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中川多理展「老天使の肋骨 The Costa of the Ancient Angel」③ヒレンジャク&クロウタドリ

着物の少女

和人形が作りたい……!と禁断症状が出ていまして。今回、歌い囀るような口元の可愛らしい子が出来上がったので、人形歌集の出版記念にもぴったりだなと連れてきました。元映画館・二階スペースの奥にひっそり鎮座しています。

緋連雀(ヒレンジャク)

「緋連雀( ヒレンジャク)」
オールビスク︱緋色のグラスアイ、人毛、緋色の着物︱size:約77cm︱2024年︱

紅い瞳が印象的な、意思のある気の強そうな子になりました。
リボンの髪飾りは頭に装着しても、帯に付けても可愛いです。
会場ではきっちり正装しているので、少し着物をはだけた様子など。ボディも綺麗なので脱がせて展示したい気持ちと、綺麗に着付けた姿と両方見てほしくていつもジレンマです。脱がせた姿をじっくり堪能するのは、お迎えしたオーナー様の特権でもありますね。
この子は胸元と太もも内側に色っぽい黒子があります。
ちらりと覗く歯。


黒歌鳥(クロウタドリ)

黒歌鳥(クロウタドリ)」
オールビスク︱眠り目、人毛、黒色の着物︱size:約77cm︱2024年︱

あどけない、幼さもある可愛らしい寝顔になりました。
この子は他の子より指の形が独特です。
囀る様な表情のある唇になりました。
着物の二人はノーマルな少女のボデイです。
黒と白肌の対比のせいか、他の子よりむっちりして見えるのはなぜでしょう…


オールビスクのお人形

5月に初めて全身オールビスクの少女を2体制作した時に、粘土人形とは異なる確りとした重さやカチャカチャ・キュルキュル鳴る音に「うう、怖いよ…オールビスクなんて扱えないよ(泣)」「ビスク作家さんよくこんなの触ってるな」と怯んでいたのですが。

今回4体のオールビスクを衣装を作ったり撮影したりと繰り回し、前回よりも長い間一緒に触れ合っていたので、重さや音、扱いにも慣れ、「あ、全然大丈夫だ」と思える様になりました。傍に置いて共に暮らすって大事だなと思いました。

そういう意味では、最初に半身ビスク・オブジェの白堊の肖像シリーズを作ったのは、ビスクに慣れるためにとても良い行程だったなと思いました。

④につづく。


中川多理展「老天使の肋骨 The Costa of the Ancient Angel」
11/29-12/3まで5日間開催中!
御予約はこちら。



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