夜想#少女②盗作について
こちらは、盗作をする人間の心理について、またその対処について、痛みとともに鮮やかにまとめられています。盗作問題に関心のある全ての方に、創作していく上で同じ憤りを抱えたことのある方に読んで頂きたいです。
※有料記事は、中身を読まずに好き勝手を言う人間、文章の無断引用を避けるために設定しています。ご了承ください。
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ここからは、前回の記事への追記、当該人形作家の行動へのメモです。
先日、剽窃を疑われた当該作家は「私はこういった資料を見ながら作っています」「資料を開示します」と北方ルネサンスやらリーメンシュナイダーなど古典作品の画像を並べながら疑惑への反論を捲し立て、SNS上では「さすが資料を集めて勉強していらして」という意見が散見されましたが(勉強のための模刻と称しているならともかく、昔の作品だからといって丸まま見たまま真似して発表しているのもどうかと思いますが)それが功を奏したのか、人形にさして詳しく無い外野の賛同を得て、ほぼほぼ反対意見を封じていました。
剽窃をされた作家さまが「流石にこれは…」と憤っていらした髪型の作品については画像を出さず、「これはピンタレストの画像を参考にしました」と述べるのみ。
「ある作品の髪型を真似しているのでは」という話を、「全体的な作風が似ていると疑われている」という話にスライド・誘導しているために見当違いの意見で溢れかえる事となりました。
当人も「似ていると指摘された作品は修正して発表しなおします」と言い出し、これもSNS上では「さすが大御所作家さま、懐が深い」などの声が散見されましたが、通常これは証拠隠滅の行為です。
この時期に当てつけの様にこのようなRPをおこなう店や「創作では何をしてもいいんじゃないかな」などと、店・ギャラリー側の人間が無責任に冷笑的なスタンスを取るのはいかがなものかと思いますが、その方が現在のネット上では受けがいいですしね。
仮に「アートはパクりでできているから何をしてもいい」というのであれば、「私は他者の表現を真似して作品を作っています」と宣言すればいい。剽窃をしていながら、そんな事はしておりませんという顔をして資料開示という後付けの言い訳を並べ立てるのは美術理論の構築ではないですよ。
アートは何をしてもいい訳ではないです。
前回のnoteでも再三書きましたが、結果としてそういった流行や形式、様式が産まれる事はあっても、同世代で活動している近場の同業者の作家作品を見て即・掠め取っていくような、モラルと倫理観に欠ける恥ずかしげも無い行為をやっていい訳がないでしょう。
人形は人の形をベースにしているので、モチーフが被ったり似た様な表現が同時期に生まれることはあります。それに関して、煩く言う様な作家は居ないと思います。「これはあまりにも…」と声を上げる場合、それはよくよくの事です。そこを逆手にとって、その声をネット上の数の力や異常な裏工作で潰そうとする行為は唾棄すべきものだと思っています。
〈補足〉
当該作家に関しては、昔から見聞きしてきましたが、見たまま臆面もなく速攻剽窃してくるのは本当に吃驚します。既に形になっているものを写した方が、ゼロから生み出すより楽ですし、そのやり方が染み付いてしまっているのでしょう。
ターゲットにされた側は圧倒的少数派であり、このやり方で相手をねじ伏せられると学んだので、今後も手近なところから剽窃を繰り返すのは変わらないでしょう。
今後、ターゲットにされた時に、憤りと共に辛い思いをされる方がいない様にこのメモを残しておきます。
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当該作家の異常行動についてはこちらを併せてご覧ください。