぐに答えていただけます。

蛍光灯そのものもブラシを使って掃除をします。バケツの水の汚さから、普段どれだけ蛍光灯に汚れを溜めてきたかが分かりますね。(目も当てられないぐらい汚いですね)

細かな目地はカビ取り剤を使い、小さなブラシで一本ずつ丁寧に黒カビを落としていきます。おそうじ革命スタッフは一目カビを見ただけで、どの洗剤が効くのかを一瞬で判断できるといいます。流石、プロフェッショナル。

せっかくの機会なので、お風呂の椅子も磨いていただきました。パッキンの部分が垢で大変汚くなっています。洗剤に漬けて汚れを浮かし、スポンジで落としていきます。こんなにきれいな椅子なら、座るのでさえ恐れ多くなります。

このような調子で窓、浴槽、床もろもろ綺麗にしていきます。小杉湯の内装が全体的に白色で構成されているため、汚れを取ればすぐに綺麗になっていくのが分かります。真っ白なタイルが日光を反射し、浴室内全体をきらきらと明るくします。

世界中をKIREIにするおそうじ革命

今回、小杉湯を掃除していただいたおそうじ革命さん。小杉湯は革命が起こったかのように綺麗になりました。なぜおそうじ革命さんが、掃除でここまで我々を感動させることが出来たのか。その秘密はスタッフ教育の質の高さにありました。

ハウスクリーニング業では通常1週間程度の研修で終了させ、すぐに現場にスタッフを駆り出させるそうです。しかしながらおそうじ革命さんで研修にかける時間は約2か月。50日間の徹底研修でおそうじに対する深い知識と技術を習得します。徹底した研修を行うおそうじ革命。代表取締役の福井智明さんはこのように語ります。

「世の中の全てを綺麗にしていこうという志からこの会社を立ち上げました」

株式会社 KIREI produce 代表取締役 福井 智明さん

幼い頃、家の掃除が好きで、家族に掃除の腕を褒めてもらったという福井さん。上京後もアルバイトで清掃業を行い、依頼した場所をたくさん掃除しました。そこでもお客さまから喜ばれて掃除の楽しさを噛み締めました。就職もハウスクリーニングを行う会社に決め、世の中を綺麗にしていきました。

しかし責任者になり現場を離れ、福井さんは現場に行った人々のクレーム対応に追われるようになりました。クレームが発生する理由は研修のシステムにありました。一週間という短い研修期間で現場に立たされ、拙い技術で掃除をしなければいけないのです。未熟な技術で世の中が綺麗になるわけがない、福井さんはおそうじのプロ集団を作るために起業し、おそうじ革命を立ち上げました。


「世の中いっぱい仕事はあるけど、こんだけ喜んでもらえる仕事ってなかなか少ないんじゃないかと。掃除をして(お客さまに)喜んでもらえることが嬉しい、楽しいと思ってもらえるような仲間を増やしていくことで、当然世の中の多くを綺麗にしていける、その世界を僕はずっと見つめて仕事をしている。至るところに赤いおそうじ革命のスタッフたちが掃除をしている風景を僕は見てみたいんです」

自分たちは黒子で目立っちゃいけない存在である、ハウスクリーニング業界の制服には一般的に、グリーンや水色など淡い色を使うことが多いと言われています。しかし、福井さんは、おそうじという誇り高い仕事をしているのだからスタッフには目立ってほしい。目立つ赤を着て掃除をしてほしいと考えました。実際に小杉湯スタッフも、プロフェッショナルの掃除はやっぱりすごいと思ったし、赤のユニフォームはとても印象に残りました。

徹底した研修などが功を奏し、おそうじ革命さんは2021年、オリコン顧客満足度調査 ハウスクリーニング コストパフォーマンスナンバーワンを2年連続記録するまでに至りました。つまり、おそうじ業界で一番腕のある会社だと認められたということなのです。

おそうじ革命が「町の顔を洗おうプロジェクト」を行う理由を、福井さんはこう語っています。

「僕たちは会社が大きくなっていくにつれて、ただ募金をするとかじゃなくて、何か自分たちの力で社会貢献をしたいなと考えました。だから手の届かないところ、綺麗・美化を維持できないところを僕たちの力で綺麗にできたらなと思いました。綺麗にして、その場所が輝いて、またそこに人が集まるようになれば、この活動が正しい、やってよかったなと思えるのでしょうか。ただ綺麗にするのではなく、その先に繋げて行きたいと思います」

幼い娘とよく銭湯に入りに行ったという福井さん。娘と一緒に入浴している時でさえ、天井を眺めて汚れを見つめることがあるといいます。

「やっぱりお風呂に入ったら、綺麗な方が気持ちがいいと思います。今はもう時代的に人間はそこそこ綺麗なところに集まるようになっています。昔は汚くても味はあるという風に有名になった店もあるけど、どんどん綺麗なところに人は集まる。世の中はどんどん綺麗になっていきますね」

小杉湯はきれいで、清潔で、きもちのいい銭湯とはどうあるべきか、日々向き合ってきました。「古き良き文化」という言葉に甘えず、どうすればもっと清潔な環境を維持できるか考えてきました。おそうじ革命と小杉湯の根底には、「綺麗なほうがいい」という共通した考えがありました。

顧問弁護士ならぬ、顧問おそうじ会社

今回、おそうじ革命さんに掃除から学んだことを、三代目の平松佑介はおそうじ革命さんに向けてこう話していました。

「温浴施設、水回り、銭湯の掃除の情報ってこれまですごい調べてきたけど、あまりどこにも載っていないんですよ。いろいろな他の銭湯経営者に聞いたりしましたが、やっぱり今、小杉湯がやっていることが最善か分からないんですよ。今日は普段お風呂掃除をしているスタッフにも来てもらって、日々のやり方に対してどうすればいいか、もっといい方法がないか、いろいろ聞かせていただきました。とても良かったと思います」

日々努力を重ねてきた小杉湯ですが、おそうじ革命さんによってさらに小杉湯に輝きが増しました。ここまで小杉湯は綺麗になるんだと感動しました。プロの方々がすごく一生懸命になってここまでなるのなら、小杉湯ももっと掃除に力を入れられると我々スタッフは考え直さざるを得ませんでした。

「これまで専門のプロの方に直接きけたり、やり方を教わる機会はありませんでした。100年きれいで、清潔で、きもちのいい銭湯を続けるにあたって、お掃除の専門の方に寄り添っていただきながらやっていくというのはすごく大切なことなんだなということが思いました」

また、おそうじ革命の「掃除を信じる力」から私たちはもっと学ぶ必要があるんじゃないかと考えました。誰でも経験してきた地味で地道な仕事であるけども、誇り高く行い、綺麗な環境を整えることで人を感動させる。そういう姿を見て、我々小杉湯から学ぶことはたくさんありました。銭湯業界だけじゃない、何か場所や施設を持つ人で環境を大切に想う心があるのなら、どこでも、税理士や社労士のように顧問おそうじ会社と一緒に、綺麗で、清潔で、気持ちのいい環境を考えていく必要があるのではないかと思わされました。

綺麗にすることはいいことだ

私たちは日々忙しくしています。部屋の掃除をする暇があるなら他の素晴らしいことをしたい、と思う人はたくさんいるでしょう。

部屋は放っておいても汚くなります。汚くなったら綺麗にするために掃除をしなければ汚いまま、不快なままです。「面倒だな」と思いつつも「仕方ない」と諦め体中から元気を振り絞り、学校から出た課題を黙々とこなすが如く、他の素晴らしいことを封印して勤しむもの。掃除に対する私たちのイメージはそういったマイナスなものではないでしょうか。

今回、おそうじ革命さんは楽しそうに、誇り高く掃除をされていて、小杉湯は生まれ変わったかのように綺麗になりました。黙々と作業をされるその姿を見て、普段は掃除を嫌う私も「あんな風に掃除をしてみたい」と思うようになりました。時間をかけて掃除することがどんなに素晴らしい行いか、魅せつけられました。

清掃、もっと大きく言うと環境をつくる仕事は地味ではない、もっと輝けると私は思いました。小杉湯の業務のほとんどは環境をつくる業務であり、地味です。しかしプライドを持てるいい仕事です。その価値観を大切にし、おそうじ会社と共に愛を持って育てていきたいと、番頭としてはそう感じる出来事でした。

(文章:ジェット石田、写真:松田大成)

参考リンク


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